第21話:スマホの次はゲームだ! 〜暴走する女子高生開発チームと伝説の神ゲー爆誕〜
「真理子様! わたくしたちの『神スマホ(仮称:M-Phone)』で動かす専用ゲームですが、一条グループの所有する最新鋭モーションキャプチャースタジオ(東京ドーム3個分)と、超並列量子スパコンの計算資源を無制限で提供いたしますわ! どんな無茶なグラフィック仕様でもドンと来いですの!」
「凄いわ、華乃ちゃん! だけど……まだゲームのタイトルどころか、企画書(企画概要)すら1行も決まっておりませんのよ?」
放課後。帝都高校の資料室(兼・クズヌキ・インタラクティブ本社オフィス)。
先日の大騒動を経て、アプリ『LINK-Q』の爆発的ヒットと母・智恵子の大風呂敷によって、なぜか自社製スマートフォン『M-Phone』の量産ラインを構築する羽目になった私たち。
その開発会議の最中、「せっかく自前で世界一のスペックを持つスマホ(ハードウェア)を作るなら、その性能を極限まで引き出す『キラータイトルのゲーム』も自分たちでゼロから作っちゃおうよ!」という話になり——結果、ノリと悪乗りが最高潮に達した私たちは、勢いで新会社『クズヌキ・エンターテインメント』を設立してしまった。
私、葛貫真理子、15歳。帝都高校1年生。
前世でブラック企業の過労死社員(32歳)だった私は、今世では母のバグにより天才子役、鑑定士、ハリウッド監督、教育の神、そしてITベンチャー社長という怒涛の人生を歩んできた。
(……ふふふ。でもね、前世の社畜時代、私はIT業界の末端にいたから分かるのよ。男たちの夢とロマンが詰まった『ゲーム開発』……! これぞエンタメの最高峰! 自分の理想のゲームを作るなんて、全ゲーマーの夢じゃない! 前世ではデスマーチと仕様変更の嵐で挫折したけれど、今世のこの最強の仲間たちとなら……最高に面白くて可愛い神ゲーが作れるわ!)
いつの間にか、私自身もノリノリで悪乗りに加わっていた。
資料室のホワイトボードの前には、情熱をみなぎらせた女子高生開発チームが集結していた。
葛貫真理子(15歳):ゲームプロデューサー兼メインプログラマー(ゲームエンジン開発)
一条華乃(15歳):パブリッシャー兼インフラ・資金運用・海外展開担当
神楽坂美羽(16歳):アートディレクター兼メインビジュアル・キャラデザ・CV(声優)統括
白鳥花音(15歳):元・乙女ゲーム脳の覚醒ガリ勉。ゲームバランス調整・シナリオ監修・デバッグ総総括
「真理子ちゃん! 私、さっそくメインヒロインとモンスターのデザインを描いてみたわ!」
美羽ちゃんが液晶タブレットの画面をバッと掲げる。
そこに描かれていたのは、圧倒的な透明感とグラデーションで表現された美しい精霊の少女と、恐ろしいのにどこか愛くるしいドラゴンの姿だった。さすがハリウッドで世界の美意識を学んできた美羽ちゃん、画力が神の領域に達している。
「まぁ、美羽ちゃん! 息をのむ美しさですわ! このキャラクターが画面の中でぬるぬる動くだけで、ゲーマーは歓喜涙流しますね!」
「ふふん! 私も負けていませんわよ!」
花音ちゃんがメガネをキュッと押し上げ、重厚なバインダーを叩いた。
「かつて乙女ゲームのシナリオを暗記し尽くした私の知識を総動員して、『全100万文字に及ぶ重厚で泣けるダークファンタジー世界観シナリオ』のプロットを書き上げました! プレイヤーが選択肢を1つ間違えると、即座に絶望のバッドエンドに叩き落とされる鬼畜仕様(やり込み要素)です!」
「花音ちゃん……相変わらず極端だけど、ゲーマーの『歯ごたえのあるゲームがやりたい』という欲求を完璧に理解しているわね。素晴らしいわ!」
私はホワイトボードに大きく文字を書き走らせた。
【ゲームタイトル:『アルケミア・コネクト(Alchemia Connect)』】
「よし! コンセプトは決まったわ! 『M-Phone』の超スペックをフル活用した、基本プレイ無料・完全スタミナ制限なし・ロード時間0.001秒のオープンワールド3DアクションRPG! 課金要素は『ガチャ』ではなく『可愛い衣装の着せ替え(見た目)だけ』! プレイヤースキルと仲間との絆だけでどこまでも遊べる、全ゲーマーに愛される『究極の神ゲー』を作るわよ!」
「「「おーっ!!!」」」
資料室に、女子高生たちの勝ち誇ったような歓声が響き渡った!
