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42歳バツイチ 神様になってイチャLOVEハーレムを作る!  作者: かくろう


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第24話 玲緒奈との一刻


 多分二十人はいるな。

 俺たちは店を出たところでとっぽいにいちゃん達に取り囲まれて逃げ道を塞がれていた。



 さて、最優先は玲緒奈の安全の確保だ。

 多分俺の身体能力ならこいつら程度片付けるのは容易い。


 だが俺は戦いに慣れているわけじゃない。

 一発二発は貰ってしまうだろう。


 玲緒奈を人質に取られないように立ち回れるかどうかは自信がないな。


 ならば……


「逃げの一手だ!」

「え、キャア!」

「な!?」



 俺は玲緒奈をお姫様抱っこで抱え上げ垂直に飛び上がる。


 正確にはやや斜め上に飛び上がった俺は目の前の太った男の頭を踏みつけて乗り越えた。

「グおっ!?」


 驚いた男は振り返り俺を掴もうするが、既に奴らの後ろを通り抜けており全力で走った。


「す、凄いお義父さん!映画のヒーローみたい!」

「はっはっは!もっと褒めていいんだぞぅ!」


 俺は玲緒奈を抱えたまま◯サインボル◯もかくやと言うスピードで奴らが見えなくなるまで走り続けた。


 やがて街すらも離れて玲緒奈の家に向かう小道に差し掛かる。


「よし、ここまで来れば大丈夫だろう。玲緒奈、痛いところはないか?」


 俺は玲緒奈を下ろして地面に立たせる。

 少しふらついていたので支えてあげると、身を預けるように寄りかかってきた。


「う、うん。大丈夫。凄いねお義父さん。あんなに走ったのに」

「ははは、凄いだろ?」

「でも、あんなに凄いならあんな人達蹴散らせちゃえたんじゃ」

「大人は簡単にケンカなんかしたらダメなのさ。手を出した時点でこちらの負けだ。お父さんが警察に逮捕されたら誰が玲緒奈を守るんだ?」


「うん、そうだよね。ありがとうお義父さん。怖かったよぉ」

「よしよし。もう大丈夫だぞ」


 玲緒奈の体温が伝わってくる。

 赤ちゃんみたいに甘えてくる玲緒奈は俺の胸に顔を擦り付けて時折匂いも嗅いでいるようだ。


「玲緒奈は昔からお父さんの匂いが好きだなぁ」

「うん。だって、優しくて大きな大人の匂いだから。好きなんだ」


 う、な、なんて可愛いんだ。いかん。玲緒奈は娘だ。

 邪な欲望を抱くものではない。


 だが華奢な体を小さく震わせて俺の匂いをすんすんと鼻を鳴らして堪能しているみたいだ。


 こんな仕草をされたら落ちない男はいないぞ。

 おかしい。さっきまで娘だと思っていた玲緒奈が急に女に見えて来た。



 いや、女なんだけど、娘として見ていたからノーカンっていうか。くぅっ混乱してきた。



 だがあんなことがあった後では一人で放り出すわけにもいかないからな。


 紗彩と深雪にはメールで連絡しておこう。


 俺達はいったん玲緒奈の住まいに赴き、着替えを持ち出したあと俺のアパートへとタクシーで移動した。


 彼女の言った通り元妻は出かけており留守だった。メモ書き一つ残さずいつ出かけたのかもいつ帰って来るのかも分からないらしい。


 こっちの問題もいずれ解決しないとな。

 母娘の仲がギクシャクしたままなのは寝覚が悪いし。

 俺がどこまでしゃしゃり出ていいものかとも思うが、玲緒奈のためならいくらでも泥は被れる。


 別れた妻に責められるくらいどうということは無い。


 ◇◇◇◇◇◇


 玲緒奈の着替えを取りに行き俺のアパートに戻ってきた。

 とりあえず玲緒奈にはゆっくり休んでもらうとして、これからどうするか考えないとな。


「玲緒奈、ここにタオル置いておくぞ」

『うん、ありがとう……』


 玲緒奈は風呂に入っている。

 俺はその間に紗彩、深雪に現状を伝えることにした。


『やはり玲緒奈さんは運命の女性だったのですね』

「ああ、赤い光が見えてな。間違いなさそうだ」

『だったら、分かってますよね隆行さん』

「そうだな。だがまだ彼女が俺に抱いている感情がどういうものかを確かめたわけじゃない。それをちゃんと確かめないとな。もう腹を割って話すよ。そしてもしそうならすべてを話して受け入れてもらうかどうかをあいつ自身に決めてもらう」

