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オチビちゃんなんて嬉しくない称号を手にしてしまいました。
……なんて理不尽。
違う意味でまたもやフリーズしてしまっていると、兄達にもオチビちゃんなんて言われました。
流石にそれは言った瞬間に思いっきり足に噛り付いてあげたら少し涙目で謝ってもらえました。
ちょっとワタシより大きいからって同じ年なんですから許しませんから。
『オチビちゃん初めまして。仲良くしてくれる?』
『……はじめまして』
今までの異様なテンションは鳴りを潜め、普通に挨拶をされました。
なので恐る恐る兄達の横から顔だけを覗かせて挨拶をします。
兄達の影からなのは
すぐに逃げ出せるようにだなんて事はないですよ。
ええ。勿論そんな事思うわけないじゃないですか。
『ふふ。警戒心があるのはいい事ね』
にこにこと笑顔で話しかけてくれるのはいいんですが、何でワタシだけにピンポイントで話しかけてくるんですか。
ロリコンがお好みだというなら母にそっくりなエルダーがお勧めですよ。
ヤンチャ要素も兼ね備えてますからね。
『姉様サルビアが怖がっていますから』
やっと母がのほほんと口調ですが止めに入ってくれました。
『そうね。これからもっと仲良くなる事はできるものね。それよりも今はあの馬鹿たちがこの子に馬鹿なことをしないかの方が大事だものね』
『あら。姉様も私も、それにこの子達もいますからよっぽどの事がなければ何もできないと思いますけどね』
『まあ確かにそうね!! まだまだ荒削りだけれど、立派な勇者たちと大陸一の花がついているのだからどんな屈強なドラゴン(コウモリ)でも下手に手を出そうなんて思わないわよね!』
コロコロと笑いながら第一村人さんは満足そうに頷いて母と隣に行き、自らが薙倒してきた木々の間を悠々と歩き始めました。
母もそれにつづいていくので、ワタシ達も歩き始めました。
もちろん第一村人さんが怖いので花を背中に乗せて兄達の後ろを歩いてますけどね。
でも何で今日に限ってお客さんによく会うんですか。
初めて村へ行く日にこんな個性的な人に会うなんてこの先が少し不安ですね。
あんまり個性的な人はいないですよ、ね?




