私の秘密 3
読んで頂きありがとうございます!
濁流に流されたマックスがボロボロで、ずぶ濡れの姿で走ってきた。
すごい勢いで私の所にやってきたのでドン引きしていると、私を突き飛ばした。
「ちょ!」
「どいてろ、非力女」
ムッカーーーー
確かにこんなに大きな魔石を持ち上げられるか心配だったけど、人を見下した目をしているマックスにかなり腹が立った。
「マックス、無事だったか。それじゃ3・2・1で持ち上げる。魔石は持ち上げた後数分間そのまま待機だ。決して落としたり移動したりしてはいけない。いいな」
「「はい」」
「いくぞ。3・2・1…」
レックスが1と言った瞬間大きな地鳴りがおこり、マックスが走ってやってきた方向から大型の魔獣が1頭ゆっくりと現れた。
すでにレックスとモモが魔石を持ち上げた瞬間だったのでマックスも焦って魔石を持ち上げる。
3つの魔石は共鳴しぼんやりと光を放ち始めた。
「このタイミングで……魔石を離すな!移動もダメだ!!」
基本冷静なレックスが顔を歪めた。
状況は極めて悪いという証拠だ。
ゆっくりとこちらに向かってくる大型魔獣は確実に私達を狙っている。
このまま攻撃をされたら回収は失敗だ。
「おい!!!お前、アイツの気を引け!」
マックスから指示をされ私はハッと我に返った。
そうか、私が引き付ければ…でも、あいては大型魔獣、普通に考えて私では太刀打ちできない。
「マックス!指示は俺が出す。」
レックスがマックスを睨むとその迫力にマックスが小さくなる。
レックスは少し考えて私を見た。
「ミリア、遠距離で攻撃できる物はなにか持ってないか?」
「麻痺玉と煙玉は数個あります」
「それでいい。それでアイツの気を少しでもそらしてくれ。決して近づきすぎるな。アイツの攻撃範囲に入ってはいけない」
「…わかりました」
私は走って大型魔獣の死角に回り込んだ。
大型魔獣は魔石の所だけを注視している。
あの魔石から何か信号でも送られているのだろうか…
深層部の崖を登り、麻痺玉が届く範囲になると私はひとつ麻痺玉を大型魔獣に投げつける。
本当は目を狙いたかったが少しそれて鼻の先にあたると魔獣は玉が飛んできた方向を見た。
私はあえて隠れずに姿を見せて、こちらにおびき寄せようとしたが魔獣の視界に映らなかったのかまた魔石の方に進行方向をむけた。
「もーなら、これならどうだ!」
麻痺玉と煙玉を一緒に投げると今度は大型魔獣の目元にあたった。
流石に痛かったのか、魔獣は雄たけびをあげて私の居る方向に突進してきた。
私は慌てて崖から飛び降りて魔獣が来た方向に走ると魔獣は私をターゲットにしかも、猛スピードで追いかけてくる。
魔石の回収はまだなの!?
