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モブキャラライフ  作者: リエッタ
本編
49/77

43話

もっと早めに投稿し世と思っていたのに気が付けば3週間が経っていたワナ

時間が経つのが早すぎるorz

 授業が終わったので、お姉ちゃん先輩と一緒に帰っています

 目的はキャビアレシピを引き出すためだったのですが……

 しかし、俺、忘れてた

 お姉ちゃん先輩がメシマズ属性持ちだってことを……

 そのせいで、料理をしないってことを……

 だから当然、レシピに気を配るわけも無く、返ってきた答えが……

 

 「わかんな~~い♪」

 

 いい笑顔が返ってきたよ?

 ですよねー?

 普通何のお店の料理が美味しかったとか、この料理が美味しかったとかはあるけれど、だからといってレシピまで気にすること無いですよね~

 ってな訳で茶包家の料理長に教えてもらうことにしました

 今の時間、厨房は大忙しなはずなのに時間を下さり、ありがとうございます

 手土産キャビアを持っていくので、許して?

 ってな訳で、行き先は茶包家

 一緒に帰っているので、いい機会なのでお姉ちゃん先輩の好物を聞いてみました

 

 「野菜は全般的に好きだよ!?

 後、最近はお肉もちょっと気になり始めてきたかな?

 ほら、この間のBBQのときにあったボタン肉が美味しかったから……」

 

 あ、いつの間にか行方不明になってたボタン肉がまさかお姉ちゃん先輩の胃袋に行っていたとは……

 ぐぬぬ……

 

 「何々?どうしたの?そんなに見つめちゃって

 私、そんなに可愛いかな?かな?」

 

 お姉ちゃん先輩は世界で2番目に可愛いと思いますよ

 

 「えぇ?ありがとう

 でも、2番目なんだね?ちなみに1番目は?」

 

 妹!!!!

 

 「あー、妹ちゃんかぁ……うん、納得

 妹ちゃんにいつか『お姉ちゃん』って言ってもらえないかなぁ」

 

 それ言われたら多分、出血多量死になる可能性が非常に高いと思いますよ?

 

 「それぐらいの覚悟は出来ている!!

 ってかそれで死ねるならお姉ちゃん道を歩むものとして本望」

 

 お姉ちゃん道は険しい道のりなんですね?

 その後、お姉ちゃん先輩による『17条の姉法』なるものを教わった

 お姉ちゃん先輩がお姉ちゃんといわれるために定めた規則だそうな

 そんなこんなで茶包家到着

 お姉ちゃん先輩と別れて料理長に挨拶

 これ……つまらな…………くはありませんが、お受け取りください

 そそそ、と差し出したキャビア缶

 息を呑む料理長

 

 「これは……まさか…………あの、噂の……例の…………アレか?」

 

 こくこく

 

 「お…………おぉぉぉぉ……なんというオーラだ」

 

 ぇ?オーラみれるの?

 

 「長年食と真摯に向き合っているとな、まぁ食のオーラってヤツが見えるんだよ!

 おーい、全員集合!!!」

 

 茶包家お抱え料理人さんが集まる

 そして、キャビア缶を見ると皆がたちまち感嘆する

 どうも、お抱え料理人さんの全員が食のオーラってヤツが見えるらしい

 流石だぜ!

 

 「で、少年?本当に貰っていいんだな?」

 

 どぞどぞ

 あ、こちらが茶包家用に1缶ありますので、そちらは試作、試食等に使ってください

 

 「祭りじゃぁあぁぁぁぁぁっぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 「「「「「うぉっぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」

 

 「キャビア祭りじゃぁあぁぁぁぁぁっぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 「「「「「ふぅっぅっぅぅぅ!!!!!!」」」」」

 

 なんだか皆さんテンションが超高いです

 

 「じゃぁ、キャビアの御開帳~~~~♪」

 「「「「「ひゃ~~~~~!!!!!!」」」」」

 

 ホントに皆さんテンションが高すぎなのです

 

 パカッ

 「「「「「「うぉっ、眩しい」」」」」」

 

 えぇ?全然眩しく無いんですけど???

 食のオーラなのですか???

 小市民自炊野郎には見えないオーラなのですか????

 

 「各自、キャビアの試食に入る」

 「「「「「イエッッサーーー!!!!」」」」」

 

 なんとなくだが……体育会系っぽい??

