第4話 現状把握と、行動指針
投稿再開致します。今回は説明話となります。作者も一度整理したいというか・・・読み飛ばしても支障ありませんが、読んで頂けると少しはわかりやすいかと・・・
今、俺の頭は今までのことを理解するのにオーバーヒートを起こしそうになっている
百歩譲って、セシルとソウルネットワークが構築されたのは良しととしよう(構築条件はわからないままなのでそれは置いといて)
何故、俺が天使なのか・・・?何故、俺が中学生くらいの美少女なのか・・・?
そして誰をモデルにしてるのか・・・?見たことあるような気がするんだけど、思い出せん。もう少しで思い出せそうなんだけど。
『 告 天使魂のモデルは先ほど、牢屋で輪廻の輪に還した女性、エルスリッドをモデルにしています。天使魂の記憶内に天使魂の身体的特徴を構成する情報がなかった為、エルスリッドをモデルに使用しました』
確かに俺は自分の姿を覚えていない・・・自分が生前男だったという記憶も曖昧に
なってきている。
「なるほど、容姿に関しては理解した。何故、俺は天使になったんだ?全く理解
できないのだが?」
『 告 邪神に囚われし多くの魂を輪廻の輪に還すことにより、神の威光を世界に知らしめたと判断され天使の位階、第九位に任じられました。人間の場合ですと、
死後、魂が天界に上がり、修行により魂の格を上げて、天使となるのですが
天使魂は、格はすでに天使級まで上がっており、精神体を取得していた為、すぐに天使へと魂魄の構築が可能でした』
う・・・む・・・・いつ、俺が魂の格を上げる様な聖人みたいなことをしたのだろう?俺は生前、状況に流されるまま生きてきたと思うのだが・・・
納得はできないが理解はした・・・なら、俺と鈴音さんがこの世界に来た理由は?
聖なる魔法陣により召喚されたはずが、何故ここにいるのか・・・?
天使となったからには、何かしら神というものの意図が絡んでくるはずだ・・・
その時、俺は正しく動けるのだろうか?正しくとは・・・?あまりにも情報が少なすぎて考えがまとまらない。
「あ・・・あの、主様・・・?」
ずっと声を掛ける機会を伺っていたのだろう。セシルが遠慮がちに声を掛けてきた
「ああ・・・申し訳ないっす。セシル・・・さんでしたよね?どうしたっすか?というか主様というのは?」
「はい。改めまして。私エルディア国第二王女にして守護騎士の セシル・レイクノルドでございます。先ほど、主様の手に触れさせて頂いた際に、神託を賜りました。天使魂の手足となって神の威光を示せと・・・そして天使魂のことを
主として崇めよと・・・」うっとりとした恍惚の表情で驚きの事実をセシルが話しだした。
「叡智の書やりやがったな・・・・」
『・・・・・』
色々ヤバいんじゃなかろうか?一国の姫に主様と呼ばれるのは・・・俺、不敬罪とかで牢屋行きになるんじゃなかろうか?
「えと・・・セシルさん?俺のことは名前で読んでくれればいいから。主様呼びはやめてくれると助かるな・・・」
「なりません!主様とお呼びしなければ、私が神罰を下されてしまいます。それに
主様とお呼びするのは神罰が怖いからではありません。あなたの御技に、御心に
感服し、忠誠を誓うのです。」
アカン・・・これは狂信者の目や・・・
俺は、半ば諦めつつこれからの行動指針を話しだした。
1/7 辻褄の合わない部分を修正しました。申し訳ございません。
評価、批評どんどん送って頂ければ作者は喜びます。よろしくお願いします。