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モブキャラライフ  作者: リエッタ
番外編
76/77

Extra6-IF√妹のお話

11話にて鈴鳴の説得の失敗で死亡

 とある家にて、1人の遺体が安置されている

 遺体の名は守武 士

 彼の家族が彼の周りを囲み、悲しみにくれる

 しかし彼の妹、唯のみ何かを決意した表情になる

 そして、口を開く

 

 「ねぇ、パパ、ママ……お願いがあるんだけれど…………」

 

 「な~に?」

 

 「お兄ちゃんの葬儀を…………少し待って欲しいの

 お願い」

 

 「そうは言ってもな、唯、葬儀をしないとお兄ちゃんが……天国に……「いかせない!

 絶対におにいちゃんをそんなところにいかせない!

 お兄ちゃんを絶対にこっちに戻す」…………唯……」

 

 

 「でも、そんなのどうや……「死者蘇生!

 世の中、凄い広いんだよ?

 死者蘇生できる人もいるはずだよ」……いや、確かにいるかもしれないんだけれど…………

 ……一応その冒険者時代にそんな話は聞いたことはあるんだけれど……な?

 その、パパとママの収入じゃ……「なら、私が…………私が封印した禁断の声で洗脳する!

 洗脳さえしてしまえば…………どうにでもなる!」……しかしだ、しかしだ唯よ、

 死者蘇生は……禁忌だ

 国を…………いや世界中を敵に回す「だったら私が世界を征服する!!」」

 

 自分たちの娘の言葉に唖然とする2人

 

 「あのね、世界征服って…………その……j「冗談じゃない、マジ!」…………」

 

 「お兄ちゃんが結婚して、他の人のところに行くのは仕方がない

 他の人のところに行っても、妹って立場からお兄ちゃんで遊べる」

 

 「………………で!?

 ……と、じゃなくて?」

 

 「で!!!!

 でも死ぬのは嫌!

 絶対嫌!!

 お兄ちゃんで遊べなくなるもん!

 だから、なんとしても蘇生させる

 何が何でも蘇生させる

 そのために世界が敵に回ろうというのなら、私が世界征服する

 封印したこの笑顔と声で世界を征服する!!!!」

 

 こうして、守武 唯による世界征服が始まろうとしていた

 

 

 

 

 

 一方、死んだ守武 士、彼の方はというと…………白い部屋にいた

 通称神の間

 ココアどこーのボケを完了した後、どこからか笑い声が聞こえた

 その笑い声が聞こえる方向にゆっくりと、ゆっくりと歩みを進める

 暫く歩いた後、笑い声の主を発見する、と同時に笑い声の主が振り向く

 彼は驚く

 というのも、笑い声の主が彼の妹とそっくりだったからである、と同時に

 

 「妹はそんな声で笑わないドロップキーック」

 

 と、ドロップキックをかましに行こうとする

 神相手に実に不敬

 まぁ助走とジャンプ力が足りず、失速して地面に落ちるだけだったのだが

 その様子を見て、神様笑い転げる

 

 "あははっははっはははははっは

 なにそれ、ははっははっはははは

 失速して、地面に落ちるだけって

 あははっはははっはははははっは

 やだーーーーー、あはははっはは

 ホント、あんたら兄妹、私を笑い殺す気!!???

 あはははははっはははっはははは"

 

 一頻り笑った後、神様は自己紹介をする

 

 "あー、おにゃかいたい~~

 私はかみだよーー

 あ、信じられないよね?

 ってこと、神様七変化~~"

 

 ってことで、彼の妹→白銀→金野→赤城→青海→緑里→黒姫→彼の妹へと戻る

 

 "ってことで、信じてくれた?

 まぁ信じても信じなくてもどっちでもいいんだけどね?

 ってことで、お仕事ですっと……え~こほん

 おー、モブよ、死んでしまうとは なさけない

 最初からやりなおしますか?

 …………の選択肢が出てくるはずだったんだけどねぇ

 ………………あははっははっははははははははは

 やだっ、これ絶対このままの方が面白い気がする

 あはははっはははっはははははっははははっはは"

 

 モブ、神様が何故笑っているかわからない

 そのため、ただ笑っている神様を眺めているしかできない

 

 "あー、うん、そうよね

 君には見えてないよね?

 って、ほい"

 

 その瞬間、モブにも映像が見えてくる

 ……モブの妹の映像が…………そして、彼女の後ろにぞろぞろといる老若男女

 

 「何これ?何がどうなっている?」

 

 "あー、うん、そうだねそうだよね

 何がどうなっているかわからないよね?

