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モブキャラライフ  作者: リエッタ
番外編
71/77

Extra1-看病のお話

時系列は59話の続きになります

 ふとももぉぉぉぉ!!!!!!!!

 

 はっ、目が覚めると自分の部屋にいたけれど……布団とはまったくかけ離れている

 ……あれ?俺、なんで??携帯に師匠からのミッションコンプリートの文字が……

 あれ?ってことは、先ほど見た夢見たいなのは夢じゃない?

 寝汗も掻いていないし、ちゃんと寝てもいないのに、体調は復帰しているし……

 あれ?マジで、神様と出会ったの?

 じゃあ……

 

 "お宝画像コレクションが流出してお亡くなりに"、"お亡くなりに"、"お亡くなりに"

 

 いかん、エコーで聞こえてきた

 アレは真実か??

 いや、真実だとしよう

 するとだ、先ずは落ち着いて……俺のお宝画像とはなんだ?

 1.妹の写真

 2.俺チョイスふともも画像

 ……うむ、それぐらいしか無いだろう

 これが流出するのか……

 そこから考えられるに最悪のパターンを想定するのだ

 1.妹の写真が流出したパターン

 大抵の人間が、あの笑顔の写真を見るだけで、気絶をする……が、気絶だけで済むだろうか?

 心臓が弱い人だと……心臓麻痺が起こらないか?

 デスノートならぬ、デスフォトですか?

 はっ、お亡くなりって、人のこと?ぇ?マジで?

 いやいやいやいやいや、でも……可能性は無きにしも非ず……のような……

 いかん、これは流出してはいかん

 誰にも見られないようにしないといかん

 先ずは、この『妹画像コレクション』というフォルダ名を変更しよう

 何がいいかな??

 『家族画像』とかどうだろう……いかん、恐らく流出先として一番可能性の高い薄さんに「ご家族の写真みたいなー」とか興味をもたれたらアウトだ

 そうなった以上、俺は写真を見せるしかあるまい

 薄さんなら……恐らく、妹の写真に耐えれるであろう……お姉ちゃん力がかなり高いから……しかし、「妹ちゃんの画像が欲しいなー」と言われたら俺はあっさり渡すだろう

 うん、おねだりされたら上げる自信あるわ

 そうなると、流出可能性が増えるから、うん、このフォルダ名はやめよう

 ……すると…………例えば…………『ホモ画像コレクション』とか…………いや、やめよう

 薄さんに嫌われる可能性が高すぎる

 そうなったら多分、俺が悲しみで死ねる

 なら……『見ちゃダメ』とかは…………これもやめておいた方がいいな

 ダメといわれるとやりたくなるのが人の性らしいし

 ……………………『このフォルダを開く者は一切の希望を捨てよ』、よしこれだ

 妹が何か絶望の体現者みたいな感じだけれど、あまりの可愛さに全ての女性が絶望しそうだし、強ち間違ってもいないな

 さらにコピーガードをかけて、流出を防ぎ、削除不可属性をつけてデータがなくなるのを防ぎ、パスをかけて入れないようにして……っと

 パスワードはMyLovelySister……ん??パスワードレベルが低い?

 んじゃ、o⇒0、v⇒5、i⇒1に変更してやんよ

 よし、これで大丈夫だ

 さらば、妹の写真が流出するパターン

 ってなると、2.俺チョイスふともも画像が流出するパターンか?

 まぁぶっちゃけふともも画像は流出するのは……うん、まぁいいかな

 この場合、亡くなるのは……これで死人は多分でないよな?

 ふとももしか画像に写っていないし……となると、やっぱり亡くなるのはお宝画像になるのか?

 …………バックアップだ、バックアップさえしておけば、俺の手持ちに亡くなろうが特に問題は無い

 衣川君に、俺チョイス全てを送ろう

 前に送ったのはBEST40~50までだったよな?

 BEST50全てを送ろう

 圧縮圧縮

 パスはfutomomoSaiko-

 よし、送信

 おやすみーーー

 

 

 

 -------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 次の日の朝、一応念のために、デートの準備をしていたら、電話がかかってくる

 薄さんからだ

 もしもし?

 

 「けほっ、けほっ

 ごめんねー、デートの約束していたのに、けほっ、風邪引いちゃったよ」

 

 あー、うん、仕方が無いよ

 こっちはもう治っているから、今度は俺が看病するねー

 

 「えー、いいよいいよー

 風邪が治ったのなら、また移るかもしれないし……」

 

 俺が薄さんを看病したいんだ、その、ほら、こ、恋人ですし

 一緒にいたいなーって

 後、看病に来てもらったとき、凄く嬉しかったんだ

 だからそのお返しをしたいなーって

 

 「あ、うん、恋人だから、けほっ

 うん、わかった、それじゃ待ってるね、けほっけほっ」

 

 神様の予言どおり、看病イベントになったな

 看病をしないでフラグをクラッシュするのも方法のひとつではあったのだが……看病をしないという選択肢は先ずない

 こう、恋人として、人としてそれはあまりにもどうかと思うのだ

 なので、なるようになーれーー

 

 

 

 

 「……それで、私に膝枕したいの?けほっけほっ」

 

 茶色い猫のパジャマを来た薄さんに膝枕を提案してみました

 膝枕は素敵ですよ?

