表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プライド そう 俺のプライド 〜ライオン転生〜  作者: ディアン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/30

最強の布陣


 我ながら良い仲間達に巡り会えた。


 自称天才であり手先の器用なヒヒのゴートン。


 突然変異種か、他の同世代のライオンよりも一回り大きく強力な力を持つガラン。


 これまた突然変異種か白く美しく、ライオン界でも見た事がない速さで走るホワイトライオンのゼロ。


 そして、そんな彼らをまとめる、頭も力も統率力もあるリーダーの俺。


 完璧だ。


 これほど短時間で優秀な仲間に恵まれるとは。


 本当に運がついている。


 プライドを追われ兄弟とも引き裂かれ、絶望していたのが嘘のようだ。


 ガランとゼロを率いて俺はゴートンの待つ拠点へと向かう。

 ゼロが仕留めたシマウマはしっかりとガランが運んでいる。



「おーいゴートン!戻ったぞ」


 ゴートンは木の上で作業をしていたようで、俺が呼ぶと降りてきた。



「遅かったじゃないか!待ってる者の身にもなってくれよ!心配でどんどん禿げてくるんだから!………えっ?」



 俺に悪態をつくも、後ろにいるホワイトライオンに気付いた様子。



「このヒヒがアランの言っていた仲間か。今日から俺も仲間になった。ゼロだ。よろしくな」



 事前に言わないと殺されるかもしれないため、ゼロにもゴートンの説明はしていた。


 まぁゴートンにはサプライズみたいになったが。

 現に驚いて口を大きく開けたまま固まっている。



 そして、何やらゴートンが俺を手招きしている。

 聞かれたくない事があるようだ。



「おい。ホワイトライオンじゃないか。白い変異種は周りに不幸を巻き込むと言われているんだぞ」



 なんだ。また迷信か。

 俺はゴートンの言葉に呆れる。



「いいか。そんなのただの迷信だ。それにあの美しい姿を見ろ。どこからどう見たって幸運を巻き込むだろうが。

 いいか、白ってのは全て善と繋がる。

 天使は白だし、神様だって白い布を羽織っている。

 この世界でも白が善、黒が悪と決まっているのだ。

 そもそも、お前だって白い毛が混じってるし、ケツも白いじゃねーか」



「なっ、俺が言ってるのはそうじゃなくてだな!

 ま、まぁいいよアランがいいのなら。

 とにかく、目立つのは間違いないし今後は今まで以上に狩も難しくなるぞ」



 ゴートンの心配を他所に俺は笑う。



「ふっ、お前もゼロの力を見れば驚くぞ。まぁ楽しみにしておけ」



 とりあえずゴートンとゼロも顔を合わせた為、これでゴートンが食われる心配はなくなった。


 そもそも、ヒヒなんて余程獲物が取れない限り食べはしない。


 そう。美味しくないのだから。

 だが、それを言うとゴートンが調子に乗った時の脅し文句に使えない為、敢えて言わない。



 俺達はゼロに美味しい内臓を譲り、三頭で肉にありついた。



「やべーよ。ライオンが三頭。俺、本当に大丈夫なのかな………でも、ある意味この中が一番安全だよな」



 ゴートンはシマウマを食らう三頭を見ながら怯える。

 口元を真っ赤にして肉を引き裂くその姿。


 顔を青ざめながら再び作業に戻るのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