第0話 プロローグ
「・・・さん」
「・・・んさん」
「魂さんってば、起きてますか?」
鈴の音のような軽やかな響きが、俺の意識を覚醒させていく。
「・・・おぉ・・・?落ちてたか?すまんすまん鈴音さん」
「無理をさせてしまいましたか?ごめんなさい・・・」
「いやいや、大丈夫だ。問題ない・・・そろそろ移動始めよう。夕方までに村に入らないとな」
「はい。今日こそは暖かいベットで眠りたいものです」
彼女は剣を携え一人、森の中を歩き出す。
「さて、異世界の真理を探求しようかね」
剣の陽気な声に釣られて可憐な笑顔で頷き返してくれた。
さて、皆さんお気づきだろうか?気づかない訳ありませんよね・・・・剣の存在を。
よく生前?に読んだラノベには、異世界召喚もの、異世界転生ものってジャンルがあって、
主人公が女神様(男はノーセンキュー)からチート能力授かってチーレム無双・・・って
それって体あってのことだよね。体なければ、女体を目で楽しめても女体の神秘を探求できないよね!
女躰の神秘を探求できないよね!!!大事なことなので二回言いますた。
さて、何故俺が剣なのかというと、俺の生前・・・死の瞬間から異世界に
引き寄せられた話から語らねばならない。
あのクサレ邪神の使いによって。
お読み頂きありがとうございます。拙い文章ですがお楽しみ頂ければと
思います。目指すは三日に一度更新!