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モブキャラライフ  作者: リエッタ
番外編
73/77

Extra3-IF√黒姫のお話

 IFルート

 第40話でパーティに誘われて行く、行かないの選択肢で行くを選択

 おにいちゃん帰還パーティねぇ

 美味しいもの一杯食べられるかな?

 お肉とかお魚とか卵とか

 服装にはドレスコードなものは碌なものが無いって言ったら、全部向こうで整えてくれるって

 ひゃっほー、太っ腹~

 

 

 

 

 そしてパーティー当日、俺は現在進行形で浮かれまくっている

 美味しいもの~美味しいもの~~~

 貴族のパーティで出る美味しいものってなんだろうねー

 やっぱ、お金かかっているんだろうね~

 ましてや、行方不明者の生還パーティ……あと噂ではそこで、婚約者も発表するとか何とかで婚約パーティも兼ねているらしいし

 うひゃー、一体何があるんでしょうか?

 期待が高まります

 メッチャ期待が高まります

 こう、黒姫の家が無駄にでかいけれど……なんだろう?今なら大抵のことなら許せそうな気がする

 ってことで、こんばんわー、美味しいものをいただきに参りました~

 あ、メイドさんがいらして……持ち運びされています

 メイドさんと執事さん3人による、文字通り持ち運びされています

 わー、どこに連れて行かれるんでしょう?

 あ、ちょっとした衣装部屋に連れ去られてきました、現在着せ替え人形にさせられています

 ふつーのスーツとかではダメなのですかね?ダメですか、そうですか

 そして、30分ほどかけて、高いらしいスーツ(ふつーのスーツといまいち違いがわからない)を着せられて着せ替え人形は終わった

 と思ったら、髪の毛をいじりだした

 まだー?まだですか?そうですか

 20分ほどかけてワイルド風味に仕立て上げられました

 時計(スーツ決め時に着けられた)を見ると、もうパーティの時間じゃぁ無いですか?

 さぁさぁ、俺を解放するのです

 俺は貴族のパーティの美味しいものに興味津々なのです

 さぁ、可愛らしいメイドさん、お願いです、そこをどいてください

 俺、美味しいものにありつけないじゃないですか??

 え?ダメ?なんだかパーティの音楽が流れているよ?主役は後から登場する?ハハハ、俺モブですよ?だめですか?そうですか?

 

 

 …………………………………………………………

 ………………………………

 ……………………

 …………

 ……

 

 …………ぎゅるるるるる、おーお腹がすいてきたーー

 夜を楽しみで昼ほとんど食べていないから、流石に食べないと頭がおかしくなりそうです

 メイドさんにジト目攻撃~~~

 食べたいなー、食べたいなー、美味しいものが食べたいなー

 …………ぎゅるるるるるる、おかしいなー

 俺、メイドさんに嫌われることしたかな?

 メイドさーん……意地悪しないでくださいよーー、そろそろ俺にも美味しいものを食べられる権利をください~

 え?もう少し待って?なんで?会って欲しい人がいる?

 …………ぎゅるるるるる……お腹鳴りながら、俺は人に会うのか…………

 食いしん坊キャラで定着されないだろうか??

 …………どーでもいいか

 偉かろうと、人を待たせる人間だ

 そんな人間にどう思われようとも別にいいや

 …………はやくーはやくー

 まだかなーまだかなー、アポなしで待たせるクズさんまだかなー……あ、ついに着ました?

 って、黒姫??

 後、黒姫に面影があるから黒姫の父さん母さん、祖父さんかな?

 ………………ぎゅるるるるるる…………あー、もうお腹が抗議をしている

 

 「どう……かな?」

 

 黒姫さんが黒いドレス姿で聞いてきたんですけれど…………

 あー、うん、似合っている似合っているよーー

 うん、お腹に空きっぷりに頭が回りません、定型文しか返せません

 

 「……なんか、ぞんざいに扱っていない?」

 

 黒姫さん、ご不満です

 仕方が無いので、そんなことないよー、と否定しておきましたが……

 やっぱり定型文でしか、返せません……はい、お腹空いているので頭が回っていませんもの

 定型文以上の言葉が欲しかったら、ご飯をよこすのです

 ……ぎゅるるるるる

 なんか黒姫父母でこそこそ話し合いをしています

 人の顔を見て、こそこそ話し合うとか…………まぁいいや、勝手にしてくれ

 

 「この方、此度は大儀であった」

 

 何がごくろうさまじゃ、ありがとうという言葉が言えないのか?