 こう、触れ合えますし、ふとももの良さも堪能できますし

 

 「えー、でも、その、姉としての尊厳といいますか何と言いますか……けほっ」

 

 知らなかったんですか?

 姉であろうと、兄だろうと、父だろうと母だろうと、病人になった以上、病人にカテゴライズされるんですよ?

 なので、今の薄さんには姉の尊厳なんてありませーん

 

 「えぇ~~~、けほっ……」

 

 試しに、試しにちょっとだけやってみない?

 昨日のお返しに、お昼御飯も作りたいから、といってもお粥だけど……

 だから、その昼食作りにいくまでの間のだけでも

 それに、膝枕は安心するよ

 俺の趣味と実益と、薄さんの安心とその他諸々、ダメだったら5分程度で切り上げるし、ね?ほら?

 

 「けほっ、なんでそんなに必死なのかなー

 いや、まぁ、そのちょっとだけなら、けほっ」

 

 ありがとーーー

 薄さんのベッドに座り、足を伸ばし、自分のふとももをぽんぽん叩く

 薄さんは「それじゃ、ちょっとだけ……」といって、頭をふとももに乗せてくる

 なんだろう、超幸せです

 

 「う~~ん、ちょっとふとももが硬いかなぁ、けほっ

 でも、うん、けほっ、悪くはない……かも……」

 

 もうちょっと足に脂肪をつけた方がいいかな

 

 「だめ、絶対ダメ、太るのダメ」

 

 あ、はい、それじゃいつもどおり、朝の鍛錬をし続けます

 薄さんの頭を撫でたり、顔をじっと眺めたりと堪能しているときに、電話がかかってきた

 番号は……知らない番号ですね

 薄さんに、ちょっと出るねと断りを入れて電話に出る

 はい、もしもし、どちら様です?

 

 「もしもしーー、お兄ちゃんの妹の唯ですよ~

 やっほー、お兄ちゃん~~~、愛しの妹ですよ~~~」

 

 あれ?でも、妹よ?

 携帯持っていなかったよね?

 買ってもらったのか?

 

 「うん、お兄ちゃんと一緒にお喋りしたいからお父さんとお母さんに頼んで買ってもらったの」

 

 よく、買ってもらえたな

 父さんも母さんも唯の『キラースマイル』は耐えれるのに……

 

 「一生懸命頼んだの

 そしたら、使用制限はある程度かかっているけれど、こうやって買ってもらえたの」

 

 おー、そしたら、今度から気楽に連絡が取れるようになったのか

 ありゃ?チョイ待ってて

 (妹ちゃん?ねぇねぇ、私も話をしたいんだけれどいいかな?)

 あ、了解、ちょっと聞いてみますね

 あー、うん、妹よ、突然ですが発表があります

 

 「何々~~」

 

 お兄ちゃんに彼女ができました

 

 「…………………………………………ぇ?ええええええええぇぇぇ?????」

 

 タメが長くないか?後、驚きすぎではなかろうか?

 

 「だって、お兄ちゃんがでしょ?

 超シスコンだといわれた、お兄ちゃんに?彼女????

 まさか、私似とか?」

 

 いや、ほら、前にこっちに来たときに、唯の『キラースマイル』に1回耐えた人いたの覚えている

 

 「うん、凄く珍しい……ってか初めてだったのので覚えているよ

 ぇ??まさかあの人なの?マジで???

 

 うん、うん、マジで

 茶包薄さんって言うんだけれど

 で、彼女が今ちょっと唯としゃべりたいなーって訴えかけているんだけれど……代わってもいい?

 

 「うん、私もお兄ちゃんの彼女さんに興味があるから、代わって欲しいなぁ」

 

 あ、それじゃ薄さん、存分にしゃべっててください

 その間に、俺は昼ご飯作っています

 

 「あ、うん」

 

 妹との会話は薄さんにお願いして、厨房へ行きましょう

 

 

 

 

 

 超シンプルなお粥です

 梅干はこっちにきたときに親から送られてきた我が家の梅干

 作製途中に楓ママ当主が差し入れに何やら精力剤やら何やらを差し入れをしてドヤ顔をして去っていった

 いや、弱っている病人に対して襲うとか、それは非道だからやりませんって

 料理長に渡したら、若干トラウマが蘇ったっぽかったが……料理長ならきっと大丈夫、うん

 そうして、薄さんの部屋に戻ってきたが、喋っている声が聞こえない

 話しが終わったのかな?

