(連載するかも) 俺が神を倒すまでの話
あぁもう2日はたっただろうか、少量も底がつきMP(magic power)
も底が尽きそうだ。
〜遡る事数日前〜
俺は海の都ジュリーへ向かっていた。 街並みは、エメラルドグリーンに光る海に緑色の草木。
ここで俺は新しく剣を新調しにやってきた。ネオパール製の剣の製作を依頼していた古き友人リイラから完成したと言うメッセージが届いたからな。
ネオパール製の武具は滅多に世に出回らなく、その理由としてはネオパールのドロップ率がとんでもなく低いかららしい。
俺はたまたま高難易度クエストの報酬として譲って貰ったからラッキーだった。
「リイラ!久しぶり。」
勢いよく扉を開けると黒い鞘に収まっているレイピアが目に入った。
「あらジーマ来てたんだ。」
依頼の品は出来てるよ!
このテンションが高めな女がリイラ
幼馴染の武器鍛冶屋。
「ほら早く! 構えてみなよ!」
そう急かされレイピアを抜いてみると、さっきまで黒い鞘で剣身を覆っていて見えなかったが静かな白色でかつ七色に輝いている剣身に心を奪われてしまうレベルだ。
「ありがとう! これおだ!」
とだけ言って急いで店を出た。
何より、今すぐに剣を振りたい…
と言う気持ちが昂り過ぎて咄嗟にフィールドへ出てしてしまった。
最初は逆鱗ウルフをターゲットに
レイピアを抜いて一付きする
白い剣先に赤色の血が垂れてくるのが堪らなく気持ちがいい。
高ぶるテンションを抑えきれず、目の前にあったダンジョンにダッシュした。 今思うとこれが俺の人生の1番のやらかしであり、一番性を実感するキッカケでもあった。
第一層ではモンスターが弱いからか自分から逃げて行って話にならず、第2層でもその状況が続いた。
「なんか敵の弱くね?」
とボヤきながらてくてくと第3層まできた。
?!警告アラームと共に第2層までの扉が思いきりしまり、地面から
グールの群が飛び出す。
その奥でいやらしい笑みを浮かべているのはグールキング。
その名の俺通り、グール界の王様だ。 初めてみるモンスターに
興奮しながらも俺は息を飲んだ。
もう三十分はたっただろうか。
グールの群れは無限に湧き続ける。
俺のボルテージは下がることを知らず、逆に上がっていっていた。
それはなぜか。
今までに無い程のモンスターの量、そして本気で戦える相手、
興奮しない理由が無い。
この世界には俺をまだ強くする理由があると実感したのと同時に、
俺より強い相手が見つかった喜びがあまりにも大きかった。