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ジリッ…。
ジリッ…。
沈黙が続く。
俺にほんの一瞬のスキが出来てしまった!
『キバハラリュウ!シネッ!』
βは俺に向かって鋭く尖った腕で胸を貫こうとする。
ズブッ!胸には刺さらなかったものの腕に刺さった。
『グァウッ…!アウッ!』
腕に激痛が襲う!
『ククク…イタイカ、イタイカキバハラリュウヨ…ハハハ!ツギハココダ!』
βは尻尾で首をしめてきた。
『グッ…ウッ!』
つかまれた首の隙間からβの身体に亀裂を見つけた。
古傷の様だ。
そこを攻撃すれば倒せるのだろうか。