 ごくろうさまって、俺はおめーの部下でもなんでもねぇよ、ばーかばーか

 そんな言葉もわからないほど耄碌していますか?

 まぁそんなことより、早くご飯を食べさせろよ

 こっちはお腹空いているんだよ

 さっきから、お腹がなりっぱなしなんだよ

 聞こえないわけじゃないでしょ?

 お前らのよくわからない放置プレイのせいでもうお腹と背中がくっついているんだよ

 

 なんか、黒姫祖父さんが大儀とか言うふざけた言葉を言うので、つい言っちゃった☆

 いかん、お腹が減っているのでストレスががが……

 あ、黒姫祖父さんお怒りです

 煽り耐性ないなー

 黒姫父母が顔真っ青です

 黒姫と祖父さんがコソコソしている

 こそこそ好きだなー

 まぁどうでもいいが……

 

 「それで、此度の大儀の褒美であるが、ま……」だからー俺はお前の部下じゃねぇっていってんじゃん?

 あー、あー、言葉が通じませんかー

 おじいちゃん、部下でも何でも無い人にはちゃんと ありがとう というんですよー

 あ り が と う

 はい、リピートアフターミー

 あ……おや?リピートアフターミーもわからなかったかな?

 じゃぁ、自分の後に言ってね?

 それじゃもう一度……あ………………だめだ、言葉が通じない

 なんでこのボケ爺さんに喋らそうとしているの?理解ができない

 まぁどうでもいいや

 おなかが空いているのでパーティに行ってもいいですか?

 そろそろ食べ………………

 

 意識が途切れた

 

 

 

 …………………………………………………………………………………………………………………………

 

 じりりりりりり……

 目覚ましが鳴ったので目が覚める

 うむ、いい朝だ

 ……………………アレ?昨日、家に帰ってからの記憶が無いぞ??

 たしか…………昨日はパーティだったよ…………な??

 それで…………パーティに行った記憶が無い

 ………………めがっさ腹が減ってる!!!?

 やっぱり、俺は夜何も食べていない!???

 俺が……ドタキャン!?黒姫の悪いことしたなぁ

 学園で会ったら謝っとかないと…………

 それにしても、お金持ちのパーティでの食事ってどんなんだったんだろう?

 パーティに出た人に聞いてみよー

 

 

 

 ん????

 何が起きている???

 学園に来たら、よく知らない人からも「おめでとー」とか言われているんですけれど??

 ありがとー、と返してはいるんだが………………おめでたいことあったっけ???

 俺の時給がアップとか???いや、そんなこと無いし、例え有ったとしても、他の人が知るわけも無いし

 ならなんで????よくわかんね

 あ、黒姫だ、昨日は……「ちょっと、屋上に来て」??……あ、はい

 …………なんか凄い必死感が出ていましたので、ついOKしてしまった

 

 

 それで、屋上に来ました

 とりあえず、昨日のことは謝罪しましょう

 昨日はごめん「昨日はゴメン」

 え??「え??」

 ……なんで黒姫が謝っているの?

 

 「えっと、昨日の記憶って覚えて?」

 

 ……家に帰るまでは有るがそれ以降は無い

 だから多分、家で寝落ちしてパーティをドタキャンしたんだと思ったから謝ったんだけれど……違うのか?

 

 「そこも謝らなければならないわね……ホントにごめんなさい」

 

 ???だから訳がわからないんですが……

 昨日何があったか教えてくれない?

 

 「先ず、貴方はちゃんと家に来たわ

 そして、お爺様と会ったけれど、貴方がお爺様を煽ったせいで、お爺様が貴方を攻撃したの」

 

 煽られて攻撃って……お前の爺ちゃん……人間の器小さいな

 

 「……そして、気を失った貴方を操って……」え?操られていたの俺?

