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今日もワタシは戦います!  作者: アユム
〓改稿前〓
71/103

2-7


地響きを立てながら近づいてくる物体……、多分生き物は何かを叫んでいるようです。


『小さいの~~!!!』


聞こえてきたのは少し高めの声。

まだ姿は木々に隠れてよく見えませんが、何となく同じ種族お仲間なような気がします。


でも何でしょう?

すごい速さで近づいてくるその影は、まったく止まろうとする気配を感じられません。

ワタシ達は走ってくる気配に気がついた時に立ち止まっているのでその様子がよく分かるんですが、小さいのって一体誰のことでしょう?


『ん~? もしかしてこの声は姉様あねさまなのかしら?』


母がのんびりと首を傾げながらいう声が聞こえますが、姉様あねさまって言うくらいだから母のお知り合いですかね?

まあ、ワタシ達兄弟は生まれてから会った人は限られているので当たり前といえば当たり前なんですが、呼びかたから考えると姉妹ですか?


ということはワタシ達の叔母に当たる人ということですね。


『サルビア。前から来るものに悪意も殺気もないがこのままいくと突進されたときに吹き飛ばされる危険がある。だから少し魔法壁を張るが許されよ』

『はい。お願いします~』


母のところに行っていたはずの花、キャラウェイが何時の間にか私の背中に乗っていることにはもうツッコミませんよ。

それよりも自分の身を守ることが第一ですからね。

なので念話できっちりお願いをしておきます。


あの速さで突っ込んでこられたらワタシは吹っ飛ばされるだけでなく大怪我するのは目に見えてますからね。

そんな危険な状態で自分の力を過信することなんてできません。

安全第一ってやつですね。


だけど小さいのってなんでしょう?

母は父に比べれば小さいと思いますが、十分でかいと思うのですが……。


『会いたかったわ~!! 小さいのどこも怪我なんかしていない?! すごい心配していたんだから! 今まで一体どこにいたの?! ああ、でも今こうして無事に会えてよかったわ! もし貴方に何かあっていたらあの男だけじゃなく村も壊滅させてやる

予定だったんだけど本当に無事でよかったわ!!』


近づいてきた砂煙は目の前にくると母に体当たりするようにぶつかって(抱きついて?)いたと同時にマシンガントークで喋り始めました。

ワタシはキャラウェイに守ってもらていたのでまったく被害はなかったのですが、近づいてきたものにぶつからないように飛びのいていた兄達は小枝や小石が当たったのか体をブルブルと揺らして体についたものを必死に落としています。


母にタックルを食らわせていくときに思いっきり足でブレーキ掛けてましたし、葉っぱがついたままの枝が兄の毛に絡まっても仕方ないですね。うん。


ワタシには被害がなかったので兄達の毛繕いを手伝ってあげるべきだとは思うんですが、驚きすぎて動けず母たちから目が離せません。


だって砂煙を上げて走ってくるなんて普通に考えて可笑しいですよね。

それをまったく物ともせずその謎の物体、ではなくお仲間さん(仮)と母が何事もなく談笑を始めてしまったんですよ?

驚くなというほうが無理です。


何で兄達は何事もなくリラックスして毛繕いしてるんですか。

それにキャラウェイも母が何事もなく談笑始めたと同時に魔法壁を解いて何時ものごとく不思議な踊りを踊り始めていますし、驚いているのは私だけですか?!


あれ? もしかして驚いてるワタシが可笑しいんですかね?!




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