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42歳バツイチ 神様になってイチャLOVEハーレムを作る!  作者: かくろう


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第25話 当面の問題


 玲緒奈とのセックスを終えて一緒にシャワーを浴びる。


 俺は娘とセックスしてしまったのだ。

 血縁的にも戸籍的にも現在は他人なわけで問題はないと言えばない。


 しかし世間的にあまり認められる行為でないことは間違いないだろう。


 俺はその事を玲緒奈に話し、当面は今までの親子関係を続ける事にした。

 少なくとも表面上は。


 まぁ、もともとカップルみたいにイチャつくことが多かったから今更感もあるが、そういった関係になった以上は元妻にはいずれ話しておかなければならないだろうな。


 あいつは玲緒奈をどう思っているのだろうか。

 彼氏が出来て嬉しいのはわかるが娘との関係をほったらかしにするまで夢中になるのは少し舞い上がりすぎではないかとも思う。


 近いうちに話に行こう。

 今は玲緒奈の安全を確保するために彼女のトラブルを解決するのが先だ。



「お義父さん、ありがとう」

「どうした突然?」


 布団に入って玲緒奈の頭を撫でてやる。

 小さい頃はこうして寝かしつけてやったもんだ。

 懐かしい気持ちになりつつも、俺はこの子とセックスしてしまったんだなぁという気持ちが同時に出てきて少し複雑な気分だった。



「えへへ、なんか子供に戻ったみたい」

「懐かしいな。昔はよく一緒に眠ったっけ。おとーさんと一緒じゃなきゃやだーって言ってな」

「ううー、恥ずかしいこと蒸し返さないでよ〜」


 玲緒奈な俺の胸をポカポカ殴りながら照れて見せる。

 こんな仕草は子供の頃と変わってないな。


「でも嬉しい♪私、お義父さんのことずっと男性として見てたんだよ。子供の頃は恋だとは気が付いてなかったけどね」

「そうか。俺はずっと娘だと思い込んでいたけどな。正直どっちが本当の気持ちか分からなくなってきたよ」

「私も最初は分からなかったよ。でもお義父さんとお母さんが別れる時にはもう恋してた」

「そうか。気が付いてやれなくてごめんな」

「ううん。気付かれないように振る舞ってたもの。本当の私を知られたくなかったから」

「ふふ、そうか。さあ今日は疲れたろ?もう寝よう」

「うん、おやすみ、お義父さん」


 トロンとした目蓋がゆっくりと閉じていく。

 やがて静かに寝息を立て始めた玲緒奈を撫でて、俺も目を閉じた。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇


「それじゃ、行ってきます!」

「ああ、また後でな」

 次の日、会社を休んだ俺は玲緒奈を学校まで送迎して行った。

 今日は講義は午前中だけだそうなので俺は彼女が大学に行っている間、レンタカーを借りてくる事にした。


 運転は不得意ではないが離婚しマイカーを手放してからはしなくなって久しいので感覚を慣らすために少し町を一周してみることにしよう。


 慣らし運転をしていて気が付いたが、どうも運転感覚が前より研ぎ澄まされている感じだ。

 これも神力の恩恵なのかもしれないな。


 玲緒奈が生活するのに必要な物品は昨日のうちに本人が揃えたので紗彩と美雪への顔見せを夕方にする予定だ。


 あとは母親への連絡だ。まだ連絡先を知らないので玲緒奈に同席してもらわないといけないが。


 20歳を超えた娘ではあるが肉親と一緒に暮らしている以上、心配させないように連絡は必要なのはいうまでもない。


 いくら彼氏が出来たからって娘を放ったらかしにして夢中になる女ではなかった筈だが、時間が人を変えてしまったのか、何か理由があるのか。


 とにかく話してみないと何も始まらない。

 安易な憶測で物事を判断してはいけないからな。相手の言い分というものも聞いておかなければ。


 まだ玲緒奈は現在の問題について話していないらしいので俺も立ち会った上でそれを相談し協力を仰ぐべきだろう。


 しばらく慣らし運転を終えた俺は仕事の様子が気になり課長に連絡を取って現在の状況を確認した。


 幸い問題なく業務は進行しているとのことなので今日のうちは心配ないだろうと判断し電話を切った。


「ん?」


 そろそろ玲緒奈を迎えに行こうと大学の門の前に車を付けた時だった。

 一塊の男たちの集団が門の前でたむろしている。

 普通に考えれば注目すべき奴らでもない。顔も知らないし見たことがある奴らでもなかった。

 しかし、奴らから立ち上っている黒い煙のような毒々しい色をしたオーラが見えていなかったらの話だ。


 何故あんなものが見えるのか。神力のおかげであることは明らかだ。そしてここであんなものが見えること。玲緒奈の大学の前であることからもあれが玲緒奈、もしくは俺を害する者達であると判断するのは十分だった。