『それでいいと思います。とりあえず玲緒奈さんには安全を確保するまでうちのマンションにいてもらったほうがいいと思います。そのアパートよりは安全度が高いですから』

「ありがとう紗彩。明日は仕事を休もうと思う。身の回りの準備とかいろいろやることもあるし、それに付き添いたい」

『分かりました。仕事の方は課長たちへの引継ぎをしておきます』

「頼む」


 俺は仕事に関する指示のいくつかを紗彩に頼み、課長と係長に電話連絡を入れて同じ指示を出し、明日は会社を休む手続きの連絡を会社に行った。


 元部長である係長にはブチブチ嫌味を言われたが気にしたら負けだ。


「よし、これで明日は一日OKだな。あとは……」

「お義父さん」

「風呂あがったか。狭くて悪い……な……」


 俺はその光景をみて固まった。

 玲緒奈は、タオル一枚しか身に着けていなかった。

 タオルはそもそも身に着けるものではない。故に、それは大事な部分を隠しているだけ、という表現が正しい。


 要するに……

「玲緒奈、なんで裸……」

「お義父さん!」

「おわっ」


 急速な展開!緊急事態だ!心の準備が整う前に向こうから突撃を仕掛けてくるなんて。

「玲緒奈、どうしたんだ?」

 俺は努めて冷静に玲緒奈を抱き留めた。頬を赤らめ、心臓の高鳴る鼓動が俺に伝わってくる。

 彼女は何か決意をして俺にこのようなことをしているのは明らかだ。それは、俺が違う違うと否定してきた事実が、真実であることを知らしめるには十分だった。


「お義父さん、私ね、お義父さんの事……好きなの」


 ここまで来たらもう恍けるのは無しだ。紗彩、深雪に宣言した通り俺は彼女に不誠実なことはしない。


「玲緒奈、分かった。お父さんの、いや、俺の負けだ。なあ玲緒奈、俺はお前の気持ちに気が付いてなかったわけじゃなかった」

「お義父さん」

「いや、この言い方はズルいな。眼をそらしていたんだ。お前を女としてみることを避けていた」


 心のどこかでは気が付いていた。それを一生懸命に彼女は娘だと自分に言い聞かせてきたんだ。

「私も一緒だよ。自分の事ファザコンだっていって、お義父さんを好きだってこと、堂々と言える言い訳にしてたの」

「似た者同士ってことか」

「えへへ、そうだね。ねえお義父さん、予想なんだけど、お義父さんの彼女って少なくとも二人いるよね?」


 敵わないな。そこまでお見通しとは。

「どうして分かったんだ?」

「お義父さんから女の人の匂いが沢山するもの。特に濃いのが二人分」

「匂いだけでわかるとか恐ろしいな。二人だけだよ。それ以上はいない。今はな」

「どういうこと?」


 俺はこれまでの経緯と神力について話して聞かせた。信じてもらえるかは分からないけど、不思議と玲緒奈には受け入れてもらえるような気がした。

「そっか。不思議だなぁ。なんか嫌な感じが全然しないんだよね。会ったこともないはずの人達なのに、妙に親近感がわくっていうか」

「運命の女性ってそういうものらしいよ。紗彩と深雪も同じことをいっていた」

「うん、なんか分かるよその気持ち。ねえお義父さん知ってる?私って、実はヤンデレキャラなんだよ」

「衝撃の事実だ」

「お義父さんに近づく女は全部気に入らなかった。だから私はお父さんから離れたの。本当の私を見せてお義父さんに嫌われたくなかったから」


 もう何年前になるか。

 元妻と別れる時、俺は玲緒奈をあいつに預けた。当時、娘が育つには母親の下がいいだろうというのは本当にそう思っていたことだったが、もともと俺の実の娘ではないので親権を取るのはかなり難しかったという現実的な問題もあった。


 だが、それに関係なく実は自らの意思で俺から離れた玲緒奈の本心とは、自分の本性を俺に知られたくなかったからだという。

 離れることが泣くくらい寂しかったのは本当だが、俺に本性を知られて嫌われることの方が遥かに恐ろしいと感じ、離れることを選択したという。


 俺は玲緒奈を強く抱きしめた。

「不思議だ。今までずっと娘だと思い込んできたのに、女だと意識したら急にお前が愛おしく感じてきた。男してな」

「ホントに!?私のこと、女として見てくれるの!?」

「うん。俺は玲緒奈の事、凄く愛しく思うよ。それは娘としてではなく、一人の女性としてね」


 この間まで一人だけに決めないなんて不誠実だと思っていたが、神力に目覚めてからこっち、少なくとも俺に特別な想いを向けてくれる女性に向き合わない方が不誠実と感じるようになっていった。


 俺は、俺を愛してくれる人の想いに答えたい。そして神力というのはそれが出来るのではないかと思う。

 勿論、相手の気持ちありきだ。

 ハーレムというものを形成しなければならない以上、人同士の軋轢は決して起こらないように俺自身が一番努めなければならないと思う。


 今の俺に出来ることは、俺に愛を向けてくれる人の想いと真剣に向き合うこと。

 それが紗彩や深雪に対する誠実さだと思う。


「玲緒奈、さっきもいったように俺は紗彩も深雪も、そして玲緒奈も愛してる。同じ男を複数の女性で愛するっていうのは普通の感覚じゃ理解されないだろう。それでも、俺のそばにいてくれるか?」

「うん。嫉妬しない、とは言い切れないけど、まだあったことない紗彩さんや深雪さんって人の事、嫌いにはならないと思う。不思議とそんな風に感じるの」

「そうか。よかった。俺は玲緒奈の事が好きだよ。これまで娘だからだと思っていた思いっていうのは、女性としての玲緒奈に向けていたものなのかもしれない。22歳も年上のおっさんだけど、俺を受け入れてくれるか?」

「勿論だよお義父さん!私も大好き。お義父さんの事、男性として、世界で一番大好きな人です」

「ありがとう、でもお義父さんって呼び方かえない?」

「うーん、それは今更無理かな。隆行さんって、なんか照れくさいし」

「はは、そうだな。俺もお義父さん呼びが定着しすぎて違和感の方が強い」

「えへへ、じゃあ背徳的な近親相姦プレイってことで」

「どこでそんな言葉覚えてくるんだ?」

「最近の女の子はそういう事情にも詳しいよ。でもどうかな。娘とエッチするって興奮しない?」


 玲緒奈はもうエッチする気満々らしい。だが俺も既に我慢の限界が近い。

 押さえていた欲望がもう開放されつつある。


「最高のスパイスだな。いつもより興奮が強くなりそうだ。玲緒奈」

「お義父さん……ん、んふぅ♡」


 玲緒奈の気持ちがスピリットリンクを通じて伝わってくるのが分かる。

 そうか、俺が彼女を受け入れれば、気持ちが伝わるようになるのか。


 俺は、覆いかぶさっていた玲緒奈を引き寄せ、その唇にベーゼを被せた。


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