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第6話 戦闘開始

少し長めになり戦闘描写に入りました。読みにくいところもありますが、よろしくお願い致します。

感想、評価をお願いします。感想、評価があると作者は喜びます。

さて、やっとのことで鈴音さんと再会出来た訳だが、色々と説明しなければいけない

ことがたくさんある・・・ただ、ハイシルフがど派手にかましてくれたおかげで、

ここに邪神の遣いの配下達が集まってくるのは時間の問題であろう。

どうしたものかと考えていると、

『 告 ソウルネットワーク内であれば、情報の共有とスキルの譲渡ができます。

主のスキル、身体の最適化も済んでいないので今、この時間を使い行うのを推奨します。』

「最適化って、PCみたいだな。時間は掛かるのか?」

『 告 モンスターが集まる前に完了致します。』

「よし、叡智の書(マーリン)お前に任せた。始めてくれ」

『 告 主の最適化と、使徒へのスキルの譲渡を開始致します。使徒への情報の共有化を開始致します。主は強制休眠(スリープ)に入りますので、使徒へ主の防衛を命令致します。』

「は・・・・?なん・・だ・・・・」

いきなりの休眠開始に、やはりやめようと声を掛けようとするが、猛烈な眠気に阻まれ、意識がとぎれた。


後頭部に柔らかい感触がする。それにいい匂いも・・・誰かが俺の頭を撫でているようだ。誰かに頭を撫でられるなんて、何年ぶりだろう。もう少しこの感触を

味わっていたいと、惰眠を貪ろうとしていると・・・額に猛烈な痛みを感じ意識が

強制覚醒させられた。

「いてぇえええ!!!何すんだ!!!」

「いつまで、寝てんのよ!!このダメ天使!!!!」

俺の額に足を乗せたハイシルフが目の前に浮かんでいた。痛みの正体はこの性悪妖精のせいか・・・じゃあ、未だに続く後頭部の柔らかい感触は?俺はゆっくり上半身を起こすと後ろから声を掛けられた。

「起きましたか?(コン)さん。私を助けてくれたんですね。ありがとうございました。」

優しい笑顔を俺に向けてくれている鈴音さんだった。鈴音さんはそう言うと

俺を後ろから抱きしめてくれた。ん・・・?鈴音さんの身長で俺を包むように抱き締められていることに違和感を感じ、俺は鈴音さんの手を優しく解き、振り向いた

鈴音さんは、膝立ちの状態でいた。俺は立ち上がっているのに、鈴音さんと目線が一緒だ・・・鈴音さんは、女子高生では大きい方なのであろう。目方で160cmはあるだろうか?それでも膝立ちなのである。手を見てみる。小さく縮んでおり、紅葉のような手だ。

「俺・・・縮んでる?・・・」

あれ・・・?俺、最適化を依頼したよね?なんで身体が縮んでるの?これ、逆に

弱くなってない?俺は何度目かの混乱状態に入っていると

『 告 今の主の力をもっとも効率よく発揮できて主の可愛さを思う存分発揮できるのが今のお姿です。これは使徒全員の総意です。』

あれー?叡智の書(マーリン)俺は可愛さを求めてないよ?使徒全員って鈴音さんもセシルさんもかい・・・ってか叡智の書(マーリン)人格あるよね?

「主様・・・お美しいです・・・」

周囲の警戒をしていたセシルさんが、振り返り恍惚の表情で言ってきた。鼻に赤くなった布を詰めながら・・・


俺の外見は、小学校高学年くらいの少女になっていて、鈴音さんが髪をセットしてくれたらしいツインテールになっていた。サイズぴったりのローブを着込んでいることから叡智の書(マーリン)がスキルで造りだしたのであろう。

スキルの方は各属性魔法がひとまとめに属性魔法にシェイプアップした。そして、

天使ということで聖属性の魔法が神の代行者としての御技、奇蹟としてランクアップして俺は鈴音さんの守護天使となった。

鈴音さんは属性魔法と聖属性魔法、剣術、体術、召喚術、魔力、気流探知をスキル譲渡によって取得し、セシルさんは元よりあったスキルの底上げがされて強くなっていた。

武器は、俺は使わないし、セシルさんか、鈴音さんだが・・・戦闘経験のあるセシルさんに持たせ前衛をお願いし、ハイシルフに鈴音さんの傍で守るようお願いした

「ハイシルフってなんか言いにくいよな?名前あったほうがいいんじゃない?

