第1話 村にある違和感
今年初の風邪を引いてしまいました。皆様、お気を付け下さいませ。嬉しいことにブクマ、PVがどんどん増えてきて、皆様に感謝感謝です。この章は内政の話や、現代技術や現代化学が登場してきます。
聖剣カリーナの中で、眠りに入ってからどれくらいの時間が経ったのだろう。
もう最寄りの村にはついたのだろうか?まずは自分の状態を確かめるべく叡智の書に聞いてみた。
(俺が意識を回復したということは、進化の方は完了したのか?叡智の書?)
『 告 大天使への進化は完了しております。新たに取得したスキルは以上です。
高速思考 並列思考 異界門召喚再現模写
王冠の守護天使 メタトロン より・・・祝福ぽい?何かが付与されています。』
(祝福っぽい何かって何それ?怖いわ!)
俺は慌てて、そのスキルの意味を調べた。
『 スキル 炎の祝福(メタトロンの愛を添えて・・・)
炎の耐性、極大UP 炎に連なる者を従えることができる。炎特性 極大UP メタトロンの狂おしい程の愛が込められている。合掌・・・』
(ちょ・・・おま!フレーバーテキストさん、合掌って何?何に対して合掌なの?
つか、これ超チートスキルじゃないの?メタトロンってなんなの?)
俺は混乱する頭を抱え、とりあえず、メタトロン問題は頭の片隅に追いやり、外に出ることにした。後日、メタトロン問題が発端の事件が起きるのだが、今の俺は知らない。
とりあえず、使徒のみんなに覚醒報告がてら、現状を聞いてみる。
ソウルネットワークがLv2になったことで念話が出来る様になったことは便利だ。個人、一斉念話と切り替え可能な優れスキルだ。
(皆、とりあえず進化の方は完了したけど、今は何処にいるんだい?)
みんなを代表して、セシルが答えてくれた。
『今は、皆イエリスの宿屋にいます。コン様がお眠りになられてから、3日が経過しております。』
続いて、セシリアが口を挟む。
『コンお姉様、早く出てきてください。そのお姿を早く私達の前に・・・』
なんか、セシリアがハァハァ言ってるが気にしないことにする。俺は鈴音さん、ディーネ、シルフィーナにも声を掛け、姿を現すことにした。
聖剣カリーナから、光が溢れ、俺が顕現する。光が徐々に消えることによって、足先から、身体、頭と現れ始める。俺はゆっくり目を開き自分の姿を確認する。
聖剣カリーナの中では確認できなかったからね。
足、うん、カモシカのような綺麗な足だが、少し肉付きが足りないかな?
身体、うん、なんとなく予想してた・・・ツルペタボディに申し訳程度にお胸が膨らんでいる。
髪、少し長くなったのかな?それをゆるく三つ編みにしている。陽の光に照らされてアクマリンの髪が美しい。
服を着てないことに気づき、服を物質化する何故か、全身を包んだのは白い司祭服であった。全身に金色の刺繍がされている随分と高位の司祭が着そうな司祭服だ。右手には美しい白い槍を携えていた。
セシルとセシリアのエルフ姉妹を見やる。何故か二人とも、血の海に沈んでいた・・・どういうこと?
『 告 セシルとセシリアは主の裸から妄想を爆発させ、さらに大天使の装束を身に纏った主の可愛らしさに許容限界に達し敗北しました。』
(は?何に対して敗北なの?怖いよ!この惨状。)
『 告 主の可愛らしさはこの世界で一番でなければなりません。それは叡智の書としての義務です。』
鼻から血の海を生成している、エルフ姉妹と狂信的なコーディネーターは置いといて、鈴音さんに話を聞いてみる。
鈴音さんは、鼻をハンカチで抑えながら、何故か頬を赤く染めて片言で話し始めた。
「イエリスの村、聞いた話と違う。エルフ族誰もいない。獣人族だけ。獣人族、子供見ない。大人、元気な人少ない。」
どういうことだ?子供がいない?何かが起こっているのは確かだが、情報が少ない。俺は鈴音さんの目線の高さまで飛翔し問いかけた。
「鈴音さんどういうこ「ブパッ!ピュー」
俺に降り注ぐ血の雨・・・・どうやら、鈴音さんも許容限界に達したらしい。
俺は三人の重症患者をため息をつきながら、ベッドに移しヒーリングサークルを
発動させた。詳しく聞けるのは明日だな・・・。まずは身体をどうにかしないと。
ベッドの上でセシリアが返事をするように、ビクンビクンと痙攣していた・・・
なんか書いている内にカオスな回になってしましました。誤字脱字あれば、ご報告お願い致します。