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つかの間の休息

忙しくなったJOKERに、休日が!

瑠夏の提案で、四人だけでゲームセンターに行くことに!


「想像はしてたけど、やっぱ変装って言ったらこれなんだな……」


呆れたように、朔也がはあっとため息をつく。

オレはてへっと舌を出して笑って見せた。

ゲームセンターに行きたい、とはいったもののまともな変装服を持っていなかった。

とりあえず変装の基本である眼鏡と帽子をかぶって、ごまかしてみようとはなったけど……


「これじゃいつかばれるかもね。要なんて、帽子だけなんだから」


「で、でも要はいつもコンタクトだし?」


「仕事でもメガネを付けてる時があるの、知らないとは言わせないよ」


ぐすん、迅ちゃんのいじわる。

確かに一番この中じゃ、要が違和感ないけどさあ。


「そだ、サングラスにしてみるのはどう?」


「サン、グラス?」


「コンタクト、持ってきてるんでしょ? なら、眼鏡じゃなくてサングラスをかけるの。そしたら気づきにくくなるんじゃない?」


オレの提案が珍しくいい案だと思ったのか、早く承諾してくれた。

色とりどりのサングラスを試着しながら、要のを選ぶ。

結果無難な黒を選んだ要はトイレでコンタクトにし、サングラスをかけて戻ってきた。


「さて、んじゃ目的のゲームセンターに行くか!」


「その前に、一つ聞いていいかな?」


「なあに、迅ちゃん」


「ゲームセンターって、何?」


え?

耳を、疑ってしまった。

だって普通は誰もが知っている、子供の頃に一度は行ってるはずのところを知らないっていうんですよ?

しかもそれが当然というばかりに、きょと~んとしてやがる。

今どきの若い子は! ゲームセンターにはいかないというのか!?


「じ、迅ちゃんしらないの?!」


「今日初めて聞いたけど」


「あ……僕も行ったことはない、かな」


要も!?

よくよく考えてみて、要が行ったことないのは街に出たことないためかなと推理ができる。

ただ迅ちゃんは違う。

要より年下だし、友達と一緒に行ったりしてないなんてもったいなさすぎる!


「ゲームセンターってのはゲーム機などの遊技設備を設置してあるところ、いわばアミューズメントパークみたいなとこだよ。オレもよく瑠夏に連れまわされて、高校時代に行ったんだ」


「へぇ……興味深いね」


「とても、楽しそう」


「百聞は一見にしかず! さあ、レッツゴーだよ!」


二人の手を引っ張り、ゲームセンターがある階へと行く。

そこにはやっぱり、たくさんの人でにぎわっていた。

子供連れの親や、学生がちらほらいる。

迅ちゃんと要はその光景に、興味津々なようで色々なところを見渡していた。


「すごい……! ゲームがいっぱい」


「こんだけあれば、人が寄せ付けられてもおかしくないね」


「さて瑠夏、何から行こうか」


「んじゃまずはUFOキャッチャーから行っちゃいますか!」


そういって、オレは簡単なものから攻めていこうとした。

UFOキャッチャーを見た二人は、興奮しているかのようにガラスの向こうにある人形を凝視する。

いつも大人っぽい迅ちゃんも、今は十六歳の高校生って感じでとても新鮮だった。


「なんか取ってほしい物あったらいってよ。オレ、こういうの得意なんだよね」


「あの人形とか、とれたりするの?」


「オッケーオッケー、任せてよ」


ゲームセンター歴十年のオレが、ここでへまするわけにはいかない。

昔からなぜかこういう能力はあったらしくて、よく友達にとれとれせがまれたっけ。

要がとってほしいといった人形は見事にアームにはまり、見事一発で手に入ってしまった。


「うわ~! すごいよ、瑠夏君!」


「いやあ、それほどでも~」


「あんな弱々しいアームでこんな人形がつかめるなんて、研究のしがいがありそうだね」


け、研究?

要が持つ人形を興味深そうに見つめる迅ちゃんは、いつもの彼じゃないみたいでつい笑ってしまった。

これが迅ちゃんの本当の姿なのかもな。


「UFOキャッチャーにも色々あってな。形がちょっと違うけど、お菓子をとれるやつだってあるんだ」


「へぇ、そうなんだ」


「どうだ? 迅も一回やってみなよ」


朔也が百円を渡すと、迅ちゃんはそうっとコインを入れる。

オレよりはるかに小さい手でボタンを押し、アームを動かせる。

タイミングが良かったのか、見事にお菓子が一二個落ちてきたのが分かった。


「お、迅ちゃん! ナイス!」


「結構楽しいだろ、それ」


「……うん。思ってたのと違ってすごく、すごく楽しい! 他のもやってみたい!」


キラキラと輝く、曇り一つないその笑顔にオレははっとしてしまう。

その笑顔が、昔のあのころの迅ちゃんと重なって見えたから。

誕生日プレゼントだよって渡すと、いつもこの笑顔で


『ありがとう、瑠夏君!』


って笑ってくれたっけ。

形は何であれ、迅ちゃんはここにいる。

オレはそれだけでうれしいのに、どうしてあいつは……。


「瑠夏君? どうしたの」


「へ? あ、ごめん。ちょっとボーっとしてた。じゃ、次行くか!」


そういってオレは不思議がる要の手を、強引に引っ張った。


(つづく!)

迅ちゃんかわいい、と思っているのは私だけじゃない・・・・はず

私もゲームセンターにはよく行くのですが、

人形のかわいさに悶えてるくらいで、何もしないで帰ります。

だれかUFOキャッチャーうまい人いないかなと、ひそかに募集中です


次回、まだまだ続く休日!

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