 「そう、で、お兄ちゃんの救出の立役者として紹介し……

 その私の婚約者としてパーティの皆に紹介したの」

 

 ……は?何故に?意味不明なんですけれど?

 何で器の小さい人間が俺を家族の一員にしようとするの?

 完全に理解不能なんですけれど……

 

 「その……黒姫の掟みたいなもので、その……

 助けられたら、3倍返し……みたいなものがあって……」

 

 そしたら、お前の兄貴が返すべきだろ?お前が払う必要ないじゃん?

 しかも何で婚約者?

 

 「……それは身内のごたごたがありまして……」

 

 ……ふむ、人間の器が小さいから、頭もおかしいのか?

 ふつーにお金とかもらえると俺、超喜ぶよ?

 

 「対外的なものがありまして……

 金銭だとお兄ちゃんの値段がその1/3ということになって……

 金銭の線が無くなって……私ということに……」

 

 …………なにそれ

 結局それって自分たちの自己満足じゃん

 俺になんの得にもならねぇ

 よしっ、放課後、お前の爺ちゃんに会って、頭のいかれたことは止めろと抗議しに行くか

 

 「その……もしかして私は嫌い……だったり?」

 

 ……好きか嫌いかで言えば……どちらかといえば嫌いかなぁ……

 人をダンジョンに突っ込ませるし、貴族だし、めんどくさいし……ってなして悲しそうな顔ですか??

 ……あ、あれですね?別に好きでも無いけれど、振られたことに微妙に納得がいかないあれですね?

 まぁとりあえず、誰もが幸せになれないこんなkとは厳重抗議をすべきです

 ってことでちょっと言ってくる

 

 「……その…………もしかしたら今度は気絶じゃすまないかも…………

 それでもいくの?

 …………やっぱり……ま」マゾじゃないぞ

 嫌なことは嫌という、ただそれだけだ

 もし、これを普通の受け入れて過ごしてみろ

 ……多分ずっとそんな人生を過ごさなきゃいけないぞ?

 そんなかっこ悪い姿、妹に見せれるかい

 だから俺は妹に恥ずかしく無いように、嫌なことにはNOを突きつける生き方を崩したら駄目なんだい

 まぁNOを突きつけてもどうにもならない時はあるけど、そんときゃそんとき

 まっ、多分なんとかならぁ

 

 

 

 

 ………………………………………………………………………………………………

 …………………………………………

 ……………………

 …………

 ……

 

 結論から言うと何とかならなかった

 人間の器が小さい黒姫爺に文句を言いにいったら、何か魔法をかけられた

 それで終わり

 その魔法がかけられた瞬間、自分の体が誰かに乗っ取られる……そんな感覚

 そして、乗っ取った誰かがただただ生きていくだけの様子を見る

 そこには俺の意思を介在する余地もなく、それこそモブキャラのように、ただただ生きていく様子を後ろから見るだけしか出来ない

 そんな人生のオートモードに入ってから1年が経った

 遂に、俺と黒姫牡丹の結婚が執り行われることになった

 それに伴い、現在黒姫家と俺の家族と会っている

 理解が……できない

 こんなオートモードの人間と結婚をしていいのかよ?と思うが、俺にはどうすることもできない

 睡眠中なら乗っ取り返せないかと思って、色々やろうとしたが、俺の意識も刈られる

 ならばと起きている間に乗っ取り返せないかと思っていたが、やっぱり何も出来ない

 せめて妹だけにでもこの状況を説明したいと考えていたが、それも出来ない

 俺がため息をついていると、妹が(オートモード)の目を覗き込む

 (オートモード)が、どうしたと聞くと

 

 「『お兄ちゃん、大丈夫?』」

 

 その言葉を聴くと、俺が乗っ取り返すことが出来た

 ナイス、MySyster唯

 GJGJGJGJ~~~~~♪

 あー、久しぶりのシャバだぜ~

 空気がマジィィィッィイィ

 

 「……お兄ちゃん、ホントに大丈夫?」

 

 唯のおかげで取り戻せた

 ありがとう

 

 「???どういうこと???」

 

 んっと、俺もいまいちよくわからないんだけれど……なんか意識が乗っ取られた

 ここ1年ほど

 あのクソ爺のせいで

 文句を言うだけで、これだぜ?全く頭がおかしいわ

 んで、…………おいおいおい、また俺の意識を奪いに来るか?

