嵐の前の静けさ
久しぶりの休日を満喫している四人。
楽しいひと時が続くが・・・?
それからというもの、オレ達は目いっぱいゲームセンターを楽しんだ。
コインでゲームができるものや、遊び感覚でできるホッケー。
やりはしなかったけど、子供達が夢中で遊ぶカードゲームなどなど。
オレと朔也は学生時代の頃が懐かしくて、ついはしゃいだ。
要も迅ちゃんも初めての経験ばかりで、楽しくてしょうがないような笑みを浮かべていた。
あ~あ、ブッキーも来ればよかったのに。
考えてみれば、オレは彼が笑った顔を見たことない。
彼のことを、何も知らない。
こうやって一緒にいることもできないなんて……友達だって思われてない証拠かな?
「しっかし迅、あれからたくさんおかしとったな」
感心しているような声で朔也が言うと、迅ちゃんはふんとそっぽを向いた。
彼の手には、UFOキャッチャーでとれたお菓子が入った袋が握られている。
「百円でたくさん取れるからね。食費のたしになるでしょ? いつも瑠夏が高いのしか買ってこないから」
「失礼だな~。そんな一口サイズ、五人じゃペロだよ」
「正確に言えば五人じゃなくてお前だけだろ」
ちぇ。朔也のケチ。
「でも瑠夏君、人形とるのうまいんだね。やったことあるの?」
「小さい頃、親父に教えてもらったんだ。コツみたいなもの」
「へぇ。お父さんと仲いいんだね」
「そうでもないよ」
そういや、親父は今頃何をしているのだろうか。
あの出前以来、まともにあってない。
ちょくちょく電話はするようになったが、相変わらずだ。
今でも見てくれているのだろうか、オレの活躍を。
うう……複雑……
「あれ? るーちゃん?」
ん? るーちゃん?
ふと前を見ると、そこには一人の女の子が立っていた。
二つに縛った髪に、大きなリボンがゆらりと揺れる。
中学生、くらいだろうか。
オレ達よりはるかに小さく、かわいらしいワンピースをまとったその姿は誰かに似ていた。
「やっぱり! 君、るーちゃんと迅ちゃんでしょ?」
るーちゃん? それに迅ちゃんって……
オレが助けを求めるように迅ちゃんを見るが、彼も誰かわかっていないようで顔をしかめている。
耳元で朔也から「知り合いか?」と聞かれ、小さく首を振る。
すると彼女は、あっと声を上げた。
「ごめ~ん、プライベート中に声かけちゃだめだよね。いやあ、芸能人って大変だね~」
「え、ばれてるの!?」
「うん。僕、目だけはいいんだよね」
「失礼ですが、あなたは?」
朔也が言うと、彼女はシャキッと背筋を伸ばして笑った
「初めまして、大園美雪です! 邪魔しちゃって、ごめんなさい」
「ああああああああああああああああああ!」
オレが絶叫すると、近くにいた三人が耳を抑えた。
「なんだ瑠夏。騒々しい」
「思い出した! どっかで見たことあると思ったら! 君、ミッキーでしょ!? 歩美の妹の!」
「え、今頃!? るーちゃんひどい! せっかく会えたのに!」
間違いない、ミッキーだ。
幼馴染である歩美の、三つ違いの妹。
いやあ、それにしても……
「久しぶりな割に、全然変わってないのはオレの気のせい?」
「失礼な! 僕だって成長するよ! 今年で十八なんだから!」
「高校生でその高さ? ちっさいね~」
「シャラップ!」
という風に、ミッキーは背の小ささが特徴だ。
ミッキーとは仲も良かったし、幼馴染の中で唯一の女の子だったから覚えている。
「迅ちゃんも久しぶり♪ 僕のこと、わかる?」
「……君みたいなうるさい女子は、初めて見るね」
「初めて見るとかいう割にその口のきき方はすごいね。さすが迅ちゃん」
「悪いけど、僕は知らないよ」
そりゃ知らないのは当たり前だよな~昔の記憶ないんだし。
ミッキーは初対面だというのに、朔也や要にも親しげに話している。
ま、要は相変わらず朔也の後ろに隠れてるけど。
偶然ってすごいな、こんなところでミッキーに会えるなんて。
……あ! そうだ、歩美のことを聞かなきゃ!
「ねぇミッキー、歩美は!? 一緒じゃないの?」
「え? いるよ?」
「どこ!? 会いたいんだけど!」
オレが言うと、ミッキーは意味が分からないという風に顔をしかめる。
周りを見ても、歩美らしき顔は見えない。
ミッキーがこんなに変わってないから、見たらすぐわかると思ったんだけど……
「見つけた。おい、美雪」
「あ、歩美!」
え? 歩美? 今歩美って言った?
ぱっと前を向きなおすと、そこには信じられない人物がいた。
その人物が、オレ達を見て驚きの表所に変わる。
「……! なんでお前らが、ここにいるんだよ……」
「ぶっ……きー?」
そこから現れたのは、歩美ではなくブッキーだったー
(続く・・・・・)
ということは・・・?
ってことで、今回は何も言わないでおきますね。
小学校時代に書いていた日記帳が、先日掃除していたら出てきました。
なんか懐かしい、というよりこんなことしたっけ?
ということが多かったです。
あと自分の字の汚さに苦笑いしてました、あはは。
次回、とうとう・・・?!