 

 「「「「「「うぉっひゃぁっぁぁぁぁぁ!!!!!

 キタキタキタキタキタキタキタァァァァァァァァァァ!!!!!!」」」」」」

 

 多分食のオーラを見ることができる人だと、口から虹のオーラが見えているんだろうなぁ

 そして、何が来たのでしょうか!?

 

 「レシピなりけり!

 各自、今来たレシピの試作に取り掛かるぞぉぉぉぉ!!!!

 その後、大試食会で今晩当主に出すメニューを決めるぞぉぉぉぉ!!!!」

 「「「「「イエッッサーーー!!!!」」」」」

 「では試作開始ィィィィィ!!!!!」

 「「「「「うぉぉぉぉぉっぉ!!!!」」」」」

 

 なんというか……嵐が通り去った感がある

 

 「少年、今宵は素晴らしきものを持ってきてくれて感謝する!」

 

 なんか、口調がぶれぶれなのですが…………大丈夫ですか?

 

 「今でも、心臓がドキドキしているよ

 そう、初恋の人に出会った……そんな感じなんだ

 俺が料理を目指すことになったのも、あのキャビアの存在のおかげだからね」

 

 ふ~む

 その話も聞いてみたいのですが、料理長も早く試作したいだろうし、さくっとお伺いします

 あのキャビアにあう料理のレシピを教えてください

 

 「少年はキャビアから食のオーラを感じ取れなかっただよな?」

 

 小市民自炊野郎には見えませんでしたよ?

 

 「くっ、なら俺が思いついた108のレシピの全てがダメだ」

 

 マジで!??

 108も思いついたの??

 後、オーラ見えないとダメなのそのレシピ!?

 ってかそれならキャビア食べない方がいい?

 妹にも贈らない方がいい?

 

 「我々みたいな上級料理人になるとオーラを見て、タイミングとかを計る時があるからな

 だが、安心するがいい

 食のオーラを見えない少年でも特に問題が無い食べ方がある!!」

 

 希望が……

 それは一体何かと訊ねたら?

 

 「御飯の上に乗せろ!!

 食のオーラが見えない以上、これより美味しい食べ方は無い!!!!」

 

 な、なんだってー!!!

 しんぷる いず べすと、なのですね!?

 ありがとー

 

 ってことは次は米屋だな

 その前に一度部屋に戻って、米屋に試食用のキャビア缶を持ってこなければ……

 部屋に戻るとそこには……

 

 「よぅ、お帰り~」

 

 がさごそと家捜しする元勇者がいた

 ぉぃ、泥棒とは落ちぶれたものだな

 

 「いやなに、風の噂で伝説のキャビアがあるって聞いてな?

 んでちょっと拝借しようかと……

 おっ…………あっ、これ違う」

 

 てめぇ、家主が来ても続けるとはいい度胸だな!

 

 「ん~、だってお前じゃ俺を止めること出来ないじゃん?

 あのキャビア食べるのむっちゃ食べたいんだよ……10年前に1度食べたことがあって、それ以降気になって気になって

 あっ、あったあったこれだよこれ」

 

 あろうことか、妹に贈る荷物に手を出しやがった

 久しぶりに、お兄ちゃんであり、鬼いちゃんであり、汚兄ちゃんになる必要がありそうだ

 ほぅ、どうやら貴様は死にたいらしいな

 

 「はっはっは、そんなこと出来もしないのによぅ言うなぁ」

 

 俺には確かにできねぇよ……俺にはな…………

 

 「ふぅん、でもたかが学生風情のつながりで俺を止めれる人間なんているわけ……」

 

 とある電話番号を出す

 

 「おぃ、ちょっと待て、まさかとは思うが……」

 

 君の天敵の電話番号だよ

 名前は宵闇 雫(よいやみ しずく)さんらしいねぇ

 君のことが大好きなヤンデレさん(はぁと

 うん、情報を集めるのが俺だと下手うって、関わりが出来てしまうから、そこは情報収集のプロ(NNW)に任せたよ

 彼女、元勇者パーティの1人なんだって?

 そんな彼女に甘い言葉を囁いて、その気にさせて、ハーレムの一員にしようとしていたところで、ヤンデレ化

 そして、監禁されて以降2年を彼女の元で過す

 

 「やめろぉぉぉぉ!!!そんな俺の黒歴史を抉るなぁぁぁぁ!!!!」

 

 ダンジョンに逃げ込んでうまく彼女から逃げ出せたみたいだけど……ヤンデレな彼女に伝えたらどうなるかなぁ……

 ちなみに彼女まだ、独身らしいよ?