 簡単にいうと、君が死んで、妹ちゃんがキれた

 んで、君を復活させる為に世界丸ごとを洗脳させようとしているところ

 って、あはははっははっはははっはははは"

 

 モブの妹の前に出るもの…………全て洗脳されて一大勢力に吸収されていく

 誰も彼も彼女を止めることができない

 

 "あはははっははははははっはははは

 これで、隣国も征服かーーーーーーー

 あはははっははははっははははっはは

 そっちは私の管轄じゃないのにぃぃぃ

 いいぞー、もっとやれーーーーーーー"

 

 管轄ってなんじゃろ?と疑問に思っていると神様が答える

 

 "う~んとね、神にもね、各々の好きなギャルゲー、乙女ゲーがあってね

 自分たちの好きな世界をこう、がっしゃんごっしゃんとくっつけたわけ

 んで、この国は私の管轄でギャルゲー中心で歴史とかも構成されているの

 で、君の妹ちゃんが今征服した国が私の管轄外で別の神の管轄になるんだけれど

 …………まぁ乙女ゲーの管轄だったんだけれども、全員君の妹ちゃんに洗脳されちゃったの

 なので、本来あったイベント、√、全てご破算

 ってか、ヒロインも君の妹ちゃんに洗脳されちゃっているから、完全にゲームクラッシャー

 あははははっははははっははははは"

 

 モブは疑問に思ったことを聞く

 

 「その…………他の神様はお怒りになったりとかしないのですか?

 シナリオがーーーとか√がーーーーとか」

 

 "まぁあるかもしれないねー

 でも大抵は笑って許してくれると思うよ?

 だって、こういう例外こそ、神の娯楽だ…………あり?"

 

 どうしたのかと思って妹の映像を見るモブ……するとそこには光り輝く存在が妹の前にいるではないか!?

 

 「あれは一体誰なのです…………か?」

 

 "あの領域を管轄する神だわ

 …………あ~あ、完全ゲームクラッシュされてブチキれて、君の妹を止めに行っ…………うぇ??"

 

 「あの~……管轄の神様がウチの娘の配下に加わっていますが…………」

 

 "うひゃぁぁぁぁぁぁはははっははっははははは

 ちょ、これ、何これ、ちょー面白いんですけど?

 おーい、皆ー、あいつ、あいつが人間に洗脳されちゃっているんですけど

 早く早く~、見ないと損するぞ~"

 

 どうも他の神々と連絡を取り合った模様

 あの神様の痴態を拡散するとか……神様の世界は案外陰険…………と考えていたら頭痛がいてきたモブ

 この神様、悪口に実に敏感である

 モブは神様について考えるのをやめて、妹の様子を見ることにした

 

 

 

 

 

 そんなこんなで1ヶ月が経った

 未だに妹の進撃は続く

 そして、世界の半分を掌握してしまう

 そして、この神の間、実に騒然としている

 といっても、映像越しではあるのだが……

 

 "おいおい、やべーよ、あの娘

 もう世界の半分を侵略しちまったよ

 それに伴って、我々神も相当数が抗議に行って洗脳されちまっているし"

 

 "お前んところの娘だろ?何とかならんのか?"

 

 "ん~、何とかならないことは無いんだけれどねー

 でも権限が無いんだわー"

 

 "権限って"

 

 "死者の復活~…………まぁ具体的に言えばこれなんだけどね、コレ

 あの娘の目的ってコレなんだわコレ"

 

 "へー""これねぇ""ぱっとしないのぅ""これのためかー"

 

 言いたい放題である

 ちょいとムカッとは来たが、相手は神様だと思いなおし平静を務めるモブ

 

 "まぁでも死者の蘇生なら…………そうか

 だから神が洗脳されても進撃が止まらないわけだったんだな?

 我々とて死者の蘇生については権限がない"

 

 そして、神様達がいっせいに、ある神様の映像に目を向ける

 目を向けられた神様はどうやら蘇生の権限を持っているらしいことはモブにも理解できた

 蘇生の権限を持つ神様は諦めたようにつぶやく

 

 "わかったわかった

 本来なら手順が必要だったりするんだが…………今回だけは魂の蘇生に許可するよ"

 

 "あんたのところの領域にも、もうそろそろで進撃されるしね"

 

 "うるさい

 ってことで、お前は神託を出せ

 貴方の献身的な思いに応えて、貴方に兄は生き返らせたでもなんでもいいから、あの娘を止めろ"

 

