29話
GWなんて幻なのです
ねみーよ、ねみーよー
超ねみーよー
結局アレから3時ぐらいまでチーム分けに頑張った
頑張りすぎたのでさすがに朝のルーチンワークは無理だった
うん、でも満足
これで面白い勝負ができると思うんだー
ってなわけで朝のHRに発表~
「皆さんのアンケートを基にチーム分けをしてきました~
各自勝手にみといてね~」
ちなみにチームわけはこんな感じ
赤城チーム……男子3名、女子4名(内1名はマルー)
青海チーム……男子4名、女子3名
緑里チーム……男子5名、女子2名(内1名は林)
黒姫チーム……男子5名(内4名は俺、火鳥、空井、森谷)、女子2名
金野チーム……男子3名(久川、白銀、鉄山)、女子4名
赤城、青海、緑里チームには希望者が結構いました
なので、2週間に渡る授業風景等を観察した結果、なんとなく仲良く連携できそうな人を組み込みました
あぶれた人は残りの黒姫、金野チームに入っております
まぁ独断と偏見でライバルキャラである火鳥、空井、森谷は優先的に外しましたがね
だって、多分あのライバルキャラたち1対7の構図を絶対崩して、2対6の構図になりそうですもん
で、2人で他を蹴散らして最後にヒロインVSライバルの構図になって、ライバルが負けて
「やっぱり○○ちゃんは強いね」
見たいなイケメン台詞を吐くんでしょ?
そんなことさせませんよ?
6大貴族だろうが萎縮しないようにってのが今回の目的なので外させてもらいました
鉄山はさすがに金野チームにあぶれキャラがいなかったのでそのままです
ちなみに白銀は赤城チームに入れてた
まぁライバルたちと同じ意味合いで外させてもらいましたがね
ふひひひひ
あ
ちなみに雪波先生の聞いてみたところ
「武器、道具何でも持込ありですにゃ~
ルールは普通のバトルロイヤルですにゃ~最後まで生き残っていた人間が勝ちですにゃ~
仮想空間内での戦闘だから広いですし、負けても死なないにゃ~
また、戦闘不能とこちらで判断した場合も負けにしますにゃ~
なので自由に好き勝手やってくださいにゃ~
地形は特に指定が無ければランダムですにゃ~」
とのことでした
ふむ
今日の放課後は、対バトルロイヤル用のアイテム探しですな
なんか面白いのないかなー
あるといいなー
お金はバイトでかなりあるし
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午前の授業、体術を受けて体がくたくたに
ついでに魔力も切れているので眠ってます
うん、やっぱり雪波先生凄いや
正攻法に攻めてみたけどまるっきりダメ
鬼ごっこ全然捕まえられる気がしない
入念の観察していると隙みたいなのを時々出している気はするんですが……
まぁ正攻法でも何とかなるようにゆっくりと頑張ってみますか
とりあえず今は魔力切れからの気絶だ
寝よう
「おい、起きろコラ!!」
魔力からの超回復が終わったのかな?
そしたら俺を起こす声が聞こえる
う~ん
もうちょい寝させて?
昨日頑張ったからさ?
「おやすみ」
「ふざけんな、オイ!!!」
大真面目なのに……
まったく、誰ですか?
火鳥、空井、森谷……あぁ、ライバルという名のかませですか?
ってなると要件はあれですかね?
まぁそれしかないわな
俺とこいつらとの接点なんざあれしかないしな?
「ここじゃなんですから屋上へ行きませんか?」
俺、メシ、まだ……
朝超眠い状態だったけどおにぎりを作った自分を褒めよう
ひゃっはー、朝の俺、超偉い~
「此処じゃダメ?俺、メシまだなんだけど?」
「出来れば人に聞かれたくない話かなぁ」
「御飯食った後じゃだめ?」
「出来れば今がいいかなぁ」
「いいからグダグダ言うな!」
なんだ屑系統か
さて、どうしようかなと思っていたら火鳥に首根っこを掴まれる
空井が左手を、森谷が右手を確保される
わ~
ドナドナ~
どうでもいいけど、その捕まえ方止めない?
