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第八話
第八話
この屋敷に来て一か月、わかったことがある。
思った以上に雑草取りに時間を取られることだ。
「なんだこれ」
雪が解け切った横庭には、名前も知らぬ草花が生い茂っていた。
そしてそれは、雑草も例外ではない。
ただ草をむしれば良いのなら、別に時間はかからない。
だが稀に、育てているものかそうでないものか、見分けがつかないものもある。
そして。
自分から何か口に出したら、ほぼ必ず少年は答えてくれること。
意外にも草花を見に、あちこちを動き回ること。
寝癖がよくつくこと。
新しい発見だった。
特にこの前は、後ろ髪がU字に曲がっていて、少し面白かった。
つけ櫛で軽く梳けばすぐに治るのだが。
良くも悪くも癖がつきやすいのだろうか。
手を動かしながら昼食を考える。
あのノートの順ならカレーか。
彼は辛いのが大丈夫なのだろうか。




