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モブキャラライフ  作者: リエッタ
本編
34/77

30話

 あーさーだーーーーー!!!

 きぼーのあさーがきたーーーー!!!

 

 遂にやってきましたよ?

 クラス内交流戦の朝ですよ?

 ふっふっふ

 今日、6大貴族の校内における権限を減らせるかと思うと胸がDOKIDOKIだぜ

 壊れないよ?後LOVEもないよ?

 -1000%ぐらいのLOVE?

 っても、俺は多分負けるんだよなー

 一応努力はしてみる……けど、チーム内に協力してくれそうな人いないんだー

 だから、打倒6大貴族は俺の努力目標

 まぁチャンスがあればって程度

 今日の絶対目標としては人を雑魚呼ばわりしてくれた火鳥を泣かすこと

 で、勝利を確信したときに「雑魚と言ってた俺に負けて今どんな気持ち?」をする!!

 その時、ついでに人を小馬鹿にする、めとろのーむたん体操を披露しよう

 ちなみにめとろのーむたん体操っていや~~な顔してメトロノームのように体を横に曲げる体操

 腰に負担がかかるから若いうちじゃないと出来ない

 

 よしっ

 昨日購入した手錠とカラスとホラーマスクを持ち込みますよ?

 しかし、持ち込んだものが何かわかると対策とかが打てるよな?

 中身がわからないように持って行かないと……

 白い袋に持って行きましょうか

 ……なんだろう?

 気分はサンタ……いや、惨汰デスな

 皆に恐怖を与える惨汰

 ……友達ができなくなるフラグですか!?

 ……まぁその時はその時ですね?

 きっとどこかにこんな俺でも受け入れてくれる人がいるはず

 

 

 

 

 「おはよ~」

 

 教室に入って挨拶をしてみたが、返事は返ってこない

 だが皆なんかソワソワしてる?

 武器やら防具やら道具やら皆さん思い思いのアイテムを持ち込んでいますな?

 ってうぉっ??

 甲冑着込んでいる人いるぞ!!??

 誰だよ??ってか、その甲冑、1.5倍ぐらいサイズがでかくないか?

 その後ろに……落ち武者の霊がいるぅぅう???!!

 いや、アレはちゃんとしたクラスメイトだ……しかしなんだその格好は……

 うん、落ち武者にしか見えないぞ??

 それでいいのか?

 本人がそれでいいのならいいのか?

 まあ、何も言うまい

 …………あれは……ゴスロリ?マイクもって?白ベースと黒ベースの二人がいるよ?

 アイドルですか?アイドルなんですか?

 他にも警察のコスプレにナースのコスプレに袈裟着た……坊さんのコスプレも?

 なんか色々いるな

 やべぇ、こんなんなら俺もブラックサンタの格好をしておくべきだったのか?

 でもそんな衣装なんぞ持って無いぞ?

 後、普通に恥ずかしいし?

 6大貴族の面々は……あぁなんか格好が普通だった

 まぁそうだよなー

 攻略対象が奇抜な格好をしていたらそれだけで不人気キャラになりそうだよなー

 自分の知り合いはどうなんだろ?

 ルインは……マスコットのきぐるみ?なんで?多分羊だと思うんだけど……

 久川は……オリーブオイルを10瓶ほど持ってきてないかい?そして手をわきゃわきゃしてる……ごめんちょっときもい

 林は……普通だ!実に普通だ!!なんだろう?安心する

 とりあえず、気になる人にインタビューだい

 

 「やぁ、ボッチ仲間の林さん林さん、おっはろー」

 

 「変な仲間にいれるなよ」

 

 「そう言わずに……他の方と違って、なんだかとっても普通そうですが、そんな装備で大丈夫か?」

 

 「ふふふ、まぁ見せてないだけだ……色々と持ち込みはしているぞ」

 

 力強い回答をいただきました

 次~、甲冑が俺気になります

 

 「おっはろー、甲冑の中って誰いるの?」

 

 「おー、守武じゃないか?俺だよ俺、御神 錬(みかみ れん)だよ」

 

 「御神か?マジで?ってかでかすぎだろ、その甲冑……ちゃんと動けるのか?」

 

 「大丈夫だ、問題ない!我に秘策ありだ」

 

 ちなみに甲冑でない時の御神君は中々ナイスな男だよ

 万全っぽいな

 お次は後ろの落ち武者だー

 

 「落ち武者さん、おっはろー」

 

 「誰が落ち武者だ!池だよ池!池 塔弥(いけ とうや)だよ!わかるだろ?」

 

 「さっぱりわかりません。御神はわかった?」

 

 「全然わからなかった」

 

 「はぁ?二人してからかってんじゃないだろうな?」

 

 「鏡見たか?その姿で」

 

 「見ると危険だからって姉貴に止められた」

 

 「ってことはそのメイクしたのはお姉さん?」

 

 「うん、そう」

 

 「とりあえず見ない方がいい」

 

 ちなみに普段の池君は普通にイケメンよ?

 イケメンは落ち武者でもイケメンと思っていたけどそんなことはなかった

 メイクの力ってヤツですね?

