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モブキャラライフ  作者: リエッタ
本編
32/77

28話

 どーもー、おはようございます

 あのBBQから1週間以上、時間が経っています

 何をしてたかですか?

 修行とバイトだけですよ?

 リア充イベントなんてないですよ?

 あぁ、主人公の白銀氏にはあるっぽいんだけどね?

 なんか先週は各ヒロインと一緒に昼御飯を食べているのを見たよ?

 ぐぬぬ状態にならないのかって?

 あぁ、教室では結構そんな人いたわ

 まぁ見た目だけなら各ヒロイン達はダントツで可愛いからね

 ただ、まぁ、俺の琴線には触れないので、俺はぐぬぬにならないよ?

 俺はモブっぽい子が好きなのです

 ヒロインに興味が無いのです

 興味があるのは主人公と各ヒロインとが交差するときに反応する化学反応

 まぁイベントと、それに伴い現れる死亡フラグだけ

 

 閑話休題

 さて、修行の方のなんですが、アンマリ芳しくない

 というのは自分6大属性との相性がアンマリ良くない気がする

 魔力操作による魔力の形成は他の人と変わらないくらいなんだが、そこからの属性変換が遅い

 致命的に遅い

 同じだけの魔力なら人の2倍程度時間がかかる

 むぅ

 とりあえずは6大魔法は暫く置いておいて、全ての魔法での基本の魔力操作を鍛え上げ中

 そして、斥候系をちょっと鍛錬気味

 折り紙で作ったヒトガタの操作+視界共有+自動マッピングというコンボが超楽しい

 魔力の消費が半端無いんですけどね……

 ちなみに、パントゥは見ようと思えば見えるよ?まぁ、見ないけどね……

 

 バイトの方はなんだか相談キャラとして定着してしまった……

 まぁ、多分あれだ

 イケメンとか可愛い子には悩み事とかを相談するよりもチヤホヤされたい

 その中に現れたフツメンならば、チヤホヤよりも相談事……

 まぁいいや

 相談に関しても大体は自分で解決していく人がほとんどだし

 相談って8割ぐらいが自分の考えを肯定して欲しいってのが多いんだよねぇ

 事案Aということがあり、これの解決策としてBがあるんだけど、これはどうかな?みたいな相談で解決策Cがあるよって答えたらデモデモダッテ

 解決策Dもあるよ?って言ってもデモデモダッテ

 きりがないからじゃあ最初のAでいいんじゃない?って答えるとそれしかないよねーって……

 それ相談じゃないです……と思いはするがお金がもらえるのでまぁいいや

 これ以外のパターンだと自分で説明していたら、やっぱこれは良くないとかって相談しているうちに勝手に回答が出るパターン

 人に聞いてもらうときに色々と自分で整理して、自分で回答を得るパターンって多いよねぇ

 なので、現在バイトは、ほとんどが人の話を聞く仕事になっている

 

 まぁいまのところは順調にモブキャラライフを満喫しています

 と思っていたら、今朝のHRで雪波先生からこんなことを言われました

 

 「今週末の放課後にクラス間交流会がありますにゃ~

 その時に余興として、代表者5名によるバトルロイヤルがありますにゃ~

 それに出場する5名を選出して欲しいにゃ~」

 

 ……5名……ですか?

 あ、その顔は先生もなんとなくわかっている感じですね?

 

 「緑里さん、後の事は貴方にお任せしますにゃ~」

 

 「わかりました。それじゃお昼に誰を選出するか決めますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 治癒魔法の授業が終わり、昼休みに突入

 寝たいけど、選出を決めるために起きていないといけないとは……

 

 「というわけで、5名選出したいわけですが、誰か案はありますでしょうか?」

 

 あぁ選出を決めるのに、皆、真面目にいる

 う~ん

 

 「我々6大貴族の5名がこのクラスにいるのですわよ?

 我々5名が代表でいいのでは?」

 

 そう言い放ったのは金野

 ……まぁそうなるよね~

 でもそれじゃぁなんとな~く面白くないんだよね~

 普通すぎて……

 そして、これを通してしまったら今後一年間ずっと何かあるって時になるとこの5人になりそうだからなぁ……

 

 「それが一番いいですかね?

 他にどなたか案がある方いますか?」

 

 し~ん

 

 まぁみんなもそう思っているんだよねぇ

 実力的に6大貴族に勝てないって……

 しょうがない、俺が案を出すか

 モブな俺らでも一発逆転を狙える案を

 そっと手を上げる俺

 

 「えっと……そこの……方……」

 

 お前、俺の名前を覚えてないだろ?