(これよ……! ユーザーから重課金を搾り取るガチャゲーではなく、純粋なおもしろさと圧倒的クオリティで世界を感動させる……! これぞゲームクリエイターとしてのあるべき姿だわ!)
私が可憐に胸を張り、クリエイターとしての喜びに浸っていた、その時だった。
「あらぁ〜! マコちゃ〜ん! みんなでゲーム会社ごっこ〜〜〜っ!?」
(ゲェッ……!?!?!??!)
私の背筋に、冷や汗が吹き出した!
資料室の扉が勢いよく開かれ、着物姿で缶チューハイを片手に持った母・葛貫智恵子(39歳)が、ガハハと大爆笑しながら入ってきたのだ!
1. 母・智恵子、ゲーム業界の歴史を塗り替える
「お、お母さん……!? なんで学校の資料室に普通に入ってくるの!? ここは今、株式会社クズヌキ・エンターテインメントの本社オフィスなのよ!」
「やだぁ〜マコちゃんたら! 会社設立おめでとう〜! あらぁ、みんなでゲーム作ってるの? 楽しそうね〜!」
(危険! 危険すぎるわ! この女に『ゲーム開発』という単語を認識させてはならない!!)
「お母さん! 黙って! 今は第一回・開発ディレクション会議の最中なの! 早くお家に帰って昨日のドラマの録画でも観てて!!」
私が全速力で智恵子の口を塞ごうと飛び出したが、時すでに遅し!
智恵子はウインクすると、いつものように現実のゲーム工学と電子工学を根本から破壊する「最大級の大風呂敷」をぶち上げたのだ!
「やだぁ〜マコちゃんたら照れちゃって〜! みんな聞いて! うちのマコちゃんねぇ! 『頭の中で思い描いたゲームの世界観・物理演算・フル3Dグラフィック・BGM・全コードを0.1秒で自動生成し、プレイヤーの脳波とシンクロしてゲーム内の体験を完璧な現実として感じさせる、人類史上最高のゲームクリエイター(神ディレクター)』なのよ〜〜〜っ!」
(一気に『神ディレクター』まで盛るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)
私は叫び声を上げながら、資料室のフカフカの絨毯の上に突っ伏した。
脳波シンクロ!? 0.1秒でフル3D自動生成!?
過剰! スケールがゲーム業界の100年先に行っちゃってるじゃん!! なんで女子高生同士のゲーム会社作りから「仮想現実の神」にまで飛躍するんだよ!!
ズキュゥゥゥゥン!!
頭蓋骨の奥で、ゲームエンジン(Unreal EngineやUnityを超越する新エンジン)、3Dグラフィックスシェーダー、ゲーム音響学、行動心理学に基づくゲームデザイン理論、そして「指先から流れるコードでフル3Dゲームを数分で組み上げる神の爆速開発スキル(バグ)」が、怒涛の勢いで私の15歳の脳みそにダイレクトインストールされていく!
(あぁぁぁぁぁぁぁ!? 脳みそに『世界中の伝説的ゲームクリエイター全集+未来のVR技術開発者』が殴り込んできたー!?)