 "まぁ大分楽しんだしまぁいっか

 ってことでモブ君、んじゃねー、またこっちに来てねー"

 

 """"""""""""やめんかーーー""""""""""""

 

 総スカンである

 こうしてモブは蘇生をした

 

 

 

 

 

 モブが目を開けた瞬間、目の前には彼の妹がいた

 そして、泣きながら、抱きついてくる

 

 「お兄ちゃんがぁぁぁ、生き返ったよぅぅぅ

 よかったよぅぅぅぅ」

 

 「お兄ちゃんですよ~

 生き返りましたよ~、色々と苦労をかけたな

 ありがとうな」

 

 モブは妹の頭を撫でる

 チャラ

 妹、モブの言葉で気になったことがあったので、聞いてみる

 

 「お兄ちゃん…………その苦労をかけたって何でわかるの?」

 

 「まぁお兄ちゃんは天国?見たいなところでお前が色々頑張っているのを見ていたんだよ

 死んだくらいで、可愛い妹を見守らない理由にならないだろ?

 なので、今お前が世界の半分ぐらいを征服したってこともわかっているぞ?」

 

 「死んでも見守っててくれたんだ~、さすが私のお兄ちゃん~~~♪

 う~~ん、でも残念惜しい」

 

 「何が?」

 

 「世界の半分じゃなくて、全部掌握したよ?」

 

 妹の言葉に理解ができないモブ

 

 「えっと…………全部?」

 

 「全部!」

 

 「その…………神託があったんだよな?」

 

 「うん、2週間ほど前に

 でもね、まだお兄ちゃんが蘇生しなかったんだよね~

 だから、腹いせに全部征服した♪」

 

 「まぁ…………その…………なんだ?

 今後の課題としては、一時の感情に支配されて動かされるなんてこと無いように頑張ろうな?」

 

 また、妹の頭を撫でるモブ

 チャラ

 

 「うん♪」

 

 「ところで、唯さんや?」

 

 「なーに?お兄ちゃん♪」

 

 「何でお兄ちゃんはベッドに鎖で縛られているのかな?

 死んだからと言ってこんな趣味は持っていないぞ!?」

 

 「お兄ちゃんから鎖を外したら、外に行こうとするでしょ?

 でもお兄ちゃんそんなに強くないから死ぬでしょ?

 だからお兄ちゃんが死なないように鎖で繋いでいるの♪」

 

 モブは妹の目を見る…………しかし、目がやんでない!

 モブは瞬時に理解する……これは、ガチで、ただの善意で言っている

 しかしこのままではまずいと判断し

 

 「お兄ちゃん、そうするとトイレにも行けなくて恥ずかしいなぁ

 ね?ここはお兄ちゃんの尊厳が消えると、唯も悲しいでしょ?」

 

 「お兄ちゃんが死ぬより悲しいこと無いからダァメ~~♪

 大丈夫、お世話は私がするから♪」

 

 「いやぁぁぁぁ!!俺、お婿にいけなくなっちゃうぅぅぅ」

 

 「私が貰うから大丈夫」

 

 「お、落ち着くんだ、マイシスター

 実の兄妹では結婚は出来ないんだぞ?」

 

 「そんな法律、速攻で廃案したよ?」

 

 「……oh」

 

 世界を征服したから使える裏技に対抗できる手段を思いつかず、すかさず倫理観に訴えることにする

 

 「でもだね、やっぱり兄妹っていうのはね、倫理的に、ね?」

 

 「ねぇ、お兄ちゃん

 倫理的に人を殺すのは良くないことだよね?」

 

 「まぁ、そらそうだわな」

 

 「でも、毎日殺人やら何やらが起きているわけで……」

 

 「まぁそうだけれど…………それが…………まさか」

 

 「察しの言いお兄ちゃん大好き♪

 うん、人は倫理より感情の方が優先されるんだ~♪

 だから、私がお兄ちゃんで遊ぶのは決定事項です♪」

 

 「ちょ、ま、うわっ、やめっ、あっ、あぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁ~~……………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1人の少女によって、世界が征服された

 それ以降、世界は争いもなく、平和になった

 しかし、モブのその後を見たものはその少女を除き、誰もいなかったとさ

 

 

 

(√黒姫バッドエンドの場合はこの√には行きません……行方不明者として扱われますので兄を探すため世界中を旅します)

(√緑里バッドエンドも行方不明者として扱われるため、√黒姫バッドエンドと同様に旅にでます)

(√青海バッドエンド(6種合成失敗→魔物に蹂躙されて死亡)時は復讐妹として世界征服します)

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