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仕事

陽向ちゃん視点です

「金沢先輩、カーテンくらい開けたらどうですか?」

「ん〜…陽向…眩しいからやめろよ…昼寝してんだよ…」


昼休みに部長に呼ばれ、部室に行くと金沢先輩がカーテンも開けずに座っていたためカーテンを開けてあげる。

いつもカーテンを開けないから薄暗い。

だからかな…ここの部活の未来も暗いのは…


「遅れてすまない!」

「呼んだくせに遅刻すんなよ。」

「うるせぇ。どうせお前ここで昼寝してたんだからいいじゃないか。」


荒々しく扉を開けて入ってくる部長こと高澤先輩。

手には紙が握られている。


「仕事が来た!!喜べ!」

「…仕事?」


黒魔術部なのに仕事?

何をするんだ?召喚とか?

え、私出来ないんだけど…やったこともないし…


困惑しながら部長が握りしめていた紙を見せてもらう。

暗いし、くしゃくしゃで解読しにくいが…


「教室の本棚から勝手に本が落ちてくるので何とかしてください…?」


紙には可愛らしい丸文字でそう書かれていた。

下の方に小さく『一年三組 白坂しらざき有理香ゆりか』と付け足したようにあった。

一年生か…同じ学年だけど知らないなぁ。

でも何とかしろって無理じゃない?


「何とかして下さいって…何をするんですか?」

「あぁ、陽向さんは知らないのか…」


ニヤリ、と猫のように目を細め怪しい笑顔を浮かべる部長。

カッコをつけるように眼鏡を指で掛け直し、勿体ぶるように椅子に座って足を組む。

いや、そういうのどうでもいいんで早くして下さい。


「ここ黒魔術部は幽霊退治が仕事なんだよ。」

「…は?」


先輩に向かって失礼な口を聞いたのは分かってる。

でも…黒魔術部が幽霊退治?!

可笑しくない?普通呼び出して仲良くする側でしょ?!何で追っ払うの?!


頭の中に疑問が弾けては消えて弾けては消えて…

頑張って落ち着きを取り戻し、言われたことを噛み砕く。

…うん。やっぱりよく分かんない。


「ふっ…アッハッハッハッハッハッ!!めっ、めっちゃ困惑してるアハ、アハハハ!」


ヒーヒー腹を抱えて笑い転げる金沢先輩。

目に涙を浮かべて机をバンバン叩く。

…失礼な人だな。


「…うんとね、取り敢えず放課後もう一回来てよ。白坂さんもくるからさ。」

「…はい。」


多分説明するのが面倒くさいのだろう。

質問攻めにしても答えてくれないと悟り、笑い転げる金沢先輩をひと睨みして教室に帰った。

ネタが思いつかなくて昨日は出せずに申し訳ございませんでしたぁっ!!(スライディングジャンピング土下座)

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