表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プライド そう 俺のプライド 〜ライオン転生〜  作者: ディアン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/30

成長


 プライドの襲撃があってからもう一年が経とうとしていた。


 長いようで短いような。

 今でも、あの時の光景は鮮明に覚えている。


 あの時と違うのは身体がだいぶ大きくなったことだ。


 一歳の時は100キロほどあった体重も二歳となった今では180に増えた。


 立て髪も増えて、前みたいなモヒカンぽい立て髪から均等に生えるようになった。


 やっと大人への第一歩を感じられる。


 ちなみにガランも二歳であり、俺より数ヶ月早く生まれたようだ。


生まれ持っての能力なのか、同じ二歳でも俺より一回り大きく体重も230キロほどありそう。


 ちなみにゴートンは5歳だそうだ。



 ゴートンは大して変わらないが、俺とガランはこの一年でだいぶ身体の変化が見えた。


 それもこれも、狩のおかげだろう。


 俺の作戦とガランの力が組み合わされば、その成功率はほぼ100%である。


 我ながら最高のコンビだと思う。



 そんなこんなで兄弟を探す旅を続けつつ、ついでに新たな仲間を見つけられたらいいなと俺達は旅をしていた。



 いつの間にかゴートンはガランの背中に乗っている。

 一年近くも一緒にいればイヤでも仲良くなる。



 最初はあんなに怖がっていたのに今ではその背中に乗っているのだから、大した奴だ。


 ガランの背中に乗れば誰も襲ってくるものはいないだろうからな。



 そういえば、この一年でショルダーバッグのような大きなものは作ってはいないが、ゴートンは槍を作ったり石刃を作っていた。


 だいぶ制作スキルも上がっており、前に作った鞄なども重宝している。



 俺の首にかけてある鞄には大量の干し肉が入っている。

 これが無いとガランは駄々を捏ねて暴れるから大変だ。


 そんなこんなで、俺とガランは体格や筋力、体重が増え、ゴートンは武器や制作のスキルが上がった。



 俺達はまだまだ強くなれる。

 そう確信するのであった。




 そして、今日もちょうどいい拠点を見つけ、そこで一旦休む事にした。


 俺とガランで周りにマーキングをして、ゴートンが拠点を作る。

 石刃で草木を切って床に敷き詰めている。



 今までは地面で寝る事に慣れていたが、一度経験してしまうと、草木の敷布団が無いとなかなか寝付けない。


 お互い作業は慣れたもんであっという間に完成させた。



「よし、ゴートン、俺とガランは狩に行くから安全な場所にいろよ」


「おう!言われなくても!俺は誰よりも弱いからな!」



 ゴートンであるヒヒは頭はいいが戦闘力は決して高く無い。

 むしろこの弱肉強食の世界のピラミッドでは底辺の方だろう。

 普通のヒヒならば。


 だが、ゴートンは違う。

 今では武器も所持しており、頭も回る。


 彼を倒すにはハイエナ一頭では無理だろう。


 だが、彼のあの性格だ。

 決して戦う事はしないだろうな。

 勿体無い。



 俺とガランは狩へと向かう。



「おいアラン、あそこにシマウマがいるぜ」


 ガランの見つめる先を見ると確かにシマウマの群れがいた。

 俺は数を確認して、地形を把握する。


 狩の成功率を上げるのは地形を知る事が大切だ。

 地形によってはどうしようもない時もある。


「よし、もう少し近づこう」


 俺とガランは歩み寄る。


 その時だった。

 奥から白い何かが突如現れ、シマウマが一斉に逃げ出す。


「ちっ」


 ガランが舌打ちをする。

 恐らく他の肉食獣に先を越された。


 こうなってはどうすることもできない。

 こちらに逃げてくれればヤレるが、シマウマたちは明後日の方向に走っていた。



「ったく!誰だよ邪魔する奴は!」


 ガランの機嫌が悪くなるも、俺にその声は届いていなかった。

 むしろ、その邪魔をしてきた奴に完全に見入っていたのだ。

 そして、一言ポツリと………



「ホワイトライオン」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