なんか俺、悪いことして連行されているようにしか見えないんだけど?
後みんなに見られているんですけど?
超恥ずかしいんですけど?
まぁこの強引な連行のところから見ると文句ですかね?
恥ずかしい状態のままで屋上に連行されました
「それでお話ってのは?共闘のお話ですか?」
先ずはないだろうと思う共闘の方からふってみます
「んなわけねぇだろ?何で俺がお前みたいな雑魚と組まないといけないんだよ?」
ですよねー
しかし、雑魚と来ましたか
ふむ、火鳥……お前明日のバトルロイヤルで泣かす
ぎゃーぎゃー泣き喚いても許してやんないよ?
「ってなると組み合わせの件で何か要件が?」
「そうです
僕らは黒姫さんのチームに入っていたんですが、それぞれ別のチームでの対戦の希望を出しました」
「僕ら全員が外れたことに何か故意的な何かがあったのではないかと?」
まぁありましたがここは素知らぬ存ぜぬで
「ただ単に抽選ですよ?
あの場では発表しませんでしたが、赤城、青海、緑里チームに入りたいという方が多かったもので
黒姫、金野さんとの対戦希望者がほとんどいなかったので、抽選で外れた人がどちらかに入ってもらっているだけです
貴方方以外にも外れて、黒姫、金野さんチームに入った人はいますよ?」
「ちっ、じゃぁ白銀とチームが違うのもただの偶然か?
あいつをボコボコにしたかったのに……」
「あぁ、白銀君も同じですね
彼も赤城チームに入れていたんですが、抽選に漏れて金野チームにいれました」
ホントは関わりあいたくないので、金野チームにしましたがね
ちなみに俺は金野はある程度ルートを知っているから今更対戦して仲良くどうのこうのする気はない
ってなるとまだ黒姫と対戦した方が情報が取れると判断したため、黒姫にしているだけです
そこには興味とかはないのですよ?
「ちっ」
「あぁ好きな子にちょっかい出しているから気に食わないと……」
「べ、別にそんなんじゃねぇよ」
「ま、ツンデレは程ほどに
白銀君の方は着々と6大貴族と仲良くなっているようなので……
後悔先に立たずですよ
要件が終わったならこれで」
今なら未だ10分は寝れる
屋上から戻る際、今回のクラス間交流戦について思い出した
このイベントで攻略対象者の好感度がわかるというやつだったはず
5人中一番好感度が高い1人が主人公と変わる
主人公の機転によって1位が取れたってイベントっぽい
ただしクラス内交流戦は無かったと思う
ってなるとハーレムルートのイベントの一部って思ってくれているのかねぇ
だったらいいんだけど……
まぁいい寝よう
放課後がやってきました
商店街の魔道具屋さんにやってきています
何か面白いもの売ってないかなぁ
むぅ、たけぇ
何か禍々しい指輪が100万
よくわからない御札が30万
なんで抱き枕が売っているの?
ここ魔道具屋だよね?
しかも350万とかメッチャするし
普通の杖が50万
無理っぽいぞ
どんなに頑張っても無理だぞ?
お手頃価格の物ってないのかな?
「いらっしゃいませ~、どのようなものをお探しでしょうか?」
「えっと、お手頃価格なアイテムってないですかね?」
「それでしたらこちらへどうぞ」
奥へ案内されました
そこには、なにやら十把一絡げで乱雑に扱われているアイテムが一杯です
その中で俺の目を惹いたものが、カラス
ぇ?生きてるのこれ?
「すいません。このカラスってなんですか?
魔道具ですか?生きているのですか?」
「えっと……僕が作った魔道具です
魔力を通すことで飛びます
後、鳴かす事も出来ます」
「ちょっと試してみていい?」
「はい」
ちょいと広めの場所に案内してもらいました
早速カラスに魔力を通してみます
先ずは飛んでと念じてみる
ふぁっさふぁっさふぁっさ
おぉ飛んでる
旋回を念じてみる
おぉ回ってる
結構速い
最後に鳴かしてみる
カァカァ
うむ、これは……使えるかも
視界共有……これも使える
うん、いける
さて、お値段は……3000!?
