孤独の空間
陽向ちゃん視点です
「ただいま〜…」
誰もいない家に声をかける。
もちろん返事はない。
昔は寂しかったけどもう慣れた。
リビングへ向かうといつも通りメモが置いてある。
『今日も帰るのは遅くなる。先に寝ててくれ。父より』
冷蔵庫を開けて今晩の夕食を作る。
一人の空間に音が響く。
いつからこんな生活をしていたんだっけ…
母が亡くなってから父は忙しくなり、私とほとんど顔を合わせることは無くなった。
仕方がないのだ。
心の穴に開いた寂しさを忘れるために父は仕事を詰め込んだ。
私を養うためとかでは無く、母と瞳の色が一緒の私を見ないようにするため。
私を見て母を思い出したくないから。似ている私が嫌いだから。
「いただきます。」
昔は三人でよく出かけた。
忙しい中時間を割いて私と遊んでくれた。
もう、その面影はない。
テレビもつけずに黙々と自分で作った食事を口に運ぶ。
目の前のタンスの上に沢山のトロフィーや賞状が並んでいる。
前は一番をとったら褒めてくれたのに、もう一番が当たり前になってしまった。
一番じゃなかったら失望される気がして一番以外とれなくなった。
周りの子も褒めてくれない。もう一番が当たり前だから。
食器を洗ってお風呂に入る。
あと三時間したら父が帰ってくる。
それまでに寝なければ…
急いでお風呂から上がり髪を乾かしてベッドに飛び込む。
明日は除霊活動か…
面倒臭いなぁ…でも私がしっかりしないと…
ゆっくりと瞼が落ちていく。
私は夢の世界に旅立った。
キャラシート
高澤明
黒髪黒目のイケメンナルシスト。
黒ぶちメガネをかけている。(幽霊が見えるようになるメガネ)
オカルト大好きで友達の照彦を巻き込み黒魔術部を作った。
周りの女子からは、残念なイケメンと呼ばれている。