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今日もワタシは戦います!  作者: アユム
編集作業中
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子ども扱い? 1



 目の前に兄たちの壁が出来たため同属(仮)との接触が困難になってしまった。アキレア兄もその輪の中に参加してしまったのでやることがなくなってしまうし……。暇なので何をしようか考えてみたけどまったく思いつかないから少し離れた母のもとへと向かうことにする。

 母の傍なら兄たちも安心してワタシの邪魔をすることはないだろう。なんて考えつつ移動すると、兄たちの後ろから出たとこくらいから母が何故かワタシと同属(仮)さんたちを交互に見てニコニコ笑っていた。何が楽しいのかね?

 母の行動が不思議で母の横に座ったワタシはその様子をじっと観察する。

 その顔がどうしても何かに似ている気がして観察していると、古い記憶の中からパッと思い出した。これはあれだ。『私』時代の思い出だ。

 久しぶりに参加した親戚の集まりで、偶々同僚の先輩からの電話に出た時のおばちゃんの反応に似てるんだ。何度恋人じゃないって言っても信じてくれなかった時の目にそっくりすぎる。

 あの時は新入社員歓迎会の幹事をしてたから必要な連絡で恋愛のれの字もなかったっていうのに理不尽だよ、ねって久しぶりに思い出した『私』の記憶が親戚のおばちゃんだなんてその方が理不尽すぎる……。

「お、おいお前っ!!」

 久しぶりに思い出した『私』の記憶が、思い出しても思い出さなくても全く有難みを感じられないことに打ちひしがれていると、急に大声を出した同属(仮)。兄たちが相手をしているためこっちに興味をもつとは思っていなかったワタシは驚いて声のした方へ目を向けた。

「お、お、お、お前見ない顔だけど、お前がどうしてもっていうなら俺たちの仲間に加えてやってもいいぞ!!」

 母の前には誰もいないため三人の同属(仮)を観察する。体系は兄たちより少し大きいくらいでそんなに大きく変わらない。毛は黒を少し薄めたような灰色だけど、三人ともそんなに身体的な特徴が変わらないから兄弟なのかな? ただ話している子は気が強そうだな。それにそれを止めてない他の二人も気が強いのかな?

 だけど若いね~。母が可愛いのは認めるけど気を引くために上から目線で命令はないわ~。子供ならもっと素直に好意を示した方が絶対好かれるのにね。

 あ、でもそう考えてみると三人とも薄らと頬が赤いかも……? まあ母は子供がいてもすっごく可愛いもんね。その気持ちは分かるぞ、若者。

 あれ? 兄たちよ、何で今まで座ってたのに急に立ち上がってんの。皆急に毛を逆立てたうえに牙を剥いてるし、威嚇体制に入るようなこと何かあったっけ?

 それともあれか。目の前の気が強そうな子に母が取られるんじゃないかって心配なのか。

 いつもワタシのこと皆で子ども扱いするけど、兄たちもまだまだ子供だね。

 今一状況が分からずキョロキョロと母と兄たち、同属(仮)を順に見ていたらワタシの視線に気が付いた母に残念な子を見るような目で見られた。

 ……って、母よ。何でそんな可哀想なものを 見るような目でワタシを見てるのさ。

 そんな目でワタシを見る時間があったら、もう少しあの三人に笑いかけてあげたらいいのに。

 いや~。初恋はよく実らないっていうけど、近くで見てると何かムズムズして甘酸っぱいね!!

 あ、でも父に見つかったらいろいろされるだろうから頑張れ若人!

 


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