第10話 エピローグ
本日二話目の投稿です。後一話投稿する予定です。
基礎のセフィラ✖ 王冠のセフィラ○に修正しました。
セシリアの方はこれで大丈夫だろう。今回、叡智の書の言った通り
威厳ある態度で望んでみたものの、なんか悪党みたいな感じだったな・・・今、思うと。元の世界に帰る方法はわからずじまいだし・・・どうしたものか?
すると、膝の上のセシリアが目を開け、ゆっくりと起きだした。
「お姉様・・・・おはようございます。」
んん?お姉様とな?ああ~セシルのことか・・・そうだよな。姉妹で王族なら、そう呼んでるのも普通だよな?
「魂お姉様、どうされましたか?もしや、夢の中で私なんかの為にそのお力を使いすぎてお疲れなのでは?」
あれ~?俺がお姉様なの?セシルじゃないの?しかも俺、元男だったはず・・・なんだけど?
セシリアとの話声で、他のみんなも起き出してきたため、これからの行動方針を決めることにした。
「さてと、ディーネ出ておいで。みんなで話し合いしますよ?」
「はぁ~い。主様。」
セシリアとの夢の中での対話で仲間になったディーネを呼び出し、話し合いに参加させる。色々な出来事がおこったけど、俺も鈴音さんも、この世界のことはなにひとつわかってないのだ。そこで使徒達に改めて説明してもらった。
一つ、この世界は異世界といい、人族、獣人族、エルフ、ドワーフ、精霊、竜人、魔族が住んでいるファンタジーな世界であること。
二つ、俺も普通に使っている魔法という概念がこちらでは一般常識だということ。
三つ、魔族の動きが活発化して、邪神、魔人の復活を悲願として、国家単位で動いている国があること。
大まかな感じではこの世界のことはこんな感じだ。次に俺と鈴音さんのことを話し
誰が召喚したのか、元の世界に帰る方法があるのか?についてだが
セシル曰く「元の世界に帰るというのは私はそのような魔法はわかりませんが、召喚した国家には心辺りがあります。神聖王国エルスチュアリ・・・この国の姫巫女に代々伝わる魔法の中に、世界の災いが起きるときのみ使用が許される召神の儀と
いうものがあるそうです。3ヶ月前に発動されましたが、失敗に終わったと聞いております。」
3ヶ月前か・・・こちらの世界の時間軸と、元の世界の時間軸とが同じとは限らないよな・・・多分、その召神の儀というのが引き金なのは間違いなさそうだ。
「邪神、魔神の復活というのは、封印してるアイテムを壊すとかそういうのなのか?」
俺は元の世界のマンガやゲームの知識から引用した復活という単語から連想されるものを並べて聞いてみた。
「それもありますが・・・・邪神、魔神それぞれが教義をもってまして、教義によって人々の魂の隷属が増えますと封印の効力が弱まるのです。
続いて、セシリアが補足で話をする。
「魂の隷属の度合いによりますが、夢の中の私の状態が、末期の状態です。思考することができなければ、操るのは容易ですからね。」
なるほど・・・邪神、魔神の魂の隷属から開放することで封印の力を強めることができるということか・・・逆を言えば。
『 告 真理の一つ自由の真理を獲得、理解しました。理解することにより、スキルツリーセフィロトの樹の封印が解除され、王冠のセフィラが開放されました。』
んんん?
『 告 王冠のセフィラが開放された為、第八位 大天使の位階に進化できます。進化しますか?』
(今のところ、危険はないだろう。yes と・・・)
『 告 了解しました。進化を実行します。天使魂を強制睡眠に移行します』
俺の身体が勝手に動きだし、まるで自分の身体を抱くように、翼が俺の身体を包み込んだ。とりあえず、スリープに入る前にここから動き出さないと・・・
「みんな、ここから出て、一番近い村を目指せ。それとセシル。剣を掲げろ。俺はしばらく動けなくなる。」
それだけを早口で捲し立て、セシルの掲げた聖剣カリーナに俺は飛び込んだ。
『 告 使徒セシリア、使徒ディーネとソウルネットワークが構築され、ソウルネットワークLv2を取得しました。』
俺の頭の中に叡智の書の言葉が響いたところで、俺の意識が途切れた。