 まぁいいけど

 

 「クラス内交流戦をやって決めるのはいかがでしょうか?」

 

 「クラス内交流戦ですか?一体どんなものなのでしょうか?」

 

 「1チームに8人の5チームによるバトルロイヤルです

 ただし、1チームに一人は6大貴族の方々が入る

 他7人は各々が6大貴族に挑戦したい人が集まるって言う形で

 そのチーム内の勝者が今回のクラス間交流の代表者になるというのはいかがでしょうか?」

 

 「なんでそんなことを?我々に勝てるとでも?」

 

 「さぁ?それはやってみなくてはわからないでしょ?

 それに……まぁこれは向こうの戦術になるからこうなるかわからないからいいか……」

 

 「なんですの?途中で止められたら気になりますから最後まで言いなさい」

 

 「では一つ聞きますが貴方方は1対10で戦う場合にも勝利ができるとお考えですか?」

 

 「は?1対10?」

 

 「はい、まぁ俺が敵だったらの話になりますけれど、間違いなくウチのクラスを倒すまで同盟すると思いますよ?

 で、各々が動いている最中に10人で襲われる展開になると思いますが、それでも6大貴族の面々は勝てますか?」

 

 「も、勿論……あ、当たり前じゃないの……」

 

 声、ちょっと震えているよ?

 この場合を想定していなかったな?

 

 「なら、このクラス内交流戦も平気ですよね?

 なんてことはない、せいぜい1対7ですから

 クラス間交流戦の前哨戦みたいな感じで調度良くありませんか?

 ここで、圧倒的に蹴散らすことによって、皆がクラス間交流戦も6大貴族で大丈夫だという信頼を勝ち取れるいい機会だと思いますが?」

 

 「そ……そうね」

 

 ちなみに勝てないと言ったら

 

 「えー?勝てないの?なら、寧ろ6大貴族でない方がいいよ?

 6大貴族だから相手側は同盟するのであって、それ以外が出てきたら同盟されることがないと思うの

 それにそれで負けたとしても、このクラスにはまだ6大貴族がいるから負けてはいないとかできるし」

 

 ってな感じで6大貴族を外す方向で決めるつもりだったんだけどなぁ

 うん、まぁ出来るといわれちゃったらしょうがない

 見せてもらいましょう、6大貴族の強さってやつを

 

 「金野さんは納得していただけたのですが、他の6大貴族の皆様はいかがでしょうか?」

 

 「いいよー」「よろしいかと」「わかりました」「別にかまわない」

 

 「6大貴族の方の了解は得られました

 他の方で何かありますかね?」

 

 「えっと、クラス内交流戦の参加拒否って出来るの?」

 

 「個人的にはなしかと……

 あ、参加拒否した方を代表者としてもいいかもしれないですね?

 それで、クラス間交流戦で負けるのを皆で楽しむのもありかもしれないですね」

 

 うぉ?皆の視線が『こいつはなんて嫌なやつなんだ』ってな褒め言葉を送ってらっしゃいますよ?

 あ、久川氏がなんか羨ましそうに見てる……Mの血的に騒ぐものがあるのか?

 

 「いつやるの?」

 

 「時間的には明後日放課後かなぁ?

 今日中にアンケートで誰と対戦したいか?ってのを決めて明日の朝、発表

 明後日の放課後がクラス内交流戦、で1日あけてクラス間交流戦って日程だけどどうかな?」

 

 「いいと思います」

 

 「あ、アンケートの集計とかはこっちでやるよ?提案者だし

 出さなかったら、ランダムで決めるからよろしく」

 

 「ルールは?」

 

 「クラス間交流戦と同じにしたいから……明日のHRに先生に聞いてみようか」

 

 

 …………………………………………

 

 こうして、クラス内交流戦を行うことが決定した

 …………あ、ヒロインと関わる気はないとか言っていたのに自ら関わる提案しちまった

 金野案を通していたら以降代表者イコール6大貴族になって面白くなくなるからまぁしょうがないよね?

 ちなみに現在、俺はバイトが終わって黙々とアンケート結果からチームを作成している

 6大貴族抜かったなぁ

 チームを作成する、つまり6大貴族に対抗できる人間をこちらで選出することができるのだよ!

 6大貴族も実力は大したことがないとわかれば、やつらもそれほど強権を発動することができまい?

 くっそ、目が渋々する

 だが、この作業には希望が満ちているぜ

 

 HIHIHIHIHIHIHIHIHIHIHIHIHIHIHIHI~~~~

 

 その夜モブの高笑いが3時ぐらいまで鳴り止まなかったとか

 

 

カーボンクラフター桜のネタを思いついたからそっちかいてたら、こっちがおろそかにorz


カーボンは近日中になんとか上げます

普通に短編として

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