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階段下には、俺に似たバケモノが立っていた。
そばに君彦さんが気を失い倒れていた。
そしてそこにいたバケモノは言い放つ。
『ククク…マッテイタゾ、キバハラリュウ…。ワガナハβ(ベータ)、キサマヲコロシニキタ』
俺と違い奴はしゃべれるのか。
コイツを倒さない限り君彦さんは助けられないと本能が感じ俺はとっさに構える
『キバハラリュウ…キサマハ…ワレワレノシッパイサクダ。ショセン、ニンゲンヲシタジニシテモワレワレイジョウノモノハウマレナイノダ…』
我々だって?くそっ…。
コイツ以上にまだいるのか!
ウー!ウー!
その時だった家の外からパトカーの音がした。
きっとさっきのガラスの割れた音を聞きつけ近所の人が警察を呼んだのだろう。
『チッ!ジャマガハイリソウダナ…マア、イイ。キバハラリュウヨ…ワレトタタカオウデハナイカ』
…何ていう奴だ。