走りながらレックスの方向をみるとまだぼんやりと光っている魔石がみえた。
大型魔獣の攻撃範囲に入ってしまい、魔獣が攻撃態勢に入っている姿を見て私は避けるか受けるか考えた。
こんな大きい魔獣の攻撃を受けたことがない。
逃げたとしても、負傷は免れないかも…ならば…
逃げる足を止めて、今度は逆に魔獣の方に走って行く。
魔獣も追いかけていた対象物が自分の方向に向かってくるので体勢を崩して攻撃が洞窟の壁に反れてしまった。
私は無我夢中で魔獣の足元に走り込むと刀の鞘を掴み魔獣の左足めがけて抜刀する。
刀筋から一筋の線が光り、私は少し傷がつけばと思っていたが、予想をはるかに超えて固い皮膚の足なのだろうが半分ぐらいまで切れた。
魔獣は大きな悲鳴をあげて左足から体勢が崩れていく。
私は慌てて、その場を逃げて少し離れて魔獣に構えた。
魔獣は片足が立たないので手と右足を使って私に向かって攻撃態勢にはいる。
口から炎のようなモノを溜めて吐き出そうとした瞬間、魔獣の頭上から大きな太刀が降って頭部に突き刺さる。
金色に輝く髪を靡かせ闘心むき出しのレックスだ。
「よくやった、ミリア。後は任せろ!!」
大型魔獣はあっという間にレックスに討伐され、討伐証明の素材をマックスが回収している。
私はヘロヘロになりながらレックスと一緒にロッソの所に向かった。
ロッソの傍にはモモがいて、心配そうにロッソを眺めていた。
「まだ寝てるのか?」
「ええ。でも、良かった…少しづつ回復しているようよ」
「回復?」
レックスは不信そうにロッソの傷口を覗き込むと一瞬止まって私を見た。
「え、ロッソさん凄いですね!治癒能力が高いんじゃないかなー」
「…確かにある程度は高いだろうが」
レックスが私を見る目が疑っている。
私は焦って言い訳を考えた。
「私が持っていた特別な薬がきっと効いたのですよ!うん」
「特別な薬?それ何ていう薬なのぉ??」
興味深々に尋ねてきたモモには申し訳ないが、そんな薬はない。顔を引き攣られて笑った。
「名前忘れちゃいましたよーははは…」
それからロッソはレックスが背負って5人で街に戻った。
ギルド館に着くとナナンが食堂の席に座っているのが見えた。
ナナンは私達が出発してからずっと待っててくれてたのだ。
ボロボロな私の姿をみると心配そうに駆け寄ってくる。
「!。ミリア!けがは?」
「大丈夫だよ、ちょっとボロボロになったけど大したことないよ」
私は心配かけた事を申し訳なく思い、少し困った表情をして笑いかけるとミリアもホッとしたのか肩を落とした。
私達の姿に依頼所の人も気が付き駆け寄り、レックスに話しかけている。
回収して小さくなった魔石を3つ見せると依頼が成功した証となり、ギルド館にいた全員が拍手で祝ってくれた。
「ありがとうございます!これで王国に報告が出来ます。報酬は額が多いので後日取りに来て下さいね」
「ああ。みんな、お疲れ様。俺はこれからロッソを医務所に連れて行ってくるからここで解散」
「ありがとうございました」
「お疲れ~」
「お疲れ様です」
もう疲れ果てたので私は早く自室に戻りたかったのでナナンに部屋に戻ろうと言おうとした時、ナナンがレックスに近づいていた。
小声で話してどんな会話をしているのかわからなかったが、ナナンの言葉にレックスが少し険しい表情をして私をチラッとみた。
その時私はレックスと目があって少し収まっていた心臓がまたバクバクとなりだした。
すぐに視線を戻しレックスはロッソを医務室に連れていった。
「ナナン、レックスになに話していたの?」
「んー…まだ秘密」
