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モブキャラライフ  作者: リエッタ
本編
19/77

19話

 おはようございます

 朝5時30分です

 うん、予定通り起きることができました

 朝御飯は昨日食べ損ねた駄菓子をとも思いましたが……やっぱり朝はちゃんと食べたいじゃん?

 夜は適当でも全然いいので、駄菓子は夜ですな?

 まぁ飴ちゃんとかはいつ、妖精さんとあってもいいように持ち歩きますが……

 とりあえず、朝御飯のメニューは、昨日のあまりのご飯を使って炒飯でも作りましょうか

 野菜多めで

 後は昨日のあまりの味噌汁でいいかな?

 そこ!これがちゃんと?とか言わない

 だって、面倒なのよ?一人だと

 実家にいたときだと、時々作ってたけど、その時妹も食べるからある程度の材料も使えるし、ちゃんとしたものも作ろうという気にもなる

 が、一人暮らしだと自分のために美味しいものを作ろうという気がそんなに起こらないんだよ

 ただ、それだと料理の技量が落ちるから、たまには本気を出した方がいいとは思うんだけど

 うん、お金掛かるんだよねー

 まぁ暫くはこんな手抜き生活でいいかな?

 うん、とりあえずは日課のランニングです

 今日の走るルートは昨日教えてもらった茶包研究所の往復で

 

 

 

 

 

 

 ランニングしてきました

 結論:地図ってすばらしい

 迷わず、茶包研究所に着くことができましたよ

 歩いて15分程度ですかね?距離的に

 よし、バイト先の場所の憂いはなくなったので、ご飯です

 炒飯です

 

 

 

 

 やっぱり自分の分しか作らないとなると手抜きになるなぁ

 まぁ不味くはないからいいか?

 さて、片付けも終わったけど、時間が余った

 う~ん、やっぱ読書で時間を潰すかな

 『基礎魔法学』でも読みますか

 

 

 

 ………………………………

 

 ほほぅ

 魔力とは、大気中に魔素があり、それを体内に取り入れることによって魔力となる

 ただ、魔力を持っているのは人間のみではない

 他の動物、植物なんかも魔力を持っている

 そのため、肉や魚、野菜や穀物を食事で取ることによって、多少の魔力回復を行うことができる

 美味しければ、美味しいほど魔力回復の効率は上がる(一説によると、全快まで回復することもあるらしい)

 食事以外で魔力を回復する方法としては呼吸をすること

 ただし、魔力回復の効率がすこぶる悪い

 理由は不明

 これにも例外があって、魔力を使いきって気絶して、超回復が発生した際は魔力回復の効率が良い

 これについては諸説あって有力なのは魔力が空っぽになることによって、体内のどこかの器官が働きだすのではないかという説

 超回復が発生することによって、副次的に魔力の保有量が増える

 急激に回復することによって、拡張されるのではないとか推測(なら、美味しい食事で急激に回復させてもなるの?)

 

 

 ……つまり、朝のランニングで魔力をそこそこ使って、美味しいご飯を食べれば、魔力増える可能性あるのん??

 俺に朝食まじめに作れとおっしゃられますかこの本は……

 魔力封じの手錠を買ったら本気出す!!じゃダメかな?

 まぁ、余裕があるときにでもちゃんとしたものを作りますか

 時間は……まだだ、まだ慌てる時間じゃない

 もうちょっと読みますか

 

 

 

 

 ………………………………

 

 へへぇ

 魔力を使用するにはイメージが必要

 イメージさえあれば何でも魔力を変換することができる

 ただし、継続的に使わなければいけないものに関しては、魔法で使用することに合わない

 武器や防具なども作成することは可能だが、魔法で武器や防具を作ったら終わりということは無い

 作ったらそれを維持する魔力が必要となる

 というのも魔力で何かをした場合、時間とともにだんだん魔素へと自動で分解される

 無論、武器や防具以外の、魔力のボール等についても同じように大気中に魔素へ分解される

 例えば掌サイズの魔力のボールの場合だと、維持しようとしなかった場合は2,3秒で分解される

 つまり、ちょいと後ろへ下がることによって、ダメージも大分下がることになる

 

 

 

 ……先生が言っていた、持続的な効果を願うものは燃費が悪いってのは自動分解の所為か

 しかし、自動分解されるってあるけど、これってつまりマクロ的に見ると魔素の総数は減らないことになるよね?