 俺は車から出て奴らに声をかけようと近づいていった。

「お義父さん」

 ちょうど玲緒奈が門のところから俺の発見し走ってくる。男たちは玲緒奈を発見し、動き出そうと身を乗り出した。


 しかし俺の姿を捉えるとすぐさま踵を返し車に乗ってどこかへ行ってしまった。

「お義父さん、どうしたの?」

「玲緒奈、今正門のところにいた男たちに見覚えはあったか?」

「あれ、あの人達、お店のお客さんだ。よく私を指名してくれる人達だよ」


 なるほど。これで玲緒奈が目的でここにいたことは間違いなさそうだ。

「え、どうしてここにいるんだろう。私、大学がどこかはお店では言ってないはずなのに」

「ちょっと気を付けた方がいいな。昨日の事といい身バレしている可能性は高そうだ」

「そんな」


 不安に顔をゆがめる玲緒奈。だがしっかり伝えておけばいざという時対処の仕方も違ってくるだろう。あのおどろおどろしい煙が友好的なものにはとても見えなかったからな。

「ゴメンな。だが心配ない。問題が解決するまで俺が一緒にいてやるから」

「ありがとうお義父さん」

「さて、母さんに連絡しようか。流石に娘を連れまわしていることを伝えておかないと余計なトラブルを招きそうだ」

「そうだね。そろそろ帰ってきているとは思うけど」



 家に帰るとようやく母親を捕まえることが出来た。久しぶりに見たあいつは俺の記憶の中よりだいぶ横に広がっている。要するに太ったわけだ。

 彼女は俺の顔を見るなり驚いて身を乗り出した。


「あ、あなた本当に隆行なの!?」

「ああ久しぶりだな、久子」

「久しぶりね。昔と全然変わっていないどころか若くなってるなんてどういうことかしら」


 柏崎久子。俺の元妻だ。結婚したのはもう何年前だったか。あの頃の彼女はとてもキラキラしてて俺にとってあこがれの人だった。

 念願かなって付き合うことが出来た後はひたすら彼女と仲良くなろうと俺なりに努力したものだが、当時から彼女は俺の地位や収入にのみ期待しており俺という男には一切興味がなかったらしい。


 いや、正確に言うなら当時は期待していたそうだ。俺が水無月の社員として昇進して高給取りになれば結果も違っていたかもしれないが、俺はそういった向上心というものに欠けていた。