少しナナンも険しい表情をしているように見えたが、すぐにいつものナナンに戻っていた。
王国の依頼の件で、私は今までで一番最短でハンターランクが6になった。
あの案件以来、周りのハンターも私を一人前のハンターとして認めてくれたようだった。
ハンター依頼所で、モモさんやロッソ、マックスが気軽に話しかけて来るようになった事も大きかった。
それは、レックスも一緒で滅多に出会うことはなかったけど、顔を合わせると気軽に挨拶をしてくれるようになった。
私はその度に感動していた。
「……ミリア、顔がだらしない」
「は!ナナン、今の見た!?レックスが遠くから手を振ってくれたよ!」
「はいはい。よかったね」
半分呆れているナナンは、ハンター依頼書を掲示板から一枚はがして私に差し出した。
「次はこれかな。戦闘系だけどもう独りで大丈夫でしょ?」
ナナンが差し出した依頼は以前クリウスさんと討伐したゲルマエース討伐の依頼だった。
今回は下級のゲルマエースなので、私独りでも問題ない。
そういえば、クリウスさんがいなくなって2か月が経とうとしていた。
「クリウスさん、どこかで元気にしているかな」
「……たぶんね」
ナナンが少し暗い表情を浮かべていたのが、気になった。
それから数日後、市場で買い出しをしていると眼鏡をかけたスラッとしたスタイルの執事風な人に声をかけられた。
「失礼します。ハンターのミリアさまでしょうか?」
「はい?そうですが」
「実は我が主が直接依頼したいことがありまして」
ハンターはそこそこ名前が売れてくると、ハンター協会を通さず直接依頼が来る事もある。
ただし、その依頼の内容は様々で安全や報酬の保証がないが、大体高額報酬だ。
私は基本ナナンの許可がないと依頼を受けないことにしているので、いつものように断ろうと思っていた。
「すみませんが」
「クリウス殿をご存知ですか?」
ここでクリウスの名前が出てくるとは思ってなかった私は話を聞いてみたいと思った。
「馬車を用意しております。お話は中で」
頭を下げる執事に私は承諾して馬車に乗り込んだ。
馬車の中に主がいるのかと思ったが誰も乗っておらず、私と執事が乗り込むと馬車は動き出した。
「あの?」
「これより、主のもとに案内致します。依頼はその時に。」
馬車で連れて行かれた場所は町外れの大きな屋敷だった。
中に案内され、通された部屋はきらびやかに装飾されており、どことなく貴族の匂いがした。
執事は応接ソファーにかけるよう私に伝えると飲み物の準備を始めた。
一時して奥の扉が開き、30代ぐらいの身なりをきちんとした貴族の男性が穏やかな笑顔を浮かべて現れた。
「わざわざお越し頂きまして、ありがとうございます。ここは、わたしの王都別宅でございまして。わたしはリチャード家長男サムロと申します」
リチャード家は確か古い貴族の家系。
そんな当主は何を私に依頼することがあるのだろう?と疑問に思っていた。
執事サムロ伯爵と私に淹れたての紅茶を置いて、そっと下がった。
「はじめまして、サムロ伯爵。さっそくですが、どういったご依頼でしょうか?」
「実はですね、最近嫁をもらいまして。実に愛らしく可愛い妻なのですが、どうも悪い魔獣に狙われているようでして、退治にご協力をお願いできないかと思いまして」
魔獣が特定の人物を襲うことは極稀にある。
一体どんな魔獣なのだろう?クリウスもこの依頼にたずさわっているのかな?
私は考えながら美味しそうな良い香りがする紅茶を一口飲んだ。
その味は昔、危険な飲み物の味を覚えるために飲んだ味だと気が付き私はすぐに吐き出したが、意識が朦朧としてくる。
