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生活モニュメント[8]

一命 一人 一楽器 一音

作者: 袋小路 めいろ

白いことも

認めて

黒いことも

認めて

全部まとめて

白黒のマーブルに

ぐるぐる廻る

マーブルに

境目には灰色を

心の遊び部分には

必要な色

どっち付かずで

曖昧で

悲しくて嬉しくて

モヤモヤしながら

踊る色



小さく丸めた

自我のボールは

遠くに遠くに

落ちていて

存在すら

知られない

河のほとり

運動場の片隅

街中の排水口

草色と茶色のマーブル

寂しい水音

今日も濡れている



クルクル廻る

CDの音を

聞いているか

いないかくらいで

停止ボタンを押して

押し黙った部屋に

僕が一人



死にかけの体

死にたい心

2つの違いに

大切なモノがある

残るモノは何だろう

残ったモノは何だろう

どちらも黒い未来に

いってしまうとしても



ここに居て

この鼓動がある内に

何をするだろう

タバコに火をつける

ゆっくりと

時間を楽しんでる

何かを見つめる部屋で

僕が一人



TVから流れる音

ふと 手を止める

決まって

好きな方に入る曲

何か良いな

大変な想いで作られようと

短い時間で作られようと

でき方より

完成品の届け方

その判断しかできない



ギターの音が聞こえる

ピアノの音が聞こえる

今日も青い空で

悲しいと思った

何かやり忘れた事がある

思いっきり

何かに夢中になる事

どこかに

おいてくる事が

大人になる事だとは

思わない

蜘蛛の巣のそばを

横切る

僕が一人



言えなかった

反省場所は

お湯に

浸かりながら

一日の疲れがとれるのは

いつも体の方だけ

言った

言えない

行動しないと

結果はでない

ことなかれ主義は

国の風



そんなモヤモヤを

布団で抱き枕にする

休まるのは

何も考えてない時だけか

無性にタバコが吸いたくて

ガサガサゆっくりと

起きて

暗い部屋で

火をつける

煙に救われてる

安い命

鼓動の音も安物か

定義できない空間に

僕が一人



命ができて

人が生まれて

楽器を奏でて

音を響かせる

それが重なり

歌になって

はじめて

時間に何かが

残る













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