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今日もワタシは戦います!  作者: アユム
〓幼少編〓
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 まず家族の中で一番デカいのは父だ。骨格もしっかりしていて母よりデカいし、下手したら倍はあるんじゃないかな? 正に野生の狼って感じのワイルドな顔立ちに筋肉がガッシリついている。家族の中で一番小さいワタシはそんな父に憧れを抱いている。だけど母に頭が上がらないヘタレなところは真似しないように気を付けようとも思う。うん。そして体を覆う毛は黒に限りなく近い灰色で少しゴワゴワしてるかな。

 そして次に母。母は父と同じように骨格はしっかりしているんだけど、父よりも小さいからか華奢に見える。それにつぶらな瞳が印象的で可愛くてどう見ても五人産んだようには見えないね。

 体を覆うのは白に限りなく近い灰色で、父とは比べられないくらい艶々してて綺麗だしきっと今もモテるんじゃないかな? まあ、ここにはワタシ達家族しかいないから推測だけど間違いないね。きっと。

 そんな二人から生まれたのがワタシを含めた五人兄弟。兄が四人に、ワタシの順番で生まれたらしい。何と今世は末っ子のようで人とは違うとはいっても最初聞いたときは驚いた。

 兄弟の構成は上から、見た目はまだ未発達だけど一番父に見た目が似ている長男。今はまだ丸みを帯びているため可愛らしさを強く感じるけど、そのまま成長したら父と瓜二つになること間違いない男前。

 そして次男は父と母の良いとこどりをした美形だ。だけどなんというか美形は美形なんだけど『色男』という形容がぴったりな美形で、きっと将来は女たらしにになってハーレムを作るね、きっと。

 次、三男。彼は言ってしまえば母を小さくしたミニチュア版で、将来も安泰な可愛らしさ間違いなしな美人さんだ。ただ外見は母に似てるのだが、中身は完全に父のミニチュアだ。兄弟の中で一番の熱血さだね。

 そして四男。彼はとにかくマイペースだ。母に似た耳は少し丸みを帯び、鼻先のしゅっとした感じが父から受け継いでいて小さいながらもカッコいいと言える。のだが、そう思うよりも先に彼のあの顔を見てると和んでしまう。そのマイペースな性格が影響しているのか雰囲気は近くにいるとのほほんとしてしまうため、印象はカッコいいよりも和むの方が強い。ちなみに毛の色は白が多い薄い灰色だ。

 そして最後に兄弟の中で唯一の雌であるワタシ。ここには鏡がないから何とも言えないけど、目で見える範囲の毛の色は真っ白だ。黒の色素よどこに消えた、と言いたくなるくらい一人だけ真っ白。全身見たわけではないから何とも言えないが、母の言葉を信じるなら全身真っ白の瞳が灰色に近いらしい。

 あれ? 本当にワタシ母たちの子供? なんて疑問が湧いたけど、何でも魔力の関係で毛の色が変化をするらしいのでその心配が杞憂だと分かって安心した。母に直球で聞いたら笑われたしね。

 なので少しくらい似ていないことは気にしないでおくことにした。

 それよりも生まれてから一度も名前を呼ばれたことがないことが今は凄い気になるしね。

 ワタシだけじゃなくて兄弟も名前で呼ばれたことないし、父と母もお互いの事はべたに『ダーリン』『ハニー』と呼び合ってるし、固有名詞を聞いたことが一度もない。もしかして名前を付ける習慣がないのかな? 気にはなるけどまだ言葉を介しての意思の疎通ができないからきちんと話せるようになったら聞いてみよ。

 さて、そんなことを考えてたら兄弟のご飯も終わったみたいだ。これからいよいよ異世界初の探検の始まりだね。どんな世界が待ってるのかわくわくするね!!

 初めての外出にウキウキしながら先に歩き始めた母の後をついていく兄たちの後を追おうと足を踏み出した。

 ら、何故か体が一瞬のうちに宙に浮いた。……何故だし。

『危ないから一緒に行こうな~』

 ……って、父よ。何故ワタシだけ首根っこを銜えるのさ。足が地面に付かないからプラプラ揺れてちょっと不安なんだけど。離して……。

『体が小さくて危ないから今日の散歩はパパと一緒に行こうな~』

 確かにワタシだけ皆によく踏まれそうになってますもんね~。

 ハハハ、ミンナチイサクナレバイイノニ……。

 ちょっ!! 父よ何で首を左右に振るのさ?! 面白がらないで!! 酔うから!! ワタシ確実に酔うから!!

 ……う゛、気持ち悪。



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