即効性が高い麻痺の薬が入っていたようだ。
「ご協力をお願いしますよ。ミリアさん」
遠のく意識の中で不気味に微笑むサムロ伯爵が見えた。
それからどれだけ時間が経ったのかわからないが、私は冷たい床に倒れた状態で目が覚めた。
辺りは薄暗く、少し湿った空間と鉄格子が視界に入り、ここは牢屋だと理解できた。
起き上がろうとすると、ジャラという鎖が擦れる音と首についている鉄の首輪にに両手が後ろで拘束されていることに気が付く。
鉄格子の向こう側には、なんと壁に張り付けられているボロボロのクリウスと、見覚えのある令嬢が首枷をつけられて繋がられていた。
彼女はいつかの令嬢、レイラお嬢様だ。
虚ろな瞳でまるで抜け殻の人形のような彼女に生気を感じなかった。
これはいったい…
しばらくして、部屋に入る扉がギギギとひらくと、サムロ伯爵が執事を連れて上機嫌に入ってきた。
「いやーお待たせして申し訳無い。我が愛すべき妻の願いを叶えるための準備が必要でね」
「サムロ伯爵、これはどういうことですか!」
「見ての通り、我が妻が欲しがるモノを与え、その邪魔になるものを退治しようと思っているのですよ。わたしはなんと優しい夫なのでしょう」
サムロ伯爵は不気味に笑って、レイラお譲さまの首枷についた鎖を引っ張りレイラお嬢様を引きづり倒す。
私は狂っているサムロ伯爵にゾッとして顔を歪めた。
「さて、ミリアさん、貴女には彼等に最大限苦痛をあたえて死んでもらいますからね」
そう言うと執事が怪しい薬の瓶をサムロ伯爵に渡して、サムロ伯爵は牢屋の中に入ってきた。
「これはどんなものでも溶かす液体です、あなたの可愛い顔もこれで醜くなるでしょう。アイツは自分の妻がそうなることにきっと…ふふひひひ」
上気を異した目をしているサムロ伯爵は異常者だった。
私は何とかしないとと焦っていると、その液体を振りかけられた。
私は苦渋の決断で、自ら封印していた魔力を巡らせ液体が私にかかる直前に物質を変化させただの水にした。
「なぜだ!なにもならないぞシュバル!」
サムロ伯爵は執事を叱りつけると執事も不可解といった顔をして頭を下げている。
両手が使えなくても魔力を操ることは出来る。
しかし、やれることは限られており、状況としてピンチのままだった。
サムロ伯爵は近くにあった体罰棒を持ち
「これでボコボコにしてやる!!!」
棒を振りかぶると同時に爆音と共に部屋の入口の扉が吹き飛んだ。
そして、一瞬の間に執事がぶっとばされ、牢屋の中にツインテールの細身な少女が鬼の形相で入ってきたのだ。
「な、ナナン!」
「変態伯爵、証拠を押さえた。もうあんたは終わりだ」
「なんなんだ、お前はぁぁぁぁ」
殴りかかったサムロ伯爵に一発KOのアッパーをナナンはサムロ伯爵の顔面に決めて、サムロ伯爵は気絶した。
ナナンはサムロ伯爵から鍵を奪い、私の首枷と両手の拘束を外してくれた。
「ナナン、ありがとうーもうダメかと」
「ちゃんと相談しないで勝手について行くから、バチがあたったんだよ」
たしかに、私は深く反省した。
シュンと落ち込んでいる私を、ナナンはそっと抱き寄せた。
「無事で良かった…ミリア。君は魔術師だね」
「!」
「さっき、見えたんだ。有害な薬を水に変えたのを。あれは高度な魔術だよね」
「それは……」
じっと睨むナナンに私はもう誤魔化せないと思った。
そうこうしていると、バタバタと国の騎士たちが入ってくる。
どうやらサムロ伯爵は色々とヤバい人だったらしく、悪事の尻尾を掴むためにナナンは協力していたようだ。
騎士の偉そうな人がナナンに深々と頭を下げている。
ナナンも一体何者だろうか?
