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人魚な王子  作者: 人魚な王子
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第11章 第1話

 翌日、僕は岸田くんに呼ばれて、水泳部のみんなの前に立たされた。


「今日の練習から、宮野が全体のコーチをしてくれることになった」


 僕の突然の気の変わりように、全体がざわざわしている。

喜んでいるのが半分。

驚いているのが半分って感じ。


「聞きたいことがあったら、なんでも宮野に聞いてくれ。ヒマそうにしてる時に声かければ、それでいいってことになってるから」


 集まって聞いていた水泳部のみんなは、それにちょっと笑っていた。

その笑い方は、いつも教室で向けられる、僕への笑い方とは少し種類の違うような気がした。

僕はそれに嬉しいような悲しいような、少し複雑な気分になる。

ビート板に浮かんでいる時に色々話しかけられ、僕はそれに知っているような分かったような返事を返す。


「凄いじゃない。宮野くん、どうしたの?」


 奏は僕を見上げ、うれしそうにそう言った。


「あんなに嫌がってたのに。それでもやっぱり、いつかはみんなのためにやってくれるだろうとは思ってたけどね。もしかして、岸田くんの説得に負けた?」


「奏は、僕がこうすることはうれしい?」


「もちろんだよ。ちょっと見直した」

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