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0.1

皆さんこんにちは!

新作【Rain Player】敗戦国の准尉:青鴉雨、戦勝国の唐栗戦士:咲来、謎に包まれた囚人:橙による、獄中に紡がれる長編小説です。


それでは、物語の世界をお楽しみください!

【冷たい雨が降る】

 気まぐれに800Hzの歌を奏でた。夢を見た空気兵は、優しくもない可能性を捨てて、愛おしい時雨を恋と呼んだ。世界は冷たい、我楽多は12bitで描かれた最新ホログラフィック。

 裁判に掛けられていた。手首は鎖で繋がれていた、軍服は着たまま。死刑になるのだろうか。それでもいい。故郷に捨ててきた花などない。床の冷たさに唇を噛んだ。審判は冥界に位置する神々が決めるものじゃないのか。

 人間が決めるなんて…不平等だ。エゴの散逸。


「牢獄…終身刑で良いだろう。ただで死ねると思うなよ…青鴉准尉。」

「…。」

 やはり、人間は物語じゃない。


【錆びた鉄格子を開ける】

「…。」

 ドッグタグの代わりに囚人番号を与えられる。女神の居ない茨の世界で、猫が一鳴きする。背後でカギが掛けられる音がして初めて、周りの景色が見えた。

「空が…真っ赤だ…。」

 当然だ、我が軍が屈折した核で、街ごと焼いたのだから。大気圏は消失し、科学が守った一部の都市だけが人を収容している。

「…。」

 死刑になると思っていた。何故生きているのか分からなかった。世の理に反してる…ただ、その考えだけが渦巻いた。

「夢から覚めたい…。」

 手を見つめる。手錠が外されても、背後の鉄格子は頑丈に終っていて、此処から出られない。白いベッドに座る。黒いコートが拡がる。

「戦争が終わった…。」

 ようやく、俺はそれを理解した。この世に残された感情は最早…戦後の嘆き、怒り、生存本能。ある意味、世界から隔離され、俺は救われた。

「ずっとこのまま…。」

 あと何年…。あと何十年…。

「…。」

 振り返ると、真っ赤に染まった血が、赤焼けた空から逆流していた。讃嘆と奇妙な箱を、ブラックボックスとしてSQLに構文を与えよ。泥だらけの指先で、液晶画面をハイジャックしようではないか!

「ん…?」

 ふと頭の奥で声がした…男の声が…違う…。俺は狂ってない。

「あ~!新人さん。」

 滑らかな声は、想像と反し、現実のものとして牢獄に響いたのだった。

前作【秋桜に咲く君達へ】の投稿が終わり、早一か月ほど。呑気にお昼寝と晩酌を楽しみたい、今日この頃ですが。学生から社会人になり、まさに囚人の気分です。青鴉くんは運命共同体として、一旦獄中に送り込みました。


毎週、火曜日・土曜日(OR 日曜日)に投稿する予定です!仕事で意識が消失していた場合は、別日にこっそり上げておきます。


それでは、また次の投稿でお会いしましょう~。

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