 ってことは人口増加+それに伴う必要食糧が調達可能になったときって、大気中の魔素って減っちゃう?

 大気中の魔素が減っても大丈夫なのかな?

 何かバランスが崩れておかしなことになるとかならなければいいんだけれどなぁ

 時間は……後ちょっと大丈夫か

 

 

 

 

 

 ………………………………

 

 ふふぅん

 6属性について、火と水、土と風、光と闇、これらは互いに相反する

 魔法の合成はすることは出来るんだが、この相反する属性を合成しようとするとただの魔力に戻る

 つまり、最大で3属性までしか合成することは出来ない

 また、合成するための条件として、同等の威力の魔法同士を合成する必要がある

 例えば火2:風8で合成しようとしたとすると、火風2の魔法が出来上がる

 使用されていない風6の魔法に関しては自動消滅

 さて、火風2の魔法の威力はどれくらいになるかというとこれに関しては、2.8ぐらいと推測される

 3属性、例えば火風光2の威力は3,4ぐらいと推測される

 合成することによって、威力は若干減るが、1属性による防御が素通りできるという利点がある

 火風2の魔法を防ぐためには水土2の魔法or単純な防御魔法2.8で完全に防ぐことが出来る

 火風2の魔法に対して火2の魔法で防御したらどうなるか……防御できない

 火風2の魔法に対して水2の魔法で防御したらどうなるか……風2の魔法が防御できない

 火風2の魔法に対して水1の魔法で防御したらどうなるか……火1風2に分離する

 火風2の魔法に対して光2の魔法で防御したらどうなるか……防御できない

 メリットとしては防御されにくい、デメリットとしては威力が少なくなるのが合成魔法である

 威力を減らしたくない人は火2、風2での攻撃をする

 ただし、防がれやすい

 また、これら6属性については後天的に適性がある

 

 

 

 

 

 ……某大冒険の極大魔法、この世界だと使えないのね?……残念

 そして、この合成魔法、個人的にはかなり好きかも

 使ったら相手がかなり面倒そうだな

 そして、瀬戸先生とやりあったときに全然防御されてないって事は……

 きっと多分火0.2ぐらいの威力しかなかったのか俺……

 うん、修行ですな

 時間は……調度ですな

 さて、茶包研究所へ行きますか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今朝のランニング時にも研究所見たけど……そんなに大きくない?

 6大貴族の研究所だよね?

 まぁ、研究所だしそんなものかな?

 そんなことを考えていても始まらないし、チャイムだチャイム

 ぴんぽーん

 

 『は~い』

 

 「バイトで来た、守武ですけど……」

 

 『あ、いらっしゃ~い、ちょっと待ってね』

 

 少し待っていたら、入り口から出てきたのは……茶包先輩の……姉妹ですかね?

 先輩の面影が凄くある方がやってきました

 

 「お待たせしました。それでは案内いたしますので、着いて来て下さい」

 

 「よろしくお願いします

 ところであの~、つかぬ事を聞きますが……薄先輩のご姉妹でいらっしゃいますか?」

 

 「いぇ、母ですよ?」

 

 ……ぇ?

 若くね?

 うそん

 茶包先輩20歳だよな?

 ってことはどんなに若く見積もっても年齢は36歳以上ってことになるよな?

