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第7話 王女暗殺計画

本日二話目の投稿です。感想、評価お待ちしております。

誤字脱字等ございましたら報告お願いします。

「え?え?何が起こったのですか?」

リュッカはまだ、自分に何が起こったのか理解でていないようだ・・・それとも奴隷紋を消すということがとんでもないことだったのか?

『 告 奴隷紋を消すというのは通常、奴隷の主人から契約を取り消すという宣言とともに契約書破棄することで成立します。主が行った様な、奴隷契約を無効にするというのは、この世界でも上位の聖職者しかできません。』

あちゃぁー俺はまたやってしまったのか・・・・天使だからと言って軽々しくやりすぎたのか・・・俺は思わず壁に手をつき、反省のポーズをしてしまった。

ガッシャンガッシャ!と金属を鳴らす音が聞こえて反省の念に囚われている俺が振り向くと・・・大きなメロンがフルフルと揺れていた。

「ない・・・・無くなってます!奴隷紋が綺麗に無くなってます!!!」

大きなメロン・・・もといリュッカが奴隷に開放されたことを喜び涙を流していた。


「落ち着いたかな?」

俺は泣き止むのを待って、リュッカに優しく聞きながら頭を撫でる。

大人の女性に対してどうかと思う対応だが、本人が嬉しそうにしているからいいのか・・・?

「はい・・・天使様、お恥ずかしい姿をお見せして申し訳ありませんでした。」

リュッカは恥ずかしさに俯いてしまっているが、笑顔だ。

それに対して使徒+獣人の反応が羨ましいの一点に染まっていた。こら、そこ指くわえない。

「んん!早速ですが、歓迎式典の件ですが・・・式典の場で姫様と、団長を亡き者にしようと計画されています。首謀者は宰相のヘンネルです。」

咳払いをして、なんとか場の雰囲気を変えたリュッカは一気に話を捲したてた。

そこでセシルが意見を述べた。

「ヘンネルは文官としては、有能だが武官としては並の力しかなかったはずだ?リュッカ、あなたなら抑えられる相手ではなかったのか?」

「その通りです団長。普通なら私と近衛騎士団なら抑えられる相手でした。団長の言いつけ通り、ヘンネルを内偵していたところ、怪しい人物が出入りしているのが分かり忍び込んだところ、逆に怪しい男に見つかり戦闘になりました。こちらの力が一切通じず私達は負け、私以下近衛騎士は奴隷へと堕されました・・・」

その時のことを思い出したのかリュッカは悔しそうに拳を握りながら言葉を返した。

「怪しい人物・・・それは黒装束だったか?」

俺はヴェルス山脈の麓の洞窟内で見た黒装束を思い出しながらリュッカに聞いた。

「その通りです。天使様・・・ご存知だったのですか?」

「いや、火竜の封印を破壊したのも黒装束だったからさ。二つはこれで繋がったな」

俺は一連の事件を暗躍している者のことはわかったが、目的がはっきりとはわからない。

「もしかしたらですが・・・エルディアの守護神ユグドラシルを火竜ヴァリアントに殺させるのが目的じゃないでしょうか?」

ここでセシリアが核心につく意見を言ってくれた。

「エルディアには代々、女王のみが伝承する守護神の召喚呪文があります。私達を亡き者にするのも、女王に連なるものの血筋を断つことが目的でしょう。考えたくないのですが、お母様・・・女王はヘンネルの傀儡と化してるのは間違いないでしょう。」

おお?あの残念少女のセシリアがマトモな意見を言っている・・・やれば出来る子なんだなぁと思い関心していると

「お姉様、聞いてくれましたか?ご褒美を!ご褒美をプリーーーーーズ!!!」

ハァハァしながら、俺に抱きつこうとするセシリアにセシルが無言で鉄拳をお見舞いする・・・関心した俺がバカだったかと冷めた目でセシリアを睨むと

「あぁ・・・冷めた目で私を見るお姉様もふつくしい・・・」

ハァハァが激しくなり身悶えし始めたので、全力で放置する。

「目的はわかった。まずはエルディア内部の徹底的に膿を出し国を正常化する。

それから、火竜の再封印だな。正直、今のままでは火竜を再封印は無理だ。俺も力が足りないし皆も足りない。だからエルディアを正常化し、後顧の憂いを除いてから火竜に挑む。皆、それでいいかな?」

俺の言葉に皆は静かに頷き行動方針が決まった。

「リュッカさん。招待は謹んで受けることにするよ。まぁ、乗り込むのは二日後だけどね。それとまだしばらくは奴隷のふりしててもらえないかな?頼むね?」

俺はそれだけをリュッカに念押ししリュッカは道場を後にした。


「さてと・・・行動方針が決まった所で・・・フェリス、リコリル。」

「はっ!」

「お側に・・・」

フェリスとリコリルを呼んだ俺は二人の傍に近づき、翼を拡げ宣言する。

「犬耳族のフェリス、猫耳族のリコリル。二人を俺の使徒として認める。二人とも

力を貸してくれ。」

フェリスには天使の羽のアクセントがついたチョーカー、リコリルには同じく天使の羽が付いた尻尾飾りを渡した。

「御心のままに、私達をお使い下さい。姫様・・・」

二人は声を揃えて俺の宣言に答えた。

姫様・・・元男にはきつい呼び名だが、また話が脱線しそうなのでぐっと堪えつつ

次の者を呼ぶ。

「火の精霊、そこにいるんだろ?お前も俺に力を貸してくれないか?貸してくれるなら名前つけてあげるぞ?」

俺のすぐ傍で、火が上がり、火の幼女精霊が現れる。

「ワタシテンシニチカラカス。ヴァリアントフウインスル。」

「よしよし。いい子だ。そうだな・・・君の名前はアグニだ。アグニよろしくな。」

すると、強烈な光がアグニを包み込み、アグニを成長させていく。アグニを包む光が止み、大人の女性が姿を現した。

「アグニか・・・いい名前だねぇ~気に入ったよ。姐さん、改めてよろしくな!」

幼女精霊から、姐御肌の美女精霊が爆誕した瞬間だった。

『 告 使徒フェリス、使徒リコリル。ハイサラマンダー アグニとソウルネットワークが構築されました。ソウルネットワークの拡大により使徒に大天使の加護が

永続的に付与されます。』

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