「こんな安くていいの?」
「えっと、自分まだ駆け出しなんで
後、実用的でないものばかり作るので……」
「ちなみに在庫はいくつある?」
「5つほどですが……」
「了解、全部買います」
「ぇ?あ、ありがとうございます」
何か凄くうれしそう
初めて売れたのかな?
うん
初めて売れたときは嬉しいよね
これからも何か面白いものを作ってください
お金に余裕があるときに見に行きますよ?
後ついでにホラーなお面も購入
何でこんなの作ったの?と気にはなりましたがまぁ購入
カラスの分+自分の分の6つ分
締めて27000
……でも実用的じゃないなどう考えても
マジで今回のクラス内交流戦のためだけの出費だな
……きっといつか使うことがある……よね?
ポジティブだ
ポジティブに行こう
さて、後一つ買うものがあるんだよねー
ってなわけで、いつもよりちょっと早めにバイト先に到着
「支配人~
お金貯まったから魔力吸収の手錠くれー」
「ぉぅ?チョイ早くないかい?」
「そこは手持ちでカバーですよ」
30万現金一括
支配人に渡す
支配人は奥に行き、手錠を取りに行った
ふふふのふ
予定より早く手に入る
ひゃっほー
これで寮内でも魔力切れを起こすことができるかな?
まぁ管理人さんに許可は取らないといけないけど……
あ、戻ってきた
ってちょ?適当に放り投げないでよ!?
30万払ったんだよ?
と思ってたら凄い勢いで手錠が来る?
カシャ
あ、左手が手錠に掴った
「ぉぅ、今体験したように、その手錠は自動追尾補正がある
後は手錠の大きさもある程度の調整は可能だ
サイズは手首だけじゃなく足首、首辺りまでなら自動でサイズが変わる
それとチェーン部分だがこれにも魔法陣が組み込まれている
伸縮自在で30mまでなら伸びる」
何これ?
マジ高性能じゃないですか!?
「ちょいと試しても?」
「ぉぅ……ちなみにバイト辞めたりするのか?」
「う~ん、時給がいいので辞める予定はないのですが……
ただ、今のままのペースだとさすがに支障をきたすと思うので減らさせてもらう予定ではありますが」
《小さな花火大会》を実行してみようとする
……うん、前のときはわからなかったけど、これ魔力が分解されているんだ
チェーン部分に伸びろと念じながら、魔力を注入する
チャラチャラチャラチャラ
おぉー伸びる!?伸びるよ!!?
いいねいいねー
「ぉぅ……それじゃぁ週の真ん中に当たる水曜休みでどうだ?
ちなみにその手錠の開錠はお前の魔力でしか無理だからな」
「もう一声、休み増やせませんかね?」
へー
チェーン部分に縮むよう念じ、魔力を注入する
チャラチャラチャラチャラ
縮んでく~
うはー、これ明日のクラス内交流戦、すっげー楽しいことになるかもしれない
開錠、開錠
カチャ
おぉぉ
ちゃんと開錠できた
自動追尾だけは確認できないけど、まぁそれは体験しているしいいよね?
「ぉぅ……それじゃ日曜はどうしてもってお客様のみの予約制でどうだ?
実際のところ結構受けがいいんだわ
今まで此処で相談事をやっていたことって無いから、新しい顧客の開拓になっているんだわ」
ふーむ
大したことしてないけどそこそこに評判はいいのか
しかしそんなお客様いるかねぇ
「ならそのシフトで来週からでいいですかね?」
「ぉぅ」
来週から休みの日ができる
ひゃっほーー
いい買い物したし、休みもできるし
今日は良い日だ
お姉様方曰く、その日のバイトはとても良い笑顔をしていたそうだ
あ、カーボンクラフター桜、ちょいと前にUPしてあります
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