 おまたせー、お粥だy…………………………ん?

 部屋に戻ると薄さんが仰向けで倒れている……しかし、苦しそうではなく、晴れやかな顔をしている

 一体何が……あ、まだ手に持ってた電話は……妹に繋がっている?

 妹よ、俺の彼女が幸せそうな顔で倒れていたのだが何か知らないか?

 

 「ちょっと『キラーヴォイス』を使っちゃった」

 

 『キラーヴォイス』……だと

 

 「むふふ~、お兄ちゃん、私がいつまでも『キラースマイル』しか持っていないと思ってた?

 残念、私は『キラーヴォイス』を開発したのだよ

 まぁ開発というか封印解除だけれど……

 これを使って、お父さんとお母さんを説得したのだよ」

 

 いや、まぁそれでその『キラーヴォイス』で薄さんに?

 

 「いや~、私のお姉ちゃんになるかもしれない人だから、ちょっと試してみちゃった

 ゴメンね?」

 

 思い……出した

 そうだ、俺は過去、この『キラーヴォイス』で死に掛けたのだった

 3日3晩、生死の境を彷徨っていたんだった

 

 「いやまぁ、優しい人だから寧ろウェルカムだと思うけれど……

 その、昔の俺みたいに3日3晩彷徨うような使い方じゃないんだろう?」

 

 「まぁ多分、1時間ぐらいで起きるんじゃないかな?

 姉力高そうな人だったし」

 

 それならよかった

 

 「それよりもお兄ちゃん、彼女が出来たからと言っても私のこともちゃんと構ってよね?

 構ってくれなきゃ……いたずらしちゃうんだからね」

 

 いたずらっって……例えば?

 

 「『お兄ちゃん、大好き、愛してる』

 こんな感じで毎晩囁いちゃうぞ

 それじゃまたねー」

 

 おぅ、またなー

 しかし、妹の『キラーヴォイス』……傷が深いぞ

 久しぶりだから、ヤバイ

 ぐはっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれ?ここは?えっと、薄さんの部屋で、…………

 

 「おはよう、士」

 

 あ、薄さんおはようございます……って、あーそうか、妹の『キラーヴォイス』を久しぶりに聞いて気を失っていたのか……

 あ、お粥

 

 「ごちそうさまでした」

 

 あ、食べちゃったのですね

 あ~んをするチャンスだったのに……うぅぅぅぅ

 それで、どうしてちょっとお怒り気味なのですか?

 妹の唯に何か言われました?

 

 「いや、そうじゃなくてですね

 ……士が倒れている間にそのメールが来てたので、悪いと思ったのですがちょっと見てしまったのです」

 

 俺の携帯を渡されて、えっとメール?

 あ、師匠からのメールで、宛先が俺宛だけど、報酬?あぁNNW宛か、そういえば婦警のフェチ画像を報酬にしていたんだっけ?

 えっと、これが……あ、言っておきますがコスプレは俺の性癖ではないですからね

 いや、薄さんのその服は可愛いと思いますが……

 

 「あ、ありがとう

 では、この婦警の画像は消去するということで?」

 

 え??バックアップの概念で保存しておこうかと思っていたんですけれど……ダメ?

 

 「お姉ちゃん的には寛容を示したいんだけれど……その彼女的に彼氏が他の女性を見ているのは……ちょっと」

 

 必殺上目遣い、抗えない、抗えませんよーーー

 まぁ転送設定でNNWには送られているし、まぁいいや

 消去っと

 これでいい?

 

 「ありがとう、でもまだ隠しているのあるでしょ?

 ごめんねー、悪いとは思ってはいるんだけれど来ちゃったメール見てて

 ……はい、ってことで、このメールを見る限り、過去に胸と尻の画像と……あと、ふとももセレクションがあるんだよね?」

 

 はい、だって、男の子だもん

 薄さんのジト目です

 どうして、どうしてぇ俺が記憶を失っているときに皆メールするのぉぉぉ

 汗が、汗が…………

 

 「…………ダメ?」

 

 ジト目からの上目遣いとか……勝てない、俺には勝てない

 さようなら、ふともも画像コレクション

 そして、俺の元からお宝画像が亡くなったとさ

 うん、バックアップは衣川君が持っているからお願いすればもらえると思うが……薄さんに後ろめたいことしたくないし

 

 

 つまり神様が言っていた"お宝画像コレクションが流出してお亡くなりに"ってのは、婦警フェチ画像が俺に流出して、俺のお宝画像コレクションが全てお亡くなりになるってことか……

 神様……俺…………フラグクラッシャー………………廃業だよ

 センチメンタルな気分に浸りながら、帰路についていると電話がなる

 

 んn?青海????

 はいはーいモブさんですよー

 

 

 

 

 

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