 やったね、また監禁生活が待っているよ?

 まぁ多分今回捕まったら今度こそ逃げられないようにがちがちに固められると思うけれどねぇ

 

 「ま、待て、待つんだ、落ち着け、落ち着くんだ」

 

 なーに、手錠で魔力封じされて、ベッドに括り付けられて、惚れ薬と愛のある素敵な生活が出来るよ?

 おめでとう

 

 「待て待て待て待て待てぇぇぇぇ!!!早まるな!!!」

 

 あ、ちなみに貴様に『ころしてでもうばいとる』の選択をした場合でも、お前の居場所を伝えるように情報収集のプロにお願いしてあるから

 ってなわけできっと教えたことで謝礼をもらえるから、皆Win-Winの関係だ

 

 「そこに俺の幸せはねぇぇぇぇっぇ!!

 悪かった、俺が悪かったから

 すまん、キャビアオーラに中てられてしまったんだよ」

 

 ん?そんなに彼女に居場所を知られたくない?

 

 こくっこくっ

 

 そっか、じゃぁ貸し1つね

 それで……

 

 「?」

 

 キャビアはあげてもいいけど、対価は?

 等価交換だよ、等価交換

 何かある?

 

 「貸しで……」

 

 これで3つかー……

 

 「ぇ?」

 

 野球で1つ、ヤンデレに売らないで1つ、キャビアで1つじゃん?

 

 「野球、貸しなの?」

 

 あったりまえだの……クラッカーが食べたくなってきた

 人集めに資金集めに会場整備、その他諸々こっちに押し付けやがって

 貸し1つにしているだけ超良心的だぞ?

 

 「すまん、んで貸しもう1つでもう1個欲しいなぁ」

 

 あー、もう無理、他全部渡す人決まっているから

 モンスターさんや妖精さん達にも交流を深める為に贈らないといけないし

 

 「なら、俺が持っていってやるよ」

 

 キラキラキラ……勇者の目が光っている

 …………これは嘘をついている目だ!!!!

 きっと多分、「これ俺からのプレゼント」とか言って、好感度総横取りか、自分で食べるんだぜ?

 俺、その手の人間よ~~~くみてきたから、そんな目で誤魔化せると思うなよ?

 

 ギクッ!!

 

 そっかぁ、そんなに通報して欲しいのかぁ

 ヤンデレに監禁されたいんだね?

 嫌よ嫌よも何とやらだったんだね?

 俺、気づかなくてごめんよ

 

 「いやいやいやいやいや、ちゃんと渡す、ちゃんと渡すからそれだけは止めてくれぇぇぇぇ」

 

 ったく、最初からそうしてくれよ

 んじゃモンスターの方はお願いするよ

 妖精さんの方は明日遊びに行くし

 ただし………………わかっているな?

 

 こくっこくっ

 

 んじゃ、よろしく~

 

 「サンキュー」

 

 一瞬にして消え去る元勇者

 ……転移持ち?羨ましい

 今度あったら、貸し使って教えてもらおうかな?

 ……それにしてもあいつ……キャビアのオーラ見えるのかな?

 後、料理とか出来るのかな?

 まぁいいや

 

 さて、色々あったけど米屋だ米屋

 ってことで米屋にキャビアに合うお米をブレンドしてもらった

 妖精さんにもって行く用と、NNWに持っていく用と、妹に贈る用に5kgほど購入

 ちなみに米屋親父と奥さん両方オーラが見えたっぽい

 マジぱねぇ

 

 ってことでドキドキワクワクのお食事ターイム

 ホッカホカの御飯の上に大きいキャビアをどんと乗っけて、いっただきます~~~♪

 

 うま~~~~~

 

 御飯がすげー引き立ててくれるよ

 米屋に感謝

 そして、何故か過去の記憶が甦る

 気が付いたら俺が泣いていた

 そして、御飯もキャビアも無くなっていた

 恐るべしレジェンド

 

 

 

 後日、妖精さんにキャビアおにぎり(小)を贈呈

 長老が梅干派なので行けるかなと思ったら、大好評

 甘い物好きでもレジェンドクラスだと通用するっぽかったです

 妖精さんの好感度が上がった

 

 

 

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