初詣の後には行きつけの喫茶店で
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
幻想奇譚 で出した喫茶店です。確か珈琲の話だった気が。
相変わらず好きなので、投げさせて戴きます。
新年開けましておめでとうございます。という訳で、私は初詣もそこそこに、喫茶店を訪れてる事にした。神社から一駅分離れた所にある、昔馴染みの場所。床置きのスタンドが無ければ素通りしてしまいそうな場所。ま、隠れ家チックで好きだけど。
私は赤煉瓦の階段を黙って下った後、カウンターに腰掛けた。赤茶の空気を作り上げるのは、古木と柔い照明。台に置かれている砂糖入れはきっとブランドものであろう。店内上空をひっそりと彩るのは、交響曲第九番、やや臨場感高めなクラシック。好き。
「一人です」
「カウンターどうぞ……」
コートに手を突っ込んで、ぞろっと視線を動かすと、マスターは黙ってメニューを置いた。此処に座れという事だろう。黙って腰を掛けると、またも一言。
「お隣にお荷物どうぞ……」
一見さんの時にはもそっと無愛想だった気がする。そりゃもう、動物がいっぱい出てくる某ゲームの喫茶店マスターばりに。今は大分マイルドな気が。そこも含めて、そのゲームのマスターであった。
メニューを適当に捲りながら、ケーキの頁で目を止める。王道はチョコラ、レアチーズ。なんでも海外から輸入した一級品の様で、基本的にどれを選んでも美味しかった。お気に入りはショコラである。
「珈琲で。あとショコラで」
「畏まりました」
ちみちみと水を飲みながら、スマホを漁る。此処に来ると後悔する事が一つ。文庫本を持ち寄らなかった事。物静かでありながら、裏に熱量を込めたクラシック、漂う煙草に鼻を震わせながら、文豪の書物に目を走らせたら、どれだけ良いだろうか。まぁ、過ぎた話だ。近隣には丁度古本屋も立ち並んでいる事だし、次はそうしよう。傑作集を片手に、珈琲を飲みながら。
「お待たせ致しました。珈琲とショコラです。ミルクはご入用でしょうか」
「是非」
繊細な、手にすれば容易く折れてしまいそうな持ち手。白の陶器に凹凸だけで彩った珈琲カップ。いつ見ても美しい。私は内心微笑みを浮かべ、静かに持ち上げた。
君を持ち上げる時には苦労したものだよ。間違えると容易く傾くもんだから。かと言って両手で持つのは『冷めている』という隠喩なんだろう。そりゃマスターに失礼だから、来る度に試行錯誤したものさ。君を行儀よく持つ方法を。
まぁ、下らない御託は置いといて、静かに珈琲を啜る。ミルクを大量に入れても際立つ苦味。どれだけ混ざっても、自分がある所が大変気に入っている。ぎゅっと濃縮されたケーキの生地を口に入れれば、仄かな甘みが口いっぱい。好き。店内に広がるベートーヴェンの曲も相まって、優雅な空間が広がっている。
何時死ぬかとか分からんない。でも、人生終わる最後の一日は、こうしてクラシックを流して、此処のケーキと珈琲を飲みたい。天国に行けないかも知れないけれど、今この瞬間こそが天国だ。
渡にさせたかったんですけど、今の気分はアンニュイなネーちゃんでした。渡の口調では出来ませんでしたので。
という訳で、この子の事でも。
再度出るかは不明です。
とか言っておきながら、かなり気に入ってしまったので、恋愛話とか書きたいです。
腹立って来たので、照れさせる事にしました。
男体化回避!! くそっ天然誑しめっ!!
女子ちゃん
無愛想でアンニュイな姉ちゃん。
愛想がない。とかマスターの事話してたけど、あんたも五分五分だよ!! という作者の叫び。
無意識に人のこと口説きそう。(私が大好き)
繊細な物、人には不器用ながらも丁重に扱いそう。
趣味は
行きつけの喫茶店で珈琲とケーキを嗜むこと。
読書。(ナンセンスな文学とか好きそう)
音楽鑑賞。かなり雑食。クラシックからロックまで。
渡の紹介でハマって欲しいですね。この喫茶店。
とゆか、渡とは少し遠いところに住んでそうなあの子と被ってきました……。
一度引越したのかなぁ。
多くは語れないのですけど、転勤多い職だと思うので。