 なんかまた復活してきた

 あ、ヤバイ

 時間が無いから…………唯よ…………この結婚、ぶっ壊してくれね?

 

 「念願の玉の輿だよ?

 いいの?」

 

 お金より、いかに幸せに楽しく暮らすかだ

 意識乗っ取られて暮らして何が幸せだ

 だから……な……た…………の…………

 そこで俺は、意識が乗っ取り返された

 しかし、唯が笑顔でこちらを見ていることにより、俺は確信する

 破壊神、唯が全力を出してくれることを……それによって、間違いなくこの結婚は破綻することを……

 それから唯は黒姫爺の下に行く、そしてお願いをする

 爺がデレデレしているところに

 

 「私のお兄ちゃんをあんなふうにしたのは貴方なんでしょ?

 『お願い、死んで』」

 

 笑顔で恐ろしいことを言う

 言われた爺は

 

 「ふぉっふぉ」

 

 と笑った後、急に倒れた

 爺の心臓が停止していた

 そして、何事もなかったかのように他の人に、お爺さんが倒れていることを伝え、場が混乱

 結婚の話どころではなくなり、俺たち家族は帰ることになる

 さて、俺のほうだが爺が亡くなったが、意識が乗っ取り返すことは出来なかった

 まぁ、妹の『キラーヴォイス』で一時的でも意識は乗っ取り返す時間は長くなったので、今後の方針を決める

 

 ってことで、今のうちに逃げようかと思っているんだけれど

 とりあえず東に

 ただ、父さん母さんに唯は大丈夫?

 

 「「「問題なーい」」」

 

 「ま、昔やってた冒険者でもしながら暮らすか?」「「賛成~」」

 

 こんなに軽くて大丈夫だろうか?俺の家族

 ま……なんとかなるか多分

 とりあえず、あの爺が使っていたから闇系統の魔法で解き方を探しつつ楽しく行こうか

 

 「「「「お~」」」」

 

 ……………………え?

 なんか返事が1人分多くない?

 ………………って黒姫?

 

 「はい、黒姫だよ」

 

 何で此処に?

 

 「結婚の反対していた貴方がこのタイミングを逃すわけが無いと思ってつけてみたら……案の定?みたいな」

 

 元冒険者の父さん母さん…………鈍ってないかい?

 

 「「HAHAHA」」

 

 それで、俺たちは逃げるつもりなんだけれど……「私も連れてって」……は?

 

 「いい?貴方が逃げたら、私は婚約者に逃げられた女性になるんだよ?

 酷い女のレッテルを貼られるんだよ?

 かといって、私には貴方が逃げるのを止めることはできない

 そうなったら、婚約者にさらわれた女性になるわけで、まだそっちの方が言いかなって?」

 

 ……ってその場合は

 

 「まぁ指名手配されるかもしれないけれど、どうせ逃げるんでしょ?

 ならいいじゃん、国から逃げればいいだけだし

 それに私がいると、貴方のその状態を解くのも早まると思わない?」

 

 「私はどっちでもいいわよ?お兄ちゃん」

 「「私たちもどっちでもいいわよ」」

 

 ………………んじゃ、よろしく頼むわ

 

 「了解、こちらこそよろしく頼むわね」

 

 こうして俺たちは5人で逃亡することになった

 

 

 

 

 その後、5人家族の冒険者パーティが有名になるがそれはまた別のお話

後書きちなみに

バッドエンド⇒抗議に行って死亡。

ノーマルエンド⇒ラストに黒姫が来ない。4人で冒険者パーティとなる


白銀ゲーム版⇒兄を救出した時点で黒姫の攻略完了

そして、パーティでそもそも爺さんに突っかからないので平穏

ただ、黒姫弟(未登場)が「お前なんか認めないんだからな」とか言って対立するが、次第に仲良くなる……みたいな?

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