 うは~

 

 「お若いですね……」

 

 「ありがとうございます

 あ、こちらです。着きましたよ」

 

 「ありがとうございます」

 

 一礼し、茶包先輩母が去った後に、部屋に入ったら

 

 「やー、ようこそ~、守武君~」

 

 なんか歓迎を受けた

 ってか軽いな6大貴族なのに……

 いいのか、こんなに軽くて?

 

 「本日はよろしくお願いします」

 

 「は~い、こちらこそよろしくね~」

 

 「それで、募集要項には新魔法開発って事でしたよね?」

 

 「うん、そう書いたけど……まぁ若い人の感性でどんな魔法を使ってみたいとかを言い合う場だよ~

 ちなみにこの研究所っていわば道楽みたいなものだから僕ら家族しか居ないからね?」

 

 アットホームって書いてあったのって家族しか居ないからか

 しかし、このバイト……6大貴族とマンツーマンで話し合いができる凄いバイトっぽいな

 

 「ってな訳で、守武君が使いたい魔法とかこんな魔法あったらいいなとかそんなことを教えて頂戴な」

 

 

 

 議論中議論中議論中

 議論中議論中議論中

 

 

 ……………………………………………………

 

 気が付けば13時30分です

 とりあえず、熱く瞬間移動について使いたいですと言ってみたんだけど……

 どうもこれはほとんどが生まれつきの才能が必要っぽい

 この生まれつきの才能がない場合、魔法の失敗をすると、どこか変な場所に飛ばされるor体が真っ二つになるという事故が起こっても不思議ではないと

 うん、超こえぇ

 一応イメージはあるんだけどね

 リスクがでか過ぎる

 その代わりに魔道具があるらしい

 これについては、生まれつき才能を持った人間が、他の人にも使用できるように魔法陣を組み込んだ道具らしい

 この魔方陣……呪文を視覚化したもの

 魔力を通すことで誰でも同じ結果を出すことができる

 瞬間移動は使える人間も少ないし、人気も有るから魔道具高いんだけどなー

 世の中金かー

 ちくしょー

 

 

 まぁ暫くは魔道具もいいや

 さて、お昼ですな

 俺、お昼御飯が気になります

 

 「お疲れ様~お昼お待たせしました~~~」

 

 そう言って、茶包先輩が大皿を抱え、部屋に入ってきた

 何かな何かなー

 

 「わ~~~~~い……ふわぁぁい????」

 

 うん???

 俺の目には……変な物が見えるぞ???

 つ、疲れているのかな俺??

 もう一度だ

 目を瞑り、目を擦り、さぁワンモーア

 やっぱり見えているものは変りませんよ?

 

 はい、大皿に乗っているのはおかずじゃないよ?ご飯じゃないよ?味噌汁でもないよ?

 はい、大皿一杯にカプセルです

 色は、赤青緑黄黒茶水紫白その他色々のカラフルなカプセルですな

 

 「いやいやいやいやいやいやいや……

 なんでですか~!」

 

 ボケだよね?

 俺、ボケだと信じているよ?

 だから、ちょっとツッコミイレテミタヨ?

 

 「「「うん?何か変かな?」」」

 

 疑問を持たぬ茶包家御令嬢アーンド茶包家夫妻

 もしかして、これ俺にだけ見えてる幻影ですか?

 よし、前提条件の確認からですな

 

 「えっと……今、お昼の時間ですよね?」

 

 「?そうだね?」

 

 「これ……お昼御飯ですか?」

 

 「うん……何か変かな?」

 

 「見た目……俺にはカプセルしか見えないんですけど……」

 

 「私もカプセルに見えるよ?」

 

 「お昼御飯なんですか?」

 

 「お昼御飯だよ?」

 

 はい、アウトーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

 ……もしかして、これが貴族の食事というヤツなのか??

 俺はとんでもない勘違いをしているのか??

 貴族って言うのは美味しいもの食べているんじゃないのか??

 それとも茶包家特有の食事というやつなんだろうか?

