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モブキャラライフ  作者: リエッタ
本編
10/77

10話

 はい、学生寮に戻ってきましたよ

 まぁっても荷物を置いてすぐに本屋へ行くのですが……

 あ

 そうだ

 管理人さんに魔法吸収する何かが無いか聞いてみないと

 無かったら、商店街に行ったときについでに探しておかないと……

 

 コンコン

 

 果たして管理人さんはいらっしゃるのでしょうか?

 

 「なんか用か!?」

 

 「守武です。ちょっと聞きたいことがあるんですけど、今大丈夫ですか?」

 

 「おぅ、いいぞ!入って来い」

 

 学生証をカードリーダーに通して中に入る

 

 「お邪魔します~」

 

 「おぅ、それでどうした?聞きたいことって」

 

 「えぇとですね、……ここに魔力を吸収するものってないですかね?」

 

 「魔力を吸収するもの?何でそんなものが欲しいんだ?」

 

 「理由は一つは寮の中で魔力が暴走することがないように、もう一つは魔力の超回復による魔力量増量のためです」

 

 「あぁ超回復か……ただ、あれアンマリ増えないぞ!?」

 

 「全然問題ありません」

 

 1日で1%ぐらい増量すると1年で365%

 まぁ累乗計算になるだろうし、1%って事もないだろうからさらに上昇すると考えると全然問題ないのです

 

 「ほーん……しかし、残念だがそんなものは無い」

 

 ぇ?

 ちょっ?

 あたかも有るように期待させるような言い方なのに無い……だと……

 

 「何故に!!?!?!?高いの??それともそんなものは売ってなかったり?」

 

 「まぁ一般で流通はしていないわなぁ」

 

 マジでぇ!?

 ぇえぇ??

 でもちょっと待て……

 

 「なら、なんで学園の訓練室にはそれっぽいのがあったんですか?」

 

 「俺が知るか!!

 まぁアレだ……学園長変態だからどっかから調達したんだろ?」

 

 あぁ

 学園長が変態だからか

 納得できてしまう自分が憎い

 

 「なら、入手経路とかは学園長に聞いてみたほうがいいですかね?」

 

 「それか警察の魔法課だな……まぁあそこなら使用していると思うから入手経路とかもわかると思うぞ

 ちなみにこの学園からの6割ぐらいが就職しているぞ」

 

 ほぅ

 就職口になるかもしれない箇所か

 よし、後で突撃しておくか……

 一度見学しておくのもいいかもしれない

 可能であれば入手経路も聞いてみよう……

 まぁアンマリ期待は出来ないんだがな……

 ん?理由かい?

 だって俺、学生だぜ?

 言うならば一般人

 それ相手にそんなものを譲るなり流通を教えるなり何てことあると思うか?

 もし、これが犯罪者なりに渡ったらそれこそ捕まえてしまえば魔法使いの無力化に成功できるんだぜ?

 その後、薄い本が厚くなっちゃうことになるんだぜ?

 そんな危険なものだから……まぁ、無理だろうと踏んでる

 まぁでもうまくいくこともあるから、ダメ元で行きますか

 でもうまくいったらこの街の犯罪について少し目を向けておく必要があるかもしれないけど……

 ただ、唯一の知ってる金髪ツインドリルルートで犯罪者がこれを使っていない以上、まぁ心配は無いと思うんだが……

 まぁまずは学園長の弱味を握りに本屋に行こう

 

 管理人さんにお礼を言って、本屋へと向かう

 まぁ運動のために軽いジョギングをしながらでな

 ほいっ到着~

 さあて、なんとなく予想はついてはいるんだけど、探すの大変だし店員さんに聞くかな?

 

 「すいませ~ん」

 

 「は~い」

 

 「ちょっと聞きたいことがあるんですが、よろしいですか?」

 

 「はい、どうぞ」

 

 「まなびやほんぽ?がくやほんぽ?って人の本を探しているんですが……」

 

 そう言って学屋本舗の字を見せる

 

 「あ~……何故その本を?」

 

 「友人から薦められましたので……」

 

 「あー、もしかしてそれってロリコンのお友達?」

 

 「そうですねーロリコン(学園長)のお友達(本の妖精ケリーちゃん)ですね」

 

 俺の友達にはロリコンなんていませんよ?

 って俺、学園に友達いないや

 

 「ちなみに年齢確認できるものを見せてくれないかな?」

 

 あぁやっぱり俺のこのモブ顔だと年齢確認するよね?

