一人ともう一人の自分その4
「古い文書にはこう書かれていた。この世界には4つの世界がある。が、一つ増えて5つの世界になった。それが人間界、魔人界、天人界、妖魔界、魚人界だ。人間界の長を務めていたのは、イエス・キリストの祖先アダム。それぞれ五つの世界の長達がある場所に集まり、半年ごとに会議を重ねていた。
だが、ある日人間界の長に反対する一派がいてなぁ、会議中に襲撃された。この事実を受け止めた長達は、お互いに干渉し無いように、オーブを使ったんだ。」
話を黙って聞いていたアテーナが突然質問をした。
「それで、タルタロスはどこで生まれたんだ?」
「だがそのオーブは完全ではなかった。」
「どういう意味なんだ?」
「抜け道があったんだ。そこで人間と交わり子をなしたのが、タルタロスのオリジンだということがイエス・キリストの最後の日記に書かれていた。」
「もうその頃にタルタロスが発生したんですか。」
「実際に見た者や、噂という推測が建てられるな。」
人工的に作られたものがあるからには、天然のタルタロスはどこかで出現しなくなったと推測できるし、多分ダスタリア軍はそれを知って作ろうと思ったんだろう。
妖魔界の事について触れていなかったので質問をすることにした。
「妖魔界ができたのは、近代だ。江戸時代に妖怪が出てきたことから、その時にできたのだろう。六衛門も江戸時代から来たぞ。」
「ゑ。」
素の声が出て来てしまった。そして六衛門さんの方を見ると、にっこりと笑い、「そうで御座るよー」とこっちに手を振ってきた。
「それで、どうだオリュンポスに入ってくれるかな。」
「正式には入りませんが、仮に入ります」
「それで、どうだオリュンポスに入ってくれるかな。」
「正式には入りませんが、仮に入隊します」
するとアテーナが机を『どん』と叩き、こちらを睨み隊長さんに訴えた。
「おい! お前、この話を聴いて正式に入らねぇのか! 彼奴等は大勢人を殺してるのによう。」
「まあ、落ち着きたまえアテーナだって初日から入らなかっただろう。」
「だってよう。」
隊長さんに本当のことを言われたのかぐうの音も出ず、小さな声で言いながら、座りこみ悲しげな表情をしていた。
「入隊の事に関しては、分かったが、理由を聞かせてもらえないだろうか。」
「僕の人格の場合、何の能力もありません。それに、僕には大切な想い人がいますので。」
「チッ」
僕が言ったあとに、アテーナが舌打ちをした。
「そうか、分かった。だけど別にタルタロスでなくともやっている人もいることを忘れるな。」
「はい。モンスターズのことはそちらに任せますが、オーブのことに関しては全力で協力します。」
「そう言って貰うと助かるよ。さて、話はここで終わりにしよう。私にも検査がある。君、また聞きたいことがあるなら、明日聞きに来てくれ。」
「はい、わかりました。」
と言ったと同時に、それぞれが椅子から立ち、扉の方へ出ていった。
「アテーナ、こいつを送って行ってくれないか?」
「わかったわ、それじゃ行きましょうか。」
「あーそうだニックネームがまだだったな、君のニックネームは、
『エア』だ。」
To Be Continued
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