2. 爆誕・究極のゲームエンジン『M-ENGINE』と爆速開発
「……真理子ちゃん……?」
美羽ちゃんと華乃ちゃんが、息をのんで私を見つめる。
頭痛が治まった私の「目」。
それは、世界中のゲームコードと3Dポリゴンが可視化され、世界の物理法則すらゲームのパラメーターとして再構築する『神のディレクター』の瞳であった。
(……見える。見えるわ……! 既存のゲームエンジンの重い処理、描画限界、バグの発生原因……そのすべてを解決する『次世代ゲームエンジン』が、私の脳内で完璧に組み上がったわ!)
「みんな……PCの画面を開いてちょうだい」
「は、はいっ! 真理子様!」
「今から私が生み出した超軽量ゲームエンジン『M-ENGINE』を転送しますわ。美羽ちゃんが描いたキャライラストをこのスキャナーに通して……よし! 3Dモデル化、リギング、骨格モーション設定……完了まであと3秒!」
シュンシュンシュンシュンッ!!
画面の中で、美羽ちゃんの描いた美少女キャラが、まるで生きているかのように滑らかに、息遣いまでリアルに動き始めた! 光の反射、髪の毛の一本一本のなびき、影の落ち方——ハリウッドの数千億円規模のVFXすら凌駕する神グラフィックが、一瞬で生成されたのだ!
「な……なにこれぇぇぇぇ!? 私が描いた絵が、そのまま映画品質の3Dキャラになって動いてるわ!?」
美羽ちゃんが歓喜の悲鳴を上げる。
「さらに花音ちゃんの書いた100万文字のシナリオ……AI学習と連携させて、全キャラクターのフルボイス(※CV:神楽坂美羽&真理子)と、選択肢に応じた完璧なフラグ分岐プログラム……構築完了ですの!」
「た、たった15分で……私の100万文字の重厚なシナリオが完璧なゲームイベントとして実装された……!?」
花音ちゃんは目が点になっている。
「そして華乃ちゃん! 『M-Phone』の通信機能と連動し、全世界1億人が同じマップで同時にバトルしても一切ラグが発生しない『完全同期サーバー』……接続完了ですわ!」
「お見事です真理子様! 我が一条グループのデータセンターも、この『M-ENGINE』の圧倒的な処理効率の高さに感動で打ち震えておりますわ!」
開発開始からわずか「3日間」。
放課後の時間だけで、私たちは世界中のゲーム会社がひれ伏すレベルの超大作オープンワールドRPG『アルケミア・コネクト』を完成させてしまったのだ!
3. 『M-Phone』と同発リリース! 全世界が大熱狂の渦へ
数週間後。
私たちが開発した自社製スマートフォン『M-Phone』の発売日。
全世界のアップルストアや家電量販店、オンラインショップで『M-Phone』が発売されると同時に、プリインストールされたキラータイトル『アルケミア・コネクト』のサービスが全世界同時スタートした。
その結果は——地球規模のエンタメ地殻変動だった。
【M-Phone初日出荷台数】:3000万台(世界記録更新)
【アルケミア・コネクト同時接続者数】:5000万人突破
【Google/App Store評価】:★5.0(奇跡の満点評価)
世界中のゲーム実況者、プロゲーマー、海外の有名ITメディアが、一斉に『アルケミア・コネクト』と『M-Phone』の凄まじさを絶賛し始めた!
