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青に滲む光  作者:
24/54

夏休みの帰り道(灯視点)

夏休みが始まって二週間近く。

学校の授業はないけれど、部活で水守くんと会える時間は私にとって特別だった。


「水守くん、こっちの映像の仕上げ、お願いできる?」


資料を渡すと、水守くんは控えめに「……分かりました」と答え、作業に取り掛かる。

真剣な姿を見て、胸がきゅっとなる。


作業を終え、部室を出て青葉台駅へ。

今日は電車で桜川駅まで一緒に帰る。

並んで座るだけでも、胸が少し熱くなる。


「今日はありがとう、手伝ってくれて」


「……いえ、僕も、頑張れたと思います」


電車の揺れに合わせて、景色が流れる。

短い言葉だけれど、水守くんの隣にいるだけで心が弾む。


桜川駅に着き、改札で立ち止まる。

「じゃあ、水守くん、またね」と小さく笑うと、水守くんは少し照れながら「……はい、白咲さん。また」と返す。


改札を抜け、それぞれの方向へ歩く。

家に着くと玄関で靴を脱ぎ、自分の部屋に直行する。

机に向かいながら、今日の出来事や水守くんとの距離感を反芻する。


文化祭準備はほぼ完成し、達成感も大きい。

でも心の奥には、水守くんと一緒に作業したいという気持ちがじんわりと広がる。


(また水守くんと会える日が楽しみ……)


短い夏休みでも、水守くんとの距離は確かに近づいた。

胸の奥の熱さと幸福感が、夜の静けさの中で余韻として残った。

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