母の姉? 2
近づいてきたのは砂埃ではなく同属のお姉さん(?)でした
母より体格が大きくて父よりは小さい。丁度二人の真ん中くらいの大きさなのかな? それから毛の色は母よりも黒が濃いグレーで毛艶も良いし、顔だちもシュッとしてとても綺麗な人。
きっとモテるんだろうなと思わせる人なんだけど、ワタシの中でこのお姉さんは『残念お姉さん』と呼ばしてもらおう。
だってこの人あれだよ、口を開かなければっていう注釈が付くタイプの美人さんなんだよ。何で問答無用で突っ込んできた後にマシンガントークに突入してるのさ? それに早すぎてちょっと聞き取れないし。……あ、母に頭突きされた。痛そうだな。
「姉様みんなビックリしてますから、ちょっと落ち着いてください」
「……あ、あら。御免なさい。ちょっと嬉し過ぎてはしゃいじゃったわ」
結構いい音したのに二人とも何事もなかったみたいに話してるけど、痛くないのかね?
「でも会いたかったわ~!! 小さいのったら私がいない間に村から出ていったっきり何の連絡もくれなかったんだもの、何処も怪我をしてない? 貴方がいなくなったって聞いてすごく心配したんだから!! 村長に聞いても分からないって言うし、誰も貴方がどこに行ったのか知らないなんて言うのよ? 思わずひと暴れしてしまったけど問題ないわよね。ああ、それより貴方が無事で本当に良かったわ。今までどこに行っていたの? どうせあの男が無理やり連れて行ったんでしょう? ほら怒らないから何があったのかお姉さんに教えて? すぐにあの男にお仕置きしてきてあげるから、ね?」
おお。凄いなこのお姉さん、噛まずに一息で言い切ったよ。
砂埃まで上げて走ってきたってのに息が切れてないって、どんな肺活量なんだろ?
ワタシはキャラウェイのお蔭で小石や小枝とかの被害にあわなかったけど、普通は何かしら確実に被害があるものだよね? 近づいてきたお姉さんにぶつからないように飛びのいた筈の兄たちも砂埃をプルプル体を揺らして必死に落とそうとしてるし。
あのお姉さん母にぶつからないように思いっきり足でブレーキかけてたし……。兄たちの毛に葉っぱが突き刺さってるってのに何であのお姉さんは何の被害がないのさ。驚きすぎて動けないよ、ワタシ。
被害を受けてなくてすぐ動けるのはワタシしかいないんだから、兄たちの毛づくろいを手伝うべきなんだろうけど母たちから目を話せる気がしない。
あれ一体どうなってるの? 砂埃上げて走ってくるだけでも驚きなのに、それを物ともせず母と普通に談笑し始めてるんだけど……。この人何者?
というより、何で兄たちは何事もなかったみたいにリラックスして毛繕いしてるの?
それにキャラウェイも談笑が始まって魔法壁を解いくのは分かるけど、何で何時もの不思議な踊りをワタシの上で踊ってるんですか。え? 驚いてるのはワタシだけだけど、これって驚くことじゃないの?
あれ、驚いてるワタシが可笑しいの?!