『なんだこのゲーム!? ロード時間が本当に「0秒」なんだが!?』
『グラフィックが実写以上なのにスマホが全く熱くならない! M-Phoneの性能どうなってんだ!?』
『課金が「衣装」だけなのにクオリティが高すぎて全プレイヤーが自主的に喜んでお布施(課金)してるwww』
『ストーリーが神すぎる……花音先生(シナリオ担当)の伏線回収で泣いた』
『このゲームを作ったのが日本の15歳の女子高生チームってマジ!?』
【世界中のSNSの反応】
『アルケミア・コネクト、今年どころか「人類史上最高の神ゲー」に決定』
『大手ゲーム会社全滅の危機で草』
『真理子様の会社、時価総額10兆円突破したらしいぞ』
『女子高生4人でゲーム業界の覇者になるとか胸胸熱すぎるだろ』
4. ゲーム業界の老舗巨頭襲来と、女子高生開発チームの信念
大ヒットの熱気が冷めやらぬ中、帝都高校の応接室。
そこには、日本の伝統的な大手ゲーム会社『大帝国ゲームズ』の会長であり、ゲーム業界のドンと呼ばれる重鎮・黒木剛三(70歳)が、コワモテの側近たちを引き連れて鎮座していた。
「ぬうう……葛貫真理子くんと言ったな。君たちの『アルケミア・コネクト』のせいで、我が社のガチャ課金ゲームの売上が8割も減少し、株価が暴落しているのだぞ!」
黒木会長はドスンと杖を突き、威圧的な視線を私たちに向けた。
「君たち若者のノリと悪乗りで、我々が築き上げてきたゲーム業界の秩序を壊されては困る! どうだね、我が社が『クズヌキ・エンターテインメント』を10兆円で買収してやろう! 君たちは我が社の下請けとして、集金効率の良いガチャゲームを作りたまえ!」
横柄な態度で買収を持ちかける業界のドン。
(……あ。前世の社畜時代に腐るほど見た『古い価値観に囚われた老害経営者』の顔だわ。ユーザーの楽しさよりも、目先の集金システムしか頭にない大人……!)
私の胸の中で、前世からのゲーマー魂とクリエイターのプライドがメラメラと燃え上がった。
だが、私が反論する前に、私の仲間たちが鋭い眼光で立ち上がったのだ!
「お断りいたしますわ、黒木会長!」
一条華乃ちゃんが、冷徹な笑みを浮かべた。
「集金効率のためにゲームの面白さを犠牲にするなど、クリエイターに対する冒涜ですの! 一条グループの資金力を以ってすれば、貴社の買収工作など一瞬で叩き潰せますわ!」
「そうよ! 私たちが作ったのは『プレイヤーを笑顔にするための神ゲー』なの! あなたたちみたいな『ユーザーを集金ターゲットとしか思っていない大人』に、私たちの愛したゲームを汚させないわ!」
神楽坂美羽ちゃんも、女優としての圧巻のオーラで相手を睨みつける。
「私……私だって! 徹夜で考えた『感動の100万文字シナリオ』を、ガチャの解放条件なんかに使われたくありませ〜ん! ユーザーは面白いストーリーと最高の体験にお金を払うんです!」
白鳥花音ちゃんも、メガネを光らせて毅然と言い放った。
(みんな……!!)
私は誇らしさで胸がいっぱいになった。
彼女たちは単なる悪乗りの仲間ではない。ゲームを愛し、ユーザーを第一に考える「本物のゲームクリエイターチーム」へと進化していたのだ!
私は可憐に立ち上がると、黒木会長に向かって15歳の完璧な笑みを向けた。
「黒木会長様。ゲームとは『集金ツール』ではなく、人々に夢と感動を与える『至高のエンターテインメント』ですわ。もし本当のゲーム作りをお忘れになったのなら……私たちが作ったこの『アルケミア・コネクト』を、一度最初からプレイしてみたらかがかしら?」
「ぐぬぬ……舐めおって! たかが女子高生の作ったゲームなど——」
数分後。
私の差し出した『M-Phone』で『アルケミア・コネクト』のオープニングをプレイした黒木会長は——
「お……おおお……! なんだこの圧倒的な没入感は……! 泣ける……ストーリーが涙で前が見えん……! 私がかつて作ろうとしていた『夢のゲーム』が、ここにある……!」
業界のドンはボロボロと大粒の涙を流し、その場に膝をついて改心したのだった!
