剣の誓い
昔々、あるところに三人の騎士がいました。
騎士の名は『アルフレッド』『ビースタ』『カイル』と言います。
三人は、ある誓いを立てています。
『この剣は民を守るために』と。
三人がパトロールをしていると、一人の兵士が慌てて来ました。
「騎士様!! 洞窟の竜がこの街に襲い掛かろうとしてます!!」
「何だって!?」
洞窟の竜はそれはとても恐ろしく、爪はどんな物も切り裂き、牙は全て物を嚙み砕いてしまうそうです。
三人は竜の討伐に行こうとしましたが、相手は竜、このままでは返り討ちにあいます。
そこで三人は、戦いの神様『エルバデス』に助けを求めました。
「エルバデス様、竜の討伐に行くのですが、何か力を貰えませんか?」
アルフレッドが言います。
『わかった、お前たちに神器を授けよう。』
エルバデスは三人に、三つの神器を渡しました。
アルフレッドには『何でも斬れる剣』を、ビースタには『どんなものも守る盾』を、カイルには『姿を消すことができる兜』を授けました。
三人はお礼を言うと、竜の討伐へと出発しました。
洞窟に着くと、見張りのコウモリがいました。
これでは、見つかって竜に知られてしまいます。
「ここは僕に任せて。」
カイルは兜をかぶり、姿を消しました。
そしてコウモリたちを、こっそりと倒していきます。
全部倒したのを確認し、カイルは手を振って合図を出します。
それを見た二人は、カイルと合流して洞窟の中へと進んでいきました。
洞窟を進んでいき、最後のところまで来ました。
そこには、大きな竜が大あくびをしています。
「悪しき竜よ、我々はお前を討伐しに来た!!」
アルフレッドが剣を抜くと、ビースタとカイルも剣を抜きます。
それを見た竜は、大笑いします。
『我を倒すだと? 面白いことを言うじゃないか!!』
「我々は真剣だ!! ここでお前を倒す!!」
『ふむ、ならば、これを受けてみよ!!』
竜は強力な炎を吐きます。
これでは、竜に近づくことができません。
「ここは俺に任せろ!!」
ビースタは盾を取り出します。
そして、竜の炎を完全に受け止め、防いでいます。
「喰らえ!!」
炎を防ぎながら、ビースタは竜に近づき斬りかかります。
しかし、竜の鱗は固く、簡単に弾かれてしまいました。
「くそ、硬すぎる!!」
「ここは私に任せてくれ!!」
アルフレッドはビースタの後ろに着きます。
そして、竜の隙をつき斬りかかりました。
硬かった鱗は、紙のようにするりと切れました。
『ぐわぁ!! 我が鱗がぁ!!」
竜はあまりの痛さに転げます。
そして、ツボに溜まっていた水をかぶります。
すると、竜の体がドンドン小さくなり、小さなトカゲになりました。
「もしかして、これが竜の本当の姿?」
アルフレッドはトカゲを見て言います。
『ご、ごめんなさい!! 魔法で竜の姿になっていたんです!!』
「どうして、こんなことを?」
『皆、小さな僕を馬鹿にするから、悔しかったんです……。』
トカゲの言葉に、三人は同情しました。
そして、アルフレッドが注意をします。
「いいかい、もうこんなことはしちゃだめだよ?」
『わかりました、ここにあるお宝は持って行って構いません。』
そう言うと、トカゲは洞窟の隅へと入って行きました。
三人は、お宝を持って帰って、街の人に分けてあげました。
そして、三人は誓います。
『この剣は、民を守るために』
おしまい