 

 「貴族っていつもこれ食べているんですか?」

 

 「まっさか~」

 

 ですよねー

 

 「なら、茶包家特有の食事だったり?」

 

 「う~ん、稀にならあるかな?普段は普通に食事しているよ?」

 

 稀に……だ……と…………

 いや…………がらせの雰囲気は無いし……

 どういうことだ?

 

 「普通に食事にしないのですか?」

 

 「うんっとね」「えっとね」

 

 茶包家夫妻がハモる

 

 「妻は」「私は」

 「メシマズなのです!!!!!!」

 

 …………………………………………って

 ふわっと?

 メシマズとな??

 

 「ただ、ほら、アットホームな雰囲気って書いちゃったじゃん?

 ってなるとだ、ほら、その家のものを出すしかないじゃん?

 でも、ほら、メシマズじゃん?出せないじゃん?

 かといって、店屋物を取るとアットホームって感じから外れるじゃん?

 そしたら、お昼は稀にする食事でこうなった??的な??

 僕も料理を作ることなんて無いし?」

 

 「私、食事なんて基本作らないから、その……メシマズを放置しても問題ないし?

 ちなみに一度作って、貴方に差し入れをしたあの時は凄かったねー」

 

 「あー、そうだなーあの時は色々とあったなぁー」

 

 「ちなみに、私もメシマズだよ?

 まぁ味は悪くないから、気にしない気にしない

 うん?そっか……さては、あ~んで食べさせて欲しいんだね?

 しょうがないな~、はい、あ~ん」

 

 なんでそういう思考になるのか俺わかんない

 まぁそうは言っても美人に「あ~ん」なんて言われたらやってしまう自分がいるんだけどな

 

 「ほい……どう?美味しい?」

 

 「あ……はい、まぁ」

 

 味自体はフルーツ系

 だけど……

 だけど…………何かが違う

 食事として何かが物足りない

 

 「あ、栄養素はちゃんとあるからね」

 

 なーんだそっかー

 なら安心だねー

 

 「……ってちがーーーーーーうぅぅっぅぅ

 流されません!!!流されませんよぅぅぅぅ!!!!」

 

 「うわっ、どうしたの?」

 

 何か……何か手を打たないと……

 このままじゃ夕御飯もこれになっちゃう

 この状況を打破するためには……

 ……………………あった

 これで、説き伏せれねぇかな

 説き伏せられてください

 

 「はい、質問です」

 

 「何かな?」

 

 「夕食もこれになるんですかね?」

 

 「予定としてはそのつもりだけど?」

 

 「提案があります」

 

 「ん?」

 

 「俺に料理を作らさせてもらえませんか?」

 

 「え?守武君できるの?」

 

 「簡単なものでしたら……」

 

 「でも、バイトに来てもらっているのに食事を作ってもらうのは……」

 

 「それなんですけど……アットホームな雰囲気に関しては、俺は弟のような存在になるわけですよね?

 つまり、料理を弟のような存在が作るため、アットホームの雰囲気は壊れないので大丈夫ではないですか?」

 

 「ふむ」

 

 「俺としては、久しぶりに本気で料理が出来るし、自分の料理が貴族に通用するかの試しにもなる

 後は、料理を作る過程を観察することによって、もしかしたら新魔法を思いつくかもしれませんし……

 こう、料理を作っているのを観察したことって無いんですよね?」

 

 

 今度は3人同時でハモる

 

 「「息子の」」「弟の」

 「「「料理かー」」」

 

 「「「いいね!!!」」」

 

 仲いいね、この家族

 

 「あ、でも食材何もないよ?」

 

 「それなら、商店街まで行って買いに行って来ますよ

 まぁ夕食のことなので、16時半ぐらいにでも行ってきますよ」

 

 「あ、私もついていっていいかな?ちょっと興味ある」

 

 「あ、じゃぁ僕も」「あ、じゃぁ私も」

 

 仲いいね、ホント

 

 

 

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