衝撃の真相
ゲームセンターにて偶然再会したのは、幼馴染の妹だった!
その兄である大園歩美の行方を聞くと、そこに現れたのは伊吹・・・?
長い髪を一つに束ね、茶色のサングラスの向こうの瞳が、ぎろりとこちらをにらんでいる。
変装していてもわかる、これがぶっきーだってこと。
「え……なんで? なんでブッキーが……」
「なんでって、言ったでしょ? 一緒にいるって」
オレの問いに、ミッキーが答える。
まさか……まさか……
どくんと心臓が、高鳴るのを感じる。
朔也と要、迅ちゃんの表情が固まった。
「ブッキー……君は、まさか……」
「……やれやれ。めんどくせぇな」
そういって、彼は何かをポケットから出す。
その手に握られたのは、あの蒼いペンダントで……
「俺が大園歩美だ」
時が止まったかのように、一歩も動けなくなる。
彼は表情を変えず、オレを睨むように見つめている。
手に持っているネックレスが、ゆらゆらきらめきながら輝いている。
「うそ……? 本当に、本当に歩美なの?」
「お前にはこのガラスが、偽物にでも見えるのか?」
「だって、信じられなくて! 本当に歩美なら、なんで今まで隠してたの?! オレが歩美を探してること、知ってたよね?!」
何度も何度も問いかけるが、彼は微動だにしない。
隣にいるミッキーの顔も暗く、何も言わないままだ。
「瑠夏君、歩美君ってあの幼馴染の?」
「こんな偶然ってありかよ……」
「間違いないよ。あのガラスのネックレスは、まぎれもなくオレと迅ちゃんのとおそろいの奴だ」
朔也や要も、信じられないという風に顔をしかめる。
ただ一人、迅ちゃんだけは何も言わず何かを見つめているような気がした。
すると彼は、一瞬ぐっと顔をしかめ、ふるふる首を振る。
「迅君、大丈夫?」
「う、うん。ちょっと頭痛がして……」
迅ちゃんの前で話をするのは、ちょっとまずかったかな。
こういう些細なことで記憶を戻すわけには……
「俺が大園歩美だといったとして、何か変わるとでも?」
ようやく話し出したかと思った彼の言葉は、すごくとげとげしいものだった。
彼はガラスのネックレスをポケットにしまうと、オレ達に言った。
「俺がどうしようとお前には関係ないだろ。他人のことばっか見てねぇで自分のことを心配するんだな」
「でも、一言言ってくれれば……!」
「一言言わなきゃ気づかない程度の存在だってわけだろ」
違う。そうじゃない。
そういいたかったのに、言葉が出なかった。
彼の言ってることは、真実そのものだったから。
彼の眼光が、鋭くオレの心に突き刺さり……
「これ以上は時間の無駄だ。行くぞ、美雪」
「え!? ちょ、ちょっと歩美! ごめんね、るーちゃん!」
ミッキーが謝りながら、彼―歩美とともに去っていく。
オレ達、四人を取り残して……
(つづく・・・)
お気づきになった方はいるんでしょうか
幼馴染三人集結、なのに全然喜べないですね。
一人は記憶喪失、一人は・・・・さて何があったんでしょう。
次回、伊吹の正体に瑠夏は・・・?