5. エピローグ:次なるテーマパーク構想と、終わらない悪乗り
放課後。いつもの喫茶店『ぶらんこ』。
特大の「ゲーム大ヒット記念スペシャルパフェ」を囲みながら、私たちはみんなで乾杯をした。
「『アルケミア・コネクト』、世界累計プレイヤー数が3億人を突破しましたわ真理子様!」
「すごいわね! 海外のファンから『このゲームの世界に入り込めるテーマパークを作ってくれ!』って署名活動まで始まっているわ!」
「私、テーマパーク内のアトラクションのシナリオと、リアルリアルデバッグ担当になります!」
嬉しそうにパフェを突く華乃ちゃん、美羽ちゃん、花音ちゃん。
(……ふぅ。ノリと悪乗りで始めたゲーム会社だったけれど……こんな風に友達と一緒に最高のゲームを作って、世界中を感動させられたなら……『社畜』どころか、最高の青春じゃない!)
私がパフェの苺を口に運び、幸せな気分に浸っていた、その時であった。
バコンッ!!
喫茶店の扉が、本日も爆音を立てて開かれた!
「マコちゃ〜〜〜〜ん! ゲームの大ヒット、おめでとう〜〜〜〜っ!」
(げぇっ……!! お母さん……!? だから静かにパフェを食べさせてって言ってるでしょうが!!)
着物姿に缶チューハイを片手を持った母・智恵子が、ガハハと大爆笑しながら駆け寄ってきたのだ!
「お母さん! 今はみんなでお祝いしてるの! もうこれ以上の大風呂敷は絶対にやめて!!」
「やだぁ〜マコちゃんたら! 新しいゲーム会社の社長さんとして、世界中を感動させたんだからお祝いさせてよ〜! ねぇねぇみんな、マコちゃんのゲーム、すごいの作っちゃったわね〜!」
智恵子はウインクすると、いつものようにエンタメと現実のスケールを地球規模で拡大させる「最大級の大風呂敷」をぶち上げたのだ!
「でもねぇ〜みんな! スマホゲームくらいで満足してちゃダメよ〜! うちのマコちゃんねぇ! 『ゲームの中のファンタジー世界や街並みを、現実の地球上に丸ごと1分の1スケールで完全再現・建設する、世界最大のテーマパーク創業者(超巨大エンタメテーマパークの覇王)』なのよ〜〜〜っ!」
(一気に『1分の1スケールテーマパークの覇王』まで盛るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)
私は叫び声を上げながら、喫茶店のテーブルに勢いよく頭をぶつけた。
1分の1スケールで現実再現!? テーマパークの覇王!?
過剰! ゲーム開発から「国土開発・巨大テーマパーク建設」にまで飛躍しちゃってるじゃん!! なんでゲーム作ってパフェ食べてるだけなのに「リアルファンタジー世界の建設者」にまで拡大するんだよ!!
ズキュゥゥゥゥン!!
頭蓋骨の奥で、建築学、都市計画、テーマパーク工学、最先端ホログラム技術、そして「広大な敷地に一瞬で夢のテーマパークを作り上げる超都市建設ノウハウ(バグ)」が、怒涛の勢いで私の15歳の脳みそにダイレクトインストールされていく!
(あぁぁぁぁぁぁぁ!? 脳みそに『世界中のテーマパーク建設チームと都市計画家』がダイレクトインストールされたー!?)
「真理子様……!? お顔が真っ青ですが……!?」
華乃ちゃんたちが心配そうに覗き込んでくる。
頭痛が治まった私は、前髪を静かに整え、可憐だがどこか「エンタメ界の絶対王者」のオーラを漂わせて立ち上がった。
「……みんな」
「「「は、はいっ! 真理子(様)!」」」
「ゲームの次は……『アルケミア・コネクトの世界を現実の地球上に建設(リアルテーマパーク化)』いたしますわ!」
「「「リアルで街ごと作るのーーーーーー!?!?」」」
アプリ開発、スマホ自社製造、そしてゲーム会社立ち上げを経て、まさかの「超巨大リアルテーマパーク建設」へと突入してしまった葛貫真理子と愉快な仲間たち。
彼女たちの「静かで穏やかな放課後(FIRE)」への道のりは、母の大風呂敷と女子高生たちの悪乗りによって、今や世界中のエンターテインメントと土地を塗り替える『リアルファンタジー国造り無双編』へと進んでいくのであった——。




