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不思議な人

「…………え? あっ、いえすみませんすぐ帰りますのでどうか家には連絡しないで――」

「……えっと、あの……別に、連絡しませんよ?」

「……え? あ、そうですか……」


 卒然、後方から届いた声に慌てて振り向き捲し立てる私に対し、呆気に取られた様子で答えるのは中性的な顔立ちの若い男性。服装は……ああ、良かった。警察の人じゃなかった。


 ……それにしても、何とも不思議な人だ。何と言えば良いのか……容姿は非常に整っているんだけど……何処か、かげがあるというか……でも、むしろそれがいっそう神秘的な魅力を醸し出しているというか――



「……ところで、もしやと思われますが――貴女は今、ご自宅に帰りたくないと思っているのではないでしょうか?」

「…………えっ? ……なんで、それを……」

「……何となく、分かるのです。そういった苦悩を抱えた方は、そういった独特の雰囲気を纏っていますので」

「そ、そうなんですね……」


 不意に図星をつかれ呆然と尋ねる私に、穏やかな微笑で答える美青年。……えっ、そういうものなの? まあ、全く以て事実なわけだし、そう言われてしまえば信じる他ないのかもしれないけど。


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