その方が言いやすいし、シルフだから、シルフィーナなんてどう?」

俺はこの世界に来てから軽率な言動が多いような気がする・・・今回もやってしまったようだ。

「!!!!!!!!!!!」

激しい感情の渦と魔力が俺に流れ込んでくる。ハイシルフ、シルフィーナの身体が

一回り大きくなり30cmくらいになって成長した。

『 告 ソウルネットワークが構築されました。個体名シルフィーナは最上位精霊となり精神体(スピリチュアルボディ)を取得しました。》

「私・・・シルフィーナみんなよろしくね!!」

シルフィーナは名が貰えたことが嬉しかったのであろう、花が咲いたような笑顔で

俺達に告げた。

「ああ、よろしくな。シルフィーナ」

俺はやや引き攣った笑顔でそう答えつつ、軽はずみな言動は控えようと心に決めるのであった。


セシルの妹さんは、最下層にいるのが感知できた。セシルの力の底上げで魔力感知の範囲が広がったおかげだが

「妹は、最下層にいるのは間違いないのですが、感じる魔力に何か闇の魔力が合わさって感じられるのです・・・」

セシルは戸惑いながら俺に告げ、俺の返答を待つ。

「嫌な感じがするが、セシルの妹さんを助けて、邪神の遣いとやらをぶん殴って

こんな所からおさらばしなきゃな。みんな気を引き締めていこう」

俺達は部屋から出て最下層に続く階段のほうへ歩いて行った。

四回程、敵と遭遇したが、圧勝だった。セシルが一刀のもとに敵を斬り伏せ、

シルフィーナが、風の刃で残った敵を切り裂く。俺と鈴音さんは、その後ろを

手を繋ぎながら歩く・・・俺、なんもしてない・・・

最下層は言うならば、地下神殿といった様相をしていた。気味の悪い石像が左右にズラッと並び奥には一際大きな悪魔のような石像がある。これが邪神か・・・俺は

直感的に察した。

すると、奥の方から柱のロウソクが順番に灯り始め部屋全体を灯す。祭壇の場所には黒いローブを着た一人のエルフの女性が立っていた。

「セシリア!私よ!セシルよ!助けにきたわ」

セシルはよく通る声で、エルフの女性はそれに意を返さず、何か呪文のようなものを唱える。すると祭壇と俺達の間に黒い闇の渦が現れ、緑色の巨大な手が出現した

さらにエルフの女性は呪文を唱え、神殿の悪魔の石像達が動きだした。

「邪神サタナキア様は大層お怒りである。肉塊と化しその魂をサタナキア様に捧げ

自分が仕出かした事を未来永劫悔いるがいい!」

エルフの女性から聞こえる言葉は男の声だった。俺は解析(アナライズ)でエルフの女性を見る・・・セシリア・レイクノルド 精霊術師 憑依中アモン

そう表示がでた。

「憑依されてるみたいだな・・・アモンって三下みたいだ。俺が三下と闘う。

セシル、シルフィーナは石像を鈴音さんは二人の支援をお願い」

「了解しました。主様」「わかったわ。(コン)」「(コン)さん気をつけて下さいね」

三人が返事をし、飛び出す。俺は先制の意味を込めて全体攻撃の奇蹟を発動させた。

「見やがれ。奇蹟の力を!炎と熱で焼け切れろ!神の怒り(メキド)

巨大の手と石像に向かい無数の数の光線が発射され、それを合図に戦闘が開始された。


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