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「リョウ様、此方です」
何故か、ミリィさんが大食堂の入口で待っている。
あれ?
リリーさんが、連絡したの?
ミリィさんに連れられてやって来たのは、何時ものサイズのテーブルでは無く、更にデカいテーブルだ。
そして、どういう訳か河野さんが席に座っている。
河野さんは、テーブルの上に両肘を立てて、両手を口元で組んだ状態で待機している。
しかもメガネじゃ無く、サングラスになってる?!
「・・・待っていたぞ。座れ、座らないなら帰れ」
「は?あの、一体どうしたんですか?」
「・・・話は、全員集まってからだ」
「はぁ」
しかし、前世で見たアニメに出て来た雰囲気の、おっさんになってるな。
僕が乗ります!とか、言った方が良いのか?
「ただの人間には興味ありません。この中に、獣人・魔族・ドワーフ・異世界転生者がいたら、あたしの所に来なさい。以上」と、やって来て口上を述べたネアさんは、女子学生服だ。
何処の、憂鬱なお嬢さんですか?!
「ざけんなよ!ヘイヘイ、オーライ!まだかよ?サッサとしねぇと、私のカトラスが火を吹くぜ?」と、口にタバコもどきを咥え、タンクトップにショートパンツ姿で、両脇のホルスターに拳銃を下げてやって来たゴモリーさん。
えっと、何処のラグ◯ン商会の方ですか?
「リョウ〜、早く私を殺しに来なさい〜」と、物騒な事を叫ぶマリーさんは、貴族の様な白いスーツ調の華美な服装だ。
お前を殺す。とか言って、自爆しないと駄目なのかな?
次にやって来たのは、黒い箱から手脚が突き出していて、箱の正面には赤い平仮名で『ぼいすおんりー』と書かれている。
「・・・お待たせ」と、リリーさんの声が聞こえる箱が席に着く。
このモノリスに、俺は何を言えば良いのか。
「恋も魔法も、ミリィーにお任せ!魔法少女プリティーミリィー、施設に代わってお仕置きよ!」
最後に登場したのは、いつの間にか着替えたミリィさんだった。
ミリィさんの姿はミニスカ衣装で、手には魔法のステッキの様な物を持っている。
混ぜるな危険と言うか、何も言わない方が安全か。
俺が唖然としていると、ミリィさんが咳払いして、「では、始めます」と席に着いた。
一体、何が始まるんだよ?




