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第6話 エルディアからの招待状

更新遅れて申し訳ありません。残業続きで書く余裕がありませんでした。

しばらくは、週2回更新になりそうです。読んでくれている皆様、大変申し訳ありません。

さりげなく不安が残る言葉を残し、強制的に対話を終えたローラちゃんにいつかしばくと心に誓いながら、俺達は礼拝堂を出たところで、他の使徒達と犬耳少女と猫耳少女、それに初めて見るエルフ女性がいた。

俺の視線に気付いたのか、セシルはエルフの女性に、自己紹介を促した。

「お初にお目に掛かります。天使コン様。私はエルディア国近衛騎士団副団長を努めますリュッカと申します。本日はコン様とその使徒様達に歓迎式典にご参加して頂きたく招待状をお持ちしました。」

俺は歓迎の意味がわからず間抜けな声を上げてしまった。

「へ?歓迎式典?」

「はい。エルディア国の第二、第三王女を無事お救い頂いた件に対しまして、女王様は大変感謝されてます。他の貴族方(・・・)もこの功績を式典にて称えよとのことで3日後に開催予定です。」

式典まで開催って・・・そんなに大げさに感謝することか?なんか話しぶりから、貴族達に押し切られた感じがするけどな。

『 告 その通りです。邪神の件と今回の火竜の件には、エルディアの貴族が関わっていることは確かです。式典の会場にて、セシル、セシリア姉妹を暗殺しようと考えているのでしょう。』

ふむ・・・少しカマ掛けてみるかな?

「三日後とはまた急なことだね?急がなきゃいけない理由でもあるのかな?俺としてはこの村に少し滞在してからのがいいのだけれど?」

リュッカと名乗った女性の顔が少し引き攣ったのを俺は見逃さなかった。

「お考えはもっともですが、女王陛下と、宰相閣下の招待です。従って頂きたく存じます。」

今の、リュッカの発言にエルフ姉妹と何故か犬耳、猫耳少女が怒りを顕にして一歩前に出るが、俺が手で制する。それと同時に、解析(アナライズ)を唱える。


名前 リュッカ・エレソン 種族ハーフエルフ

クラス エルブンナイト 奴隷紋有り

           ・

           ・

           ・

これは、思ったより闇が深そうですな・・・近衛騎士を奴隷化するとはね・・・

『 告 昔よりエルディアは選民主義が根強く残る国ですので、ハーフとなると最も卑下される対象となっていました、それが近衛騎士団の副団長だと妬みや嫉妬の

対象になっていたのでしょう。弱い奴隷紋なので解除可能ですがいかがしますか?』

あ、できるんだ?簡単そうに言うとは流石、叡智の書(マーリン)先生。

俺は落ち着いて話できる場所がないか、聞いてみると、犬耳少女が嬉しそうに口を開いた。

「村長の家・・・私の家ですが話をするのにてきした場所があります。ご案内致します。申し遅れました私、犬耳族のフェレスと申します。隣の者は従者のリコリルです。」

丁寧に自己紹介をした犬耳少女・・・フェリスの尻尾はブンブンと振られていた。

「ああ・・・案内を頼む・・・」

あんなに尻尾を振られたらお願いするしかない。俺がそう答えるとフェリスはより一層尻尾をブンブンさせて案内するのであった。尻尾切れないか心配にさせながら


しばらく歩き、村長の家に通された俺達は一階部分の応接室に案内された。

夜、俺が訪れた家は村長の家だったのかと考えていると、猫耳少女・・・リコリルは応接室の本棚の一冊の本を引き出した。

すると、本棚は左右に分かれ、下に降りる階段が出現した。

「さあ、こちらです。皆様」

リコリルが促すの従い、俺達は隠し階段をしたに降りていった。

階段を降りると広い部屋に出た・・・懐かしい匂いに包まれた場所に俺は見覚えがあった。懐かしい匂い・・・畳に壁には槍と刀が掛けてある。これはやっぱり

「武道場じゃないのか?これ?それに畳まである・・・。」

何故、異世界(イモータルスフィア)に畳や刀があるんだ?誰が伝えたんだろう?

『 告 800年前の魔導戦争時、使徒鈴音のように召喚された英雄が伝えたようです。それをこの村は絶やさず伝え続けたのでしょう。』

800年前にも召喚された異世界人がいたのか・・・ということは

「もしかしてだけど、フェリスとリコリルは、侍や忍者って言葉をしってるんじゃないかい?」

フェリスとリコリルは驚いたように口を開いた。

「天使様、なんでその言葉を知ってるのですか?私の一族とリコリルの一族しか伝承してないのに・・・・」

なんでってねぇ・・・掛け軸におっきく忍びと書いてあったり、刀の他にも鎧が飾られたりしてたらねぇ・・・

「俺と鈴音さんは、君達に武術や、言葉を伝えた者と同じ世界から来た者だからだよ。」

懐かしさに脱線しすぎた・・・話をする前にやることをやらないとな。

「リュッカさんと言ったね?あなた国の使者で近衛騎士なのになんで奴隷なんだ?」

突然話を振られたリュッカは驚きで言葉がでないようだ。セシル、セシリア姉妹も

同様に驚いていた。

「今のあなたとじゃ、マトモな話ができるとは思えない。なんで、奴隷解除させてもらうね。」

俺はこれだけを簡潔に述べると、リュッカの額に指を当て魔法を発動した。

呪式解除(アンチカース)

彼女の身体が淡い光に包まれ、奴隷紋は消え去った。


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