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1-12






















さて、私朝霧澪、帰って参りました。


無駄に豪華な馬車に送られて、見事このお店に戻ってきましたとも!



帰ってきたら、マルサさんの熱ーい抱擁を受けた。おおう、ちょっと痛いけど、嬉しい!




「アサギリ…!あんた、よく無事で帰ってきたね!」


「おかげさまで…!何とか無事に帰ってこれました。」



にこりと、相手を落ち着けようと笑みを浮かべる。

マルサさんも、その笑みに安心したのだろうか力を抜いてくれた。

人の優しさを感じるのはこういう時だ、マルサさんの目を見ても、本当に心配してくれた事が分かる。




















それからは平凡が続いた。



マルサさんのお店で、お客さんとも仲良くやりながら何とかやっていた。










今日は買い出しを頼まれたので買い出しに行ってきた。

そのついでに、この間、といってもずいぶん前だけど、見つけた私の秘密の場所に行くことにした。

家々が並ぶ道の上の方の、瓦礫を潜った奥にある、この街、国を見渡せるすごくいい場所だ。

細い道を行くと広く一面に広がる芝生。ふわふわとした此処で寝転がっていると、自然といい気分になってくるんだ。




不意に、カサ、と音がした。何だろう、と思って顔をあげたら、そこには―



いつだかに見た、フードを被った男性がいた。


今日も前のようにフードを被っていて、さらさらとした茶色の髪は隠れている。

個人的には、こんなにきれいな茶髪、日本では拝めなかったからフードを外してしまえばいいのにと思う。綺麗だから。



お互い、視線があって、しばらく無言になった後、







「あー……、こんにちは、?」
















結局、私の口から出たのはそんな言葉だけだった。





























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