表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生  作者: MSZ-006
48/50

48


「あの、大丈夫ですか?」


「すみません、落ち着きました」


素で話すと、普通の人だな。


「転生者に会えるとは、思って無かったです」


「神様に転生者に会うかもと、言われませんでしたか?」


「言われたと思うけど、今まで転生者には会わなかったので、俺以外に転生者は居ないのかと思ってました」


詳しく話を聞くと店員さん改め店長、弘崎君が転生した時の年齢は俺より若く、転生した時期は俺と同じ位だが、この世界では先輩だ。


「俺、この世界に転生して新しい両親の元で生活して20年、やっと転生者に会えました。本当に、嬉しいです」


ミラージュスパイダーの糸を加工して貰っている間、色々と話を聞いてみた。


弘崎君は、前世で特撮ヒーロー物やアニメが好きで、此方の世界に来てからは、此方の世界のアニメや特撮を子供の頃から観ていたそうだ。


しかし、前世のアニメや特撮の話が出来ない。


それがずっと、ストレスだったらしい。


其処で、彼は考えた。


自分が店を開けば、他の転生者に会えるのでは?


そして彼は4年前に、ミラージュスパイダーの糸を加工する店を開いた。


話を聞く中で、共通点がある事に気付いた。


前世では、親が碌でも無い屑である事や、人と関わるのが嫌になっていた事。


リリーさんには、詳しく話を聞いていないが、ひょっとすると彼女の前世もそうなのか?


「今の御両親は、良い人ですか?」


「はい!凄く、いい人達ですよ!」


そっか、それは良かった。


この世界でも、酷い目に合っていたら救われないからね。


店の飾り棚を見ると、モンスターガチャのフィギュアが飾ってある。


「弘崎さんも、此のフィギュア好きなんですか?俺は、つい最近見付けて・・・」


「それ、俺が作ったキャラクターです」


マジか?!


制作者は、転生者で中二病だと思ってたけど、やっぱりそうだったか。


「そうだったんですか、俺はフルコンプするまで、回しましたよ」


「そうな風に言って貰えると、嬉しいです。有難う御座います。出来上がりました!」


加工して貰った糸を見てみると、キラキラした綺麗な石や認識票を入れるケースが、お洒落に彩られた可愛いネックレスになっている。


「此れは、素晴らしい!」


「有難う御座います。ちょっと、お安くしておきます」


「そうだ!安くして貰ったお礼に、一緒にお昼ご飯、食べませんか?とは言っても、この辺りのお店を全く知らなので、お店を選んで貰わないといけませんが、御馳走様しますよ?」


「はい!行きます!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