 ……メイク怖いメイク

 次だ次~

 

 「久川~、おっはろー……で、そのオリーブオイル何?」

 

 「神様~おはようございます……このオリーブオイルは武器です」

 

 「まさか……瓶で殴るの?」

 

 「まっさかー、オイルが重要なんですよ

 まぁ我が久川家の恐怖にして最高の魔法を見せてあげますよ」

 

 Mの彼も自信満々だった

 次はきぐるみさんです

 

 「おっはろー、ルイルイ……そのきぐるみどうしたの?」

 

 「オッハロー、モブさん、……カワイクナイデスカ?」

 

 「うーん、似合って可愛いとは思うけど……交流戦用の衣装?」

 

 「ハイソウデスー……ガンバッテミンナヲイヤシマスー」

 

 アニマルセラピーか何かの一種かな?

 次はアイドル(仮)さんにだー

 

 「えっと、西表 捺姫(いりおもて なつき)さんと内裏 冬華(だいり とうか)さんだよね?おっはろー

 二人ってアイドルだったり?」

 

 「もしかして」「モノクロリータズを知らないの?」

 

 「えっと……物凄く苦労するロリータですか?」

 

 ぐふっ……物凄く綺麗なハラパンをいただきました

 おいっそこのM……羨望と嫉妬の目は止めるんだ

 メモるのも止めるんだ……何を書いているんだ?ちょい視覚共有

 『まさかの国民的アイドルをボケて挑発、怒らせてご褒美を貰う……神様天才過ぎる』

 俺普通に知らないだけだよ?

 

 「すみません。ちょっと知ったかぶろうとしました俺

 俺の部屋、テレビとかも無いのでアイドル事情よくわかりません」

 

 最近仕事しかしてないし

 実家のときは妹がいたからアイドルに興味とか無かったんだよなぁ

 世界一可愛いよ妹

 

 「テレビがないとかにしても」「モノクロリータズを知らないのは」「常識知らず」「世間についていけないわよ?」

 

 マジでか?ちょっと他の人の意見を聞いてみよう

 

 「当然知ってる」「有名だよ?」「僕も知らないって言えばハラパンもらえますかね?」「名前だけなら」「シッテルデスヨー」

 

 そこのM落ち着け

 ハアハアしてんじゃない

 そしてまさかのルイルイまでも知っているのか……

 

 「常識知らずですんません」

 

 「しかし、世間で私たちのことを知らない人が」「まだいたとは」「この交流戦で」「私たちの凄さを見せないとね」「モノクロリータズが」「そんじょそこらのアイドルたちと」「一線を画すことを」「見せてあげる」

 

 凄い自信です

 なんだろ?

 6大貴族の権限を減らす予定で提案した交流戦だったのに……

 皆どういう魔法を使うんだろ?何をするんだろ?

 やべぇ、スゲェ楽しみだ

 あ、雪波先生来た

 

 「に゛ゃぁぁっぁぁぁああああ~~~~!!!!」

 

 悲鳴の原因は落ち武者スタイルの池君かな?

 それともこのカオスっぷりかな?

 

 

 

 

 

 午前の斥候と昼休みを費やして、カラスの操作、視界共有のテスト動作をしてみる

 あ、モブキャラの背景キャラとしての責任を放棄したわけじゃないよ?

 イベントスチルにこんなカオスな状況があったら俺忘れているはずないじゃん?

 あとこのクラス内交流戦は無かったはずだし

 だから今日は昼休みは眠らない

 ぶっつけ本番で使って問題とかあるとまずいからテスト動作です



 ……ヤバイ問題発生しましたよ?

 5つ同時に操作するのは無理……マジで脳が死ぬ

 4つは何とかなるけど、処理が追いつけないからカラスの動作がどうしてもゆっくりになる

 ただでさえ、カラスを操作+視界共有+自動マッピングで魔力消費が半端無いのにゆっくりだと正直何も出来ずに終わってしまう

 さぁて、どうするかねぇ

 ………………一々こちらが操作するのではなく単調な動きしかさせないでおくとか?

 これで消費量減らね?

 別の動きが欲しくなったら操作するように切り替えるか……

 先ずは一匹を先行で飛ばす

 コイツには俯瞰的に見させる……操作+視界共有+自動マッピングを使用するがまぁ一匹なのでそこまでは減らないはず

 その後中心と思しき場所へ行って東西南北にそれぞれ一匹ずつ放つ

 基本は直進のみ

 人の気配や痕跡があれば待機または操作に切り替え

 さてと、どんな感じだろう?


 おぉ、脳負担が大分減った

 魔力の使用量もかなり改善されてる

 これはイケルイケル

 

 

 午後の水魔法の授業も自習だからこれのテスト動作をしまくり

 魔力の超回復により、若干魔力保有量もアップした感じ

 

 

 

 そしていよいよ放課後

 

 「仮想ルームですにゃ~、地形で指定がある場合は先生に言って欲しいにゃ~」

 

 見届け人は雪波先生

 DOKIDOKIのクラス内交流戦が始まる

 

 

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