かろうじて意識があるクリウスは身体が自由になると弱々しく歩いてレイラお嬢様に近づきそっと優しく抱きしめ涙を流していた。
しかし、レイラお嬢様は壊れた人形のままだった。
私は切なく少し落ち込んでナナンと帰ることになった。
帰り道、私はぽつりぽつりと自分のことをナナンに打ち明けた。
「私、サルレルド国の第一王女リーリエと申します」
「……は?え?」
ナナンが目を丸くして歩いている足を止めた。
「……先祖代々、魔力が遺伝してまして一通り魔法は使えます」
「ちょっと待って!あの……リーリエ姫ってこと?」
「はい」
「ここで何してるの?」
「ハンターを」
「はあ?」
私は気まずい表情をして俯くとナナンは頭を抱えてしゃがみこんだ。
「まさか、いや、それしかないと思うけど、魔力を隠していた理由は」
「レックスが魔術師嫌いだから……」
信じられないといった表情でナナンはしゃがんだまま私を見上げた。
恥ずかしさもあるが、私は自分が取った行動は間違ってないと思っている。
「魔力に頼らないハンターになったら、レックスとだって対等になれて近くに居られると思ったから!」
「対等?バカじゃないの?」
ナナンの冷たい言葉が私に刺さる。
「どうしたら、ハンターと国のお姫様が対等になれるっていうの?」
「そ、それは。私、このままハンターとして生きていくことも考えて……」
「最悪ね。こんな愚かなお姫様をもった国民が可哀想」
「っ……」
ナナンは冷たく吐き捨てた。
わかっている。
私が失踪して、国は後継者問題で揺れているだろう。
弟ふたりに任せておけばと思っていたけど、正直これは現実から逃げているだけだと。
私が言い返せず、ぐっと唇を噛み締めているとナナンは立ち上がりツインテールの髪ゴムを外した。
「まあ、わたしも人もこと言えないけど」
ナナンはオレンジ色の長い髪を風になびかせ不適に微笑んで、私の前に向かい合い姿勢を正して立つと片手を胸に当て頭を下げた。
「?」
「ジン国第三王子、ナジル・ライアンと申します」
「……へ」
私が間抜けな返事をすると、ナナンは呆れたといった様子で顔を上げて片眉をあげた。
「だからーわたしも王族。まあ、リーリエ姫と違って理由はもっと複雑だけど」
「ジン国の王子!?」
ジン国とはこの辺りいったいの大国。
ギルド館はもちろん、大陸一番の国だ。
確か王子は4人いたはず……
これで、何故あの騎士たちを動かせたのか納得ができた。
「でも、ナナン女の子だよね!?」
「可愛いでしょ?これは呪いのせいなんだ」
「呪い!?」
「そう、うちの国も色々と大変でね。いま公務をしているのは影武者。わたしはこの呪いが解けないと戻れないってわけ」
信じがたい話だ。
確かに信じられない話だけど、これまで付き合ったナナンは嘘なんてつかなかった。
いや、実際はついていたけど、こんな嘘を付く必要がない。
そもそも、私が王女というのも嘘って思われてる?
混乱しているとナナンは首からかけていたジン国の紋章がついたペンダントを私に見せた。
それは、特殊が魔力がかかっているのはすぐにわかった。
「わたしが死んだら、影武者が持っている対のペンダントに知らせが入る。わたしのかわりに第三王子になれってね」
「そんなー」
私が悲しげな瞳をするとナナンはあっけらかんと笑っていた。
「これはこれで、わたしは楽しんでいるからいいの。それよりリーリエ姫、同じ王族としてレックスにうつつをぬかしてばかりではいけません」
「う……でも、やっとハンターランク6になったし」
「安心して、わたしが魔術師だってばらしてあげるから」
「うわーーそれだけは勘弁して下さい」
私はナナンにすがりついて泣きつくように頭を下げた
「一年、いや、半年でもいいです。お願いします!私に猶予を下さい!」
「どうしてそこまで」
「う……結婚させられそうなの」
「え」
「婚約が決って……でも、私……だから、一時でもいいからレックスの側にいたい」
私の必死さにナナンははあーとため息をついて折れた。
「半年だからね」
「ありがとうございます!!お礼にナナンの呪いが解けないか私も調べてみる」
「はは、無理だろうけど。ありがとう、リーリエ姫」
「私はまだ、ミリアよ」
「はいはい。そうだ、ロッソの命を助けてくれてありがとう」
「え」
「ロッソは私の護衛のためにいるの。彼から、遠退く意識の中でミリアが魔術を使っていたような気がするって半信半疑で聞いてたの」
「そうだったんですか、あのーレックスには」
「言ってないって」
ナナンはあきれたといった顔をしていたが、私はホッと安心した。
戦闘シーン難しいアル……
最後まで読んで頂きありがとうございます!