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妖怪狩り部1
金曜の午後6時、僕は荷物をまとめて家を出た。
親には天体観測だと伝えてある。
僕は無心で自転車を漕いだ。
行き先は学校。
なにも考えられなかった。
ただ興奮だけが胸にあった。
二度目の狩りだ。
僕は部室へ急いだ。
...
部室に入ると人影が2つ。
僕は先に声をかける。
「よろしくお願いします。」
「うむ」「よろしく」声の主は間宮先輩と瑠璃華だ。
既に準備は整っているようだった。
「急いで支度してくれ。でき次第出発する。」
「他の先輩は来ないんですか?」
「あとで合流するそうだ。先に行って小物を狩る。」
三人での狩か。準備をしているうちに緊張が込み上げてくる。
実質、僕にはこれが初陣だ。
気合いを入れなくちゃ。
準備を終え、先輩の後に続き部室を出た。