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作曲ってなあに?

いきなり初対面同士でグループ活動を言われた瑠夏達。

はたしてうまくいく・・・・のか?

「瑠夏、るーか。起きろ、朝だぞ」


むにゃむにゃ……あと五分だけ……

目の前にあるたっくさんの御馳走をたんまり食ってからー


「今日の当番、お前だぞー」


はっと我に返り、勢いよく身を起こす。

そんなはずはないと断言しつつ、部屋の外からのぞき込んでいた朔也をも吹き飛ばし出ていく。

台所にある冷蔵庫には、ルーレットのようなものが張られておりそこには「今日の当番」と書かれた下にオレの名前があった。


「だっ、誰だよ! オレを勝手に当番にしたのは!」


「やあ。昨夜はよく眠れたようだね、瑠夏」


オレが声を荒げて言う先には、何かたくらむような笑みを浮かべた迅ちゃんがいた。

その笑みを見て、ふつふつと色々な思考が沸き起こる。


「迅ちゃん! 何勝手に決めてるの! なんでオレ!?」


「普通、言い出しっぺが最初でしょ」


言い出しっぺ?


「瑠夏が言ったんだぞー。せっかく一緒にくらすわけだから、当番制にしようって」


そ、そうだったあああああああああああああああああ!

だからって一番最初にやるか、普通!?

ちくしょう、やられた! 朔也と迅ちゃん、おそるべし!


「早く作ってよ。出来るだけ早めにね」


「そんなこと言われても……。あ、そこのコンビニでパン買ってきていい?」


「……君、料理できないの?」


てへぺろっ!


「瑠夏の奴、家庭科の授業でごはんたくだけだっつうのに炊飯器壊したことあるんだぜ? 料理面は最低だ」


ちょ! 最低ってひどいな!

これでもご飯は炊けるようになったし!

というか、男子が料理するなんて聞いたことないし~

料理は女子がやること、これ基本中の基本!


「こうなることを見越して、昨日余分に買っててよかったな。ほい、迅の分」


「さすが付き合いが長いだけあって、気が利くね」


「いってみれば、俺はこいつの保護者みたいなもんだからな」


朔也はそういいながら、オレに一つのパンを渡す。

パンを口に頬張りながら、何か飲み物はないのかと冷蔵庫をあさくっていた。


「朔也はあれから考えてみた? 曲のこと」


「やっぱり作曲から始めたほうがいい気がするんだ。俺の部屋にピアノが用意されていてさ、使えないかと思って」


「そうだね、それが妥当かな」


ん? 何の話だ?

サッキョクってなんだろ、おいしいもの?


「……瑠夏」


はひっ! 何でしょう!


「今一体何を話してるのかわからない、作曲って何だろって考えたろ」


ぎくぅ! さすが朔也! 何でもわかっちゃうなんて、エスパーみたい!


「君って本当に馬鹿なんだね。まさかここまでとは思ってなかったよ」


ひどい! 迅ちゃん、えげつない!

そんなこというなんて、本当あの迅ちゃんには遠く及ばない!


「社長が言ってたでしょ? 十日以内に曲作れって」


ああ! そんなこといってたような、いってなかったような!

曲を作るねぇ~。曲かあ~


「曲って、どうやって作るの?」


本音を言った、つもりだった。

それだけなのに迅ちゃんと朔也はずんと詰め寄ってきた。


「瑠夏お前、まさか曲の作り方も知らないのか!?」


「今までよくアイドルなんてやってこれたね! 本物のド素人さん!」


ひえぇぇぇぇぇぇ、すみませぇぇぇぇん!


「曲は作詞作曲、二つそろって初めて出来上がるんだ。残り九日ということを計算すると、曲から作るのがいいかもね」


「曲を?」


「そ。ピアノとかでコード表を組み立てるんだよ」


コードヒョウ……?


「……コード表も知らないの?」


「ええ、まったくもって」


「じゃあ瑠夏。音階八個、全部言えるか?」


「えっと、ドがあったのは覚えてんだけど……ド……あ、そうそう! 確か、だぢづでどだっけ!」


先に言っておこう、悪気はない。

悪気ところか、本気だ。本気と書いてマジと読む。

なのに迅ちゃんは出来の悪い子供を手の施しようのないと見ているような目で、オレを見ていた。


「へぇぇぇ? 音階ってだぢづでどだったんだ。初めて知ったよ」


「お前……小中学何やってたんだよ!」


「しょ、小学のことなんてもう覚えてないんだから、仕方なくない?」


「開き直るな!」


怖い! 朔也、怖い! 

ごめんなさい、音楽の授業全部寝てました!


「はんっ、やっぱりど素人じゃねぇか」


後ろから聞きなれた声がする。

そこにはいつのまにか、伊吹がいた。

彼は台所に置いてあった朝食のパンを取りながら、オレを見下すように言った。


「音階もわかんねぇ素人となんか、誰がグループ組むかよ」


「い、今からやるんだよ! ていうかブッキーも協力してよ!」


「お前らに協力する気はねぇ。俺は俺の好きなようにする、それとブッキーとか気持ち悪いあだ名つけてんじゃねぇよ、アホ」


あ、あほって言ったあ! ひどい!

くぅぅぅ、なんでオレがこんな目に合わなきゃいけないんだよぉ


「とにかく、音階講座から始めたほうがよさそうだね」


「そうみたいだな。いいか、瑠夏。死ぬ気で覚えろよ。かけてせいぜい明日までだからな」


「わ、わかってるよぉ……」


二人によって決められたこれからのと明日のスケジュールに、オレはめまぐるしく忙しい思いをせざるを終えなかった。


(続く!)

最近はあるアニメを一気見したせいか、その音楽がエンドレス状態です。

中毒性って恐ろしいですね。


つぶやきみたいな感じで、ここに何か乗せようと思って書いては見たものの

実際ネタがそんなにないということに気付いてきた私です

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