 くっそ

 あの厳つい執事だったら絶対年齢確認されないんじゃね?

 まぁ年齢確認を出来るものを見せてって言われたので、学生証を見せる

 学生証だと18歳以上じゃないのがばれるんじゃないかって?

 ふっ

 甘いぞ、諸君

 諸君は児童ポルノ禁止法というものをご存知だろうか?

 あぁ前世の話なんだけどね

 正式名称はなんかもっと長いヤツ

 それは覚えてないので児童ポルノ禁止法で通させて

 ……で、まぁ簡単に言うと未成年の人権を尊重する為に、未成年ときゃっきゃうふふな内容のものはダメって法律だ

 人権を尊重する為に何故か2次元にも適応させてきましたよ?

 犯罪をするやつは別に2次元でそんなものが無くても犯罪すると思うんだけどなぁ……

 まぁそれは置いておいて、それに反応したのがゲーム業界

 まず舞台

 大学としてしまっては一部の人間から感覚的にアウトと文句を言われる

 そして、高校としてしまってはこの児童ポルノ禁止法によって犯罪として扱われる

 ならばと苦肉の策が学園

 そして、年齢に関しても未成年ときゃっきゃうふふがダメってことなら設定的に18歳以上にしようと

 そうして出来たのが登場人物は全て18歳以上になりますって一文

 ってことをどっかで聞いたよ?

 で、このゲームが作られたのは児童ポルノ禁止法が適応された後なんだ

 つまり

 このゲームのヒロイン達が18歳以上って事は俺も18歳以上ってことになる

 ふふふのふ

 R18なアイテムも買えちゃったりするんですよ?

 まぁ買いませんがね?

 

 「年齢大丈夫ですね……では案内いたします」

 

 はい、案内されちゃいました俺

 学屋本舗の本がありますよ~~~

 読みはどうやら『まなびやほんぽ』らしい

 さて、その本は予想通りR18の棚に

 予想はしていたんだが、何やってんだあの学園長は……

 

 「あの……あらかじめ言っておきますけど……その……内容が酷くてもこちらに文句は言わないでくださいね?文句は出版社にお願いしますね?」

 

 えぇ~

 あらかじめそう言われるとかって……

 どんだけ酷いのコレ?

 R18的なものに興味は無いんだけど、ここまで言われるコレに若干興味が湧くぞ?

 

 「あの……そんなに酷いのですか?」

 

 「……本屋なのでこれ以上貶めることはできません

 ただ……まぁ……一部の熱狂的な人がいるって事とネタとしてこの人は売れているってことだけは言っときます」

 

 うぁぁぁぁぁ!!!

 何その気になるの!?!?

 うぉおおぉぉどうしよう!?

 買っちゃう俺?

 そんで学園長をネタにして遊ぶ??

 う~~~ん

 あぁ

 とりあえず、学園長がR18ものを書いているっていう弱味をゲットできたから本は後でいいか?

 気になるけど……

 先ずは魔力吸収なアイテムですな?

 気になるけど……

 本を買って魔力吸収なアイテムが買えなくなったら大変だし?

 気になるけど……

 

 「ちょっと怖いので、今回はやめておきます……覚悟が決まったら、今度は買わせてもらいます」

 

 「う~ん、そのロリコンのお友達から噂については聞かされなかったのですね

 わかりました。またのご利用お待ちしております」

 

 よっし

 次は警察の魔法課だ

 場所?

 知ってる

 何故かって?

 初日に迷ったときに見かけたんだよ

 商店街から歩いて10分程度

 学園から歩いて10分程度の箇所にある

 よーし突撃だーー

 

 

 

 

 

 

 

 はい立派な建物の警察署に着きましたよ

 警察での挨拶はやっぱアレしかないよね?

 

 「たのもーーーー!!!」

 

 バーン

 ふむ、やはり勢いよくあけると気分がいいな

 アレ??

 そういやこの挨拶って道場やぶりの挨拶だったっけ?

 まぁいっか……

 ってこの状況はなんだ!!?!?

 銃口をおっさんに向けている警察

 そして、銃を人に向けているおっさん

 

 「動くなーーーー!!!!」

 

 発砲後が見られる……あぁこのおっさん単身で警察に乗り込んできたの?

 ありゃ

 なんかまずいときに来ちゃったかな?

 

 

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