 彼女は数年間の夫婦生活の中で、結局俺に一度も振り向いてくれなかった。

 ほんと、なんで夫婦をやっていられたのか不思議なぐらい俺と彼女は上っ面の夫婦を続けていた。俺の一方的な想いの押し付けにしかなっていなかったのだろう。


 俺のエゴでしかないが、昇進や給料のアップが夫婦の愛につながるとは思っていなかったし、そういったことで彼女に媚びを売るような夫にはなりたくなかった。


 女性と付き合ったことのない俺が運よく付き合うことが出来て、彼女に夢中になっていたにも関わらず、彼女が一番望んでいることをしてやれなかったのだ。


 何年も一緒にいてようやくそのことに気が付いた俺は仕事を頑張ろうと躍起になった時期もあった。

 だがそのころには既に彼女の興味の対象は別の男に移っており、俺という人間は給料を運んでくるだけの召使いのような感覚だったとはっきり言われた。


 そんなことに気が付かなかった自分の審美眼の無さに情けなくなってくるが、自分自身への戒めとして心に刻んでいる。

 そのせいで、とは言わないが、それから女性と付き合うことが何となく億劫になってしまい紗彩と結ばれる日まで誰とも付き合ってこなかった。

 時折女性のぬくもりが無性に欲しくなる時もあったものだが風俗に行く気にもなれず結局家でアニメ三昧になってしまったからな。ほんとに情けない男だ。


「突然どうしたの?どうして玲緒奈と一緒にいるの?」

「ああ、実は彼女とはちょくちょく会っていたんだ」

「そうだったのね。道理で時々ウキウキしながら出かけていたわけだわ」

「お前は付き合ってる人がいるんだってな」

「ええそうね。今乗りに乗ってるIT系の社長さんでね。この姿も彼の好みだからわざわざ太ったのよ」


 相手の好みに合わせて体型まで変えてしまうなんてな。俺が仕事に躍起になって昇進を重ねることが出来れば彼女は俺の理想の女になろうとしてくれただろうか。


 まあ今更考えても意味のないことだ。


「そうか。幸せそうでよかったよ。それでな、今日来たのは他でもない。玲緒奈が誰かに付け狙われているようなんだ」

「な、なんですって!?玲緒奈、本当なの!?」

「うん。バイトの帰りとか、ずっとついてくる人がいるみたい。家まで来たりはしないんだけど、変な人に声をかけられることも多くなってきて」

「そう、だったのね。私ったら、そんなことにも気が付かないで恋愛に夢中になっていたのね。もう二十歳になって大人だからってほったらかしにしてしまうなんて。ごめんなさい玲緒奈」

「ううん。幸い大きな問題はまだ起こってないし、お義父さんが助けてくれたから」

「それでな、しばらくの間、玲緒奈を俺に預けてくれないか?」

「隆行に?」

「ああ、女性だけで暮らしてるここより俺のそばにいた方が安全度は高い。会社の部下にセキュリティの高いマンションに住んでいる女性がいるから安全が確保できるまでそこで暮らしてもらおうと思っている」

「そう、ね。そのほうがいいかもね。でも」

「お前だって大事な時期なんだろ?玲緒奈も学生とはいえもう二十歳だ。進む道は自分で決めるだろうぜ。それと、大事な話がもう一つある」

「なに?」

「俺は玲緒奈と女性として付き合うことになった」


「……は?」


 久子は面食らったように固まった。それはそうだ。かつての父親と娘が交際宣言などすれば誰だって困惑するだろう。


「はぁ、そう。やっと告白したのね」

 と思いきや、肩の力を抜いたように椅子に深く腰掛け直すと、安心したように脱力した。

「知っていたのか?」

「ええ。この子が私の下に来たのもあなたと他人になるためよ。私はそれに関して反対もしないけど協力もしないって条件でこの子を引き取ったの」


 まさか親子間でそんなやり取りがあったとはな。知らなかったのは俺だけか。


「願ってもないことだわ。玲緒奈の事は大切な娘だとは思っているけど、やっぱり私は自分の事を優先させたいの。母親としては失格ね」

「まあ、対外的にみればそうだろうな。俺も人の事は言えん立場だ」

「そうね。お互い価値観が違いすぎた。正直なんで夫婦をやっていられたか不思議なくらい」


 暫く会わないうちに随分達観したものの考え方をするようになったらしい。母親としては最低な考えである。


 結局、事件が起こっているわけではないので警察にも相談できない。

 であるならあらかじめ安全なところで危険を回避するのがもっともいいだろう。

 バイトもいかないといけないが、このような状況である以上は休んだ方がいいだろう。


「そうである以上わたしは止めはしないわ。隆行の下にいた方が安全なのは間違いないだろうし、この子もずっとあなたの元へ行くことを望んでいた」


 久子は随分とあっさりした様子で玲緒奈の外泊を許可してくれた。

 というよりはもう放逐する気満々のようだ。

 複雑ではあるが話が通りやすくて助かった。玲緒奈の気持ちを考えるとあまり楽観的に考えていいことではないだろうが。


「お母さん、今までありがとう。私はお義父さんの下に行きます」

「もともと大学を卒業したら出ていく約束だったものね。それが少し早くなっただけだわ」


 柏崎母娘は互いに離れたがっていてきっかけを待つばかりだったらしい。

 ちょっと複雑な気分であるが、時間が人を変えてしまったと自分で納得するしかないようだ。


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