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【詩集】日常から

明らかである場所に非日常を加える

作者: につき

明らかになっている線路に

非日常的表情の女

そこにあるエロス

そこに迫るタナトス

恍惚のまなざしは

連れいかれる惨劇を呼ぶ


テーマに主人公は従う

時には抗いの後を残して

匂いのない夢の中のよう

恐れは窓の外を流れるストーリー

明暗は入れ替わり立ち代わり

相対的であるが故に主観的な


李の種の毒は

瑞々しさ やはり瑞々しさ

天のもっとも高きから

落ちてきたよう

まだ氷の粒だったころ

純粋である必要もなかった


真の恐れを纏い

青魚のように痙攣している

昼の日中ひなかでさえ

それはそこにいる

影を咀嚼している

通りすがりの死神


何時までも月が離れない

ゆっくりと人工の星が溶け出した

熱が引かないのは

心臓に巣食う蛍のせい

酔いどれの鈍麻よ

麻痺した頭脳こそが救い


音のない夏の陽射しに

肉薄する緑の繁茂

白く照らされる土の

日常と冠された一瞬

わたしを通り過ぎて行け

影だけを残して

お